PROFILE
10月19日(木)よりMBSほかでスタートしたドラマシャワー『ワンルームエンジェル』で西村拓哉とW主演で出演。そのほかには大河ドラマや映画にCMなど、幅広いフィールドで活躍する人気俳優。今年3月に武道館での『LAST LIVE』終演を迎えたKANDYTOWN LIFEのMCでもあり、音楽・ゴルフ・クルマ・家具集めなど、さまざまなジャンルに精通していることでも知られる存在です。
Instagram:@shuheiuesugi8
HP
ブランドの進化を象徴するかのような、重厚感のあるコーデュロイ生地のセットアップ。オーバーサイズでもジャストでもない絶妙なサイジングで、スーツやセットアップに抵抗感のある人でもチャレンジしやすいクオリティに。中に合わせたハーフジップのカットソーは、シャツやTシャツとは違い、洗練されたスポーティな印象を与えてくれます。
コーデュロイのセットアップというスタイルからHIP HOPマナーを感じるのは、〈アップルバム〉がNYのHIP HOPをルーツのひとつとするから。NYのブルックリンをフッドとするレジェンド・ラッパーであるMos Defのような、クールでインテリジェンスを感じる大人なHIP HOPと、上杉柊平の空気感が共鳴したようなスタイルは、まさに〈アップルバム〉のネクストステージを示しています。
ジャジーな雰囲気を漂わせる、濃いめのグリーンのベロア生地のジャージのセットアップ。ラフに着崩し、トレンドアイテムのマフラーとニットキャップをあしらったコーディネートは、ストリートカルチャーのユース要素を残しつつ、全体的に品のある雰囲気を演出します。
ニットキャップはHIP HOP界の重鎮であるDr. Dreとのコラボレーションアイテム。Dr. Dreのクラシックである『The Chronic』のジャケットアートワークがワッペンで落とし込まれ、HIP HOPのヒストリーを感じずにはいられません。
コーデュロイのセットアップのコーデとは真逆のリラックスしたスタイルでありながら、上杉柊平とアイテムがまとう上品さとリンクし、ジャージというアイテムを大人でもクールに着こなせることを証明しました。
今季の〈アップルバム〉のキーアイテムでもある、オールブラックのジャンプスーツ。ゴールデン・エラと呼ばれる、1990年代にアメリカの東海岸のラッパーたちの間で流行ったクラシックなアイテムを、現代的なシルエットでアップデートしました。
潔くブラックのワントーンにすることでジャンプスーツでありながらシックな印象に。ウエスト部分の紐をぎゅっと縛ったりゆるく縛ったりすることで、その時の気分でさまざまな表情を楽しめるのもポイントです。
インナーに合わせた同じくブラックのフーディーのフード部分には、さりげなく、しかししっかりとブランドロゴをアーチ状にオン。今回のようにオールインワンで着るもよし、あえてインナーを見せるようなコーディネートもハマるので、あなたの好みで自由に着てください。
ボリューム満点のチェック柄のダウンJKTは、OG(※HIP HOP用語でボスや頂点、オリジナルを生み出した人の意味)を彷彿とさせる90年代ストリートテイストの王道アイテムをサンプリング。
カジュアルになりがちなダウンJKTに、フォーマルなイメージのあるチェック柄をプリント。普通だったらここからシルエットもスタイリッシュなテイストに振るところを、あえてオーバーサイズで魅せることで、大人のB-BOY的解釈としてアウトプットした仕上がりに。
パンツも同じトーンをセレクトすることで、オーバーサイズのコーディネートも野暮ったくなりません。上杉柊平と同じようにY2Kをリアルに生きてきた世代なら、こういったHIP HOPマインドにも心が躍るはずです。
裏地のオレンジカラーが目をひくネイビーのダウンベストをメインにしたスタイル。両サイドに深めのポケットを配置し、胸元にはブランドをレペゼンするかのように、シンプルにロゴを落とし込みました。
そんなミリタリーライクなベストをブラックのブルゾンの上に着用し、ジョガーパンツと2色のパターンで切り替えられたネルシャツをアクセントとして腰に巻いたり、スカーフのように頭に巻くなんていうのも、HIP HOPらしい自由さを感じさせます。
足元はスニーカーでなくレザーシューズをチョイス。カジュアルなアイテムとのコントラストがワンランク上のスタイルを演出します。“マナーは守るけど、ルールは自由に”という、HIP HOPや東京の空気感をカタチにしたコーディネートは、自然と真似したくなるのではないでしょうか?
ラストは上杉柊平のスタイルのよさが映える、今回のコーディネートのなかで最も防寒性の高いものを。ミリタリーアイテムの代名詞のひとつと言える、B-3をモディファイしたアウターが登場。左右のハンドウォーマーポケットやフードについたファーなど、男心を刺激するミリタリーディテールを忠実に再現しました。東京の真冬の寒さから、体を守ってくれるハイスペックな1着にメイクされています。
さまざまな生地を貼り合わせたようなデザイン性の高さは、ミリタリーにありがちな無骨さのトーンを落とし都会的なトーンをプラス。そこにレザーのグローブやホワイトカラーのワイドパンツにレザーシューズなど、クラシックなアイテムを合わせることでネクストレベルのミリタリースタイルが完成しました。
上杉柊平のバックボーン、そしてライフスタイルとリンクした今季の〈アップルバム〉のコレクションは、ストリートカルチャーが染みついた“大人のヘッズ”にこそチェックしてもらいたいアイテムが数多くラインナップ。前編では6つのスタイルのファッションシュートをお届けしましたが、後編では上杉柊平と〈アップルバム〉による東京とHIP HOPを共通言語とするインタビューをお届け。そちらもぜひお楽しみください。