SCENE2. Behind Story 撮影クルーは、ブランドストーンに何を思う?
まだまだ暑かった9月頭に、撮影のためにやってきたのはとあるキャンプ場。サイトの裏側には一枚岩の花崗岩がゴロゴロしていて、クライマーたちも足繁く通うスポットになっています。
ガレ場もあって木々も倒れるワイルドな場所での撮影中、実際に〈ブランドストーン〉のローカットを着用してもらったのはスタイリストの池田尚輝さん、カメラマンの鈴木 新さん、ヘアメイクのAMANOさん、そしてロケバスの運転手である池田 潔さんの4名。
仕事仲間で、プライベートでも一緒に登山をする4人は、これまでもいろんな靴を履いてきて、ギア選びに一家言あり。
機能や履き心地の前に、まずはファッション目線でスタイリストの池田尚輝さんに聞いたのは、〈ブランドストーン〉をいかにして履きこなすのが正解か。


スタイリストの池田尚輝さん。「体力お化け」として、みんなでの山行もグイグイ引っ張っていく。
「今回は『アウトドアインスパイア』のようなテーマでスタイリングをしました。登山とは言えないけれど、キャンプのときなんかは全然おかしくないくらいのテンション。このコーディネートを考えている上で感じたのは、〈ブランドストーン〉はどんなシチュエーションにも持っていけるということ。ミニマルなデザインと色使いだから、スラックスなんか履いた日には、ただの革靴にしか見えないですからね」
雨の日やキャンプシーンで使っている人が多い〈ブランドストーン〉ですが、何もそこに限定する必要はないということ。池田尚輝さんの言う通り、どんなシーンであれ、どんなファッションであれ、レザーシューズとして溶け込んでくれるんです。次に、実際に自分で履いてみた印象も教えてくれました。
「もっと無骨な感じに見えるのかなと思ってたんですけど、意外にボリューム感もなくて、すんなり履けました。最初はパンツもナイロンのものを履こうとしたけど、むしろ、コットンだったりがいいんじゃないかと思って。色のコントラストを出してあげるのも、個人的にはいいなと思いましたね」


ちなみに、今回履いたのは〈ブランドストーン〉のラインナップのなかでも、よりアウトドアシーンに向いている「オールテレイン」の新作ローカット。英語のALL-TERRAINを直訳すると「すべての地形」。要は、アスファルトも、ガレ場も、ぬかるんだオフロードも、どんな場所にもフィットしてくれるということ。
ソールはビブラム社と共同で開発した特別なものになっていて、グリップ力は従来のものより向上し、土などの目詰まりもしにくいパターンに。もちろん、〈ブランドストーン〉ならではの経年変化も楽しめます。しかも、アッパーのレザーには防水加工を、サイドのゴムも特別なものが使われていて、少しの雨ならびくともしない水深4㎝で6時間防水なんだとか。
では、ここからみなさんにも、〈ブランドストーン〉の新作を履いた生の声を聞かせてもらいましょう。
ー撮影で履いてみて、”オールテレイン”を感じていただけましたか?

撮影を担当してくれた鈴木さんは、4人のなかで最も古くから山に親しむ。山の知識も豊富で、地図も読める。
池田潔:本当、岩でも土でも、滑んなかったよね?
池田尚:仕事してくれてましたね。グリップが効いてる感じがあって。
鈴木:撮影場所を探して登ったり降りたりかなりしましたけど、たしかに滑ることはなかったですね。


ヘアメイクのAMANOさん。最近はクライミングにもハマり中で、岩を見てつい登ってみたくなったらしい。真似は厳禁。
ーAMANOさんはハイカットのモデルをお持ちと伺ったのですが、それと比較してみて、いかがでしたか? ローカットは長いシーズン履けて、最近人気みたいです。
AMANO:いま、履いてから6時間くらい経ってますけど、ずいぶん馴染んできましたね。正直、ハイカットよりローカットのほうがいいかもって思いはじめてます(笑)。軽いですしね。
鈴木:自分は革靴で撮影したりしないので、靴擦れするかなと思ってたんです。そんなこともまったくなかったですね。それと、時間が経つほどに革が柔らかくなる感じがして、屈伸も全然問題なかったです。


ロケバス運転手の池田 潔さん。パーティの兄貴分で、登山以外にもサーフィンや音楽など、多くの趣味を持つ。
ー潔さんは実際に履いてみて、いかがでしたか?
池田潔:若い頃はよくブーツを履いていたけど、いまは全然履かないんです。疲れますしね。ただ今日は、革靴とかブーツを履いている感覚はなかった。それくらい、履き心地がよくて疲れなくて、ちょっと驚きました。
ーそういえば、AMANOさんが〈ブランドストーン〉を購入したきっかけはなんだったんですか?
AMANO:ファッション業界で履いている人が結構多くて、試しに買ってみたんです。見た目もいいし。
池田尚:たしかに、ちょっと洒落た感じで働く人が選んでいる印象がありますね。気を使ってるんだけど実用的なイメージ。おしゃれのためでもあるんだけど、それよりも道具としてというか。
鈴木:意外と、女性誌の撮影とかでも履いてる人が多いんですよ。雨が降ったときなんかは特に。
AMANO:レザーシューズって、持ってはいるけど固かったり疲れたりで履くのが億劫になっちゃうじゃないですか。でも、ヘアメイクの仕事って、きれいな格好をしなきゃいけないときもあるんです。そういうときは本当に重宝してますね。いいとこどりといいますか。


ーみなさんだったら、どんな時に使いたいですか?
池田尚:脱ぎ履きが多いので、スタジオとかね。雨の日ももちろんいいと思うんですけど。
鈴木:過酷な山とか釣りとかは難しいですけど、キャンプとか、ちょっとしたアウトドアのアクティビティには便利ですよね。でも、こういうロケが1番ありがたいですね。ガツガツ履けて、汚れも気にならないし。
AMANO:山もいいですけど、ぼくは海の撮影でも〈ブランドストーン〉を履くことが多いんですよ。無駄な装飾がないから、まったく砂が入ってこなくて。
池田潔:自分は撮影のときに小雨であっても、おおげさに長靴を履いたりするんです。だけど、大きいし持ち運びも嵩張るんですよ。今日履いた「オールテレイン」のローカットは防水で見た目もいいし、今度からはこっちを履いていきます(笑)。


この日の最高気温は35度。川へ立ち寄ると、つい飛び込みたくなってしまった。撮影後の火照った体に、キンキンに冷えた水が最高に気持ちいい。
池田尚:川にドボンしたあとも、何度も着脱しなきゃいけなかったけど、そういうときもラクでしたよね?
池田潔:たしかに、めちゃくちゃラクだった。あんなに着脱のストレスがない革靴ってあるの?って感じだよ。水に濡れてもいいしね。
AMANO:ぼくのなかで〈ブランドストーン〉は本当に名品のひとつで、サンダルだったら〈ビルケンシュトック〉、スーツケースだったら〈リモワ〉のように、サイドゴアブーツだったら〈ブランドストーン〉なんです。
池田尚:目利きなスタッフが多く、意外とタフな撮影現場でも支持されているということはワークブーツとして本当に優れているっていうことだし、ファッション性も損なわれていないってことの証だと思うんです。ローカットなら、なおさら。本当に履く人を選ばない、懐の深い靴だと思いましたね。

〈ブランドストーン〉ALL-TERRAIN LOW CUT ¥33,000(シードコーポレーション)
ビブラム社と共同開発したアウトソールを使用している「オールテレイン」のローカット。泥落ちのいいソールは屈曲性とグリップ力に優れ、耐油・耐酸性に加えて300℃耐熱と、〈ブランドストーン〉の“どこへでも行けるブーツ”というコンセプトをもっとも体現している。防水加工したレザーアッパーや、水が侵入しにくいように密に編まれたサイドゴアで水にもより強くなっている。
- 1
- 2