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Shopping Addict 2023 Nov. 〜編集部員のお気に入り〜 前編
Shopping Addict.

Shopping Addict 2023 Nov. 〜編集部員のお気に入り〜 前編

今年も残すことあと1ヶ月。パーカやスエット1枚で過ごせる季節も過ぎ去り、すっかり初冬に入りました。アウターやニットの本命はもう決めましたか?まだの方は、今回の「Shopping Addict」を参考に、お気に入りのアイテムを見つけてみて。

石井陽介
山本博史
村松諒
鈴木悠介
脇山修平
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01 20
石井陽介

漫画家さんの声って新鮮。

漫画家の羽海野チカ先生とそのご友人が開設したYouTubeチャンネル『HOTEL CASSIOPEIA CHANNEL』がカオスでシュールでおもしろい。『ウゴウゴルーガ』ノリというか、90年代初頭頃の空気が漂っていて、懐かしみがあってクセになる。「大人が全力でふざけるとこうなる」の好例かと。同じく最近開設した漫画家チャンネルだと島本和彦先生の『ZEKKYO大学』も暑苦しくて笑える。以上、超絶偏った耳寄りYouTube情報2選でした。

Mountain Research 

マウンテンリサーチのセーター

セーターは冬の愉しみ。

きょうび軽くて暖かい素材なんてゴマンとあるけれど、冬はやっぱりセーターが着たい。もっと言うと、ミドルゲージ以上で目が詰まってて、適度に重いやつ。イマドキの機能服では味わえないコク深さや安心感がセーターにはあるのです。ちょっとゴワゴワしているのもご愛嬌。むしろそれくらいが心地良いってもんです。〈マウンテンリサーチ〉は、冬になると必ずといっていいほど、そんなコク深いセーターをリリースしてくれます。今季はご覧のクロス柄のシェットランドセーター。落ち着いたカラーリングも冬のムードとマッチしていて気分が上がる。首元が空いていて、身幅広めのショート丈なのでレイヤードも楽しめます。中にタートルネックのカットソーにフランネルシャツをこれでもかと着込みまくって、ワイルドシックに合わせたいですね。ガッシガシに。しかしながら、こうしたセーターをつくるブランドって最近めっきり減りましたよね。便利な服もいいけど、スタイリングする楽しみは絶対こっちの方に軍配が上がる気がするんだけどなあ。
各¥52,800

…..リサーチジェネラルストア
03-3464-6376
sett.co.jp

WOOLRICH 

ウールリッチのダウンジャケット

ヘビーキューティ。

ヘビーデューティな服が好きです。タフなつくりで、クラシカルな見た目で、いかにもアメリカンなやつ。だけどドンズバな当時もののヴィンテージは、これまで一通り袖を通してきたからもうお腹いっぱい。いまの服が着たいのです。さて、この「ウールリッチ アウトドアレーベル」のアークティックパーカは、ベースこそ70年代初頭のクラシカルなダウンジャケットのそれですが、ボタンやポケット、フードのコードといったパーツ類を大きめにすることで、どこか愛嬌のある顔立ちをしています。それこそ子供服をそのまま大きくしたような雰囲気といいますか。フードにあしらったラムファーもモコモコしていて、なんだかぬいぐるみみたい。ラギッド一直線のヘビーデューティもいいけど、いまはこれくらい可愛げのあるやつが気分なのです。ヘビーデューティならぬヘビーキューティ…みたいな。
¥120,100

ウールリッチ アウトドアレーベル
Instagram:@woolrich.outdoorlabel
www.woolrich.jp

NEAT 

ニートのパンツ

きちんとしてないニート。

フイナムでもおなじみのパンツ専業ブランド〈ニート〉。直訳すると「きちんとした」「行儀のよい」という意味があり、その名が示す通りどちらかというと“お利口さん”なパンツをつくっているイメージ。だからこのパンツをはじめてみたとき、「これも〈ニート〉なの!?」と驚いたんです。ベースとなるのは80年代のビーチパンツで、ウエストはイージーに穿けちゃうドローコード仕様。生地はミリタリーライナーから着想を得た、通称ひょうたんキルトを採用するなど、どこまでもカジュアルな1本。〈ニート〉らしからぬパンツであることは歴然ですが、いざ穿いたときの美しいシルエットや着用感が「きちんと」していて、やっぱり〈ニート〉なんだなと実感するんです。ちなみに中綿はプリマロフトだから暖かさも申し分なし。着古したようなシワ加工も味わい深くて良き。
¥36,300

にしのや
03-6434-0983

Fishmans

フィッシュマンズ

レギュラーアイテム化希望!

今年もいろんなライブに足を運びましたが、2023年のマイ・ベストはなんといってもフィッシュマンズ久々のワンマンツアー「LONG SEASON 2023」でした。見どころを上げればキリが無いから割愛しますが、ツアータイトルにもなった『LONG SEASON』の緊張感と没入感たるや。1トラック約40分の長尺にも関わらず、飽きるどころがどんどん引き込まれて、心の奥の、ずっと深いところまで連れてってもらったよ。こんなライブ体験そうそう味わえない。終わった後もしばらく放心状態が続くくらい、くらったし。写真は物販でゲトったキャップ。何気にオフィシャルマーチのキャップは超久々のリリースだったのと、個人的にTシャツよりも断然、着用頻度が高そうだったので2色まとめてお持ち帰りしました。〈newhattan〉ボディってのもフツーでいいですね。ロゴも控えめで合わせやすいので、これからめちゃくちゃ被りそうな予感。ボロくなってきたら、それはそれでかっこよさそうだしね。「I’M FISH」Tシャツのようにレギュラーアイテムとして今後もさまざまなカラバリをリリースしてほしいな。
各¥4,500

フィッシュマンズ オンラインストア
fishmans-store.com

山本博史

日光国立公園マウンテンランニング大会

今年も行ってきました、日光。東照宮がスタート・ゴールという絶好のロケーション。いやはや、しかし、寒いのなんの。終盤でいただいたお湯割りがカラダに染みたなあ。来年はお湯割り目当てに頑張ります。

TANNUKI×Bunka Fashion College

タヌキ × 文化服装学院のランニングアパレル

機能とファッションデザインのクロスオーバー。

普段から走れる格好をしています。トップスやボトムスもさることながら、バックパックに帽子、ソックスにいたるまで、すべてのアイテムを選ぶ基準は思い立ったその瞬間に走れるか否かにあります。マーケティング過多なファッションよりも、目的のあるスポーツウェアを着ている方が個人的に腑に落ちる、という想いもあります。そんなコうるさいぼくの欲望を、スマートに解決してくれたのが、日本随一の服飾専門学校である文化服装学院と〈タヌキ〉のコラボレーションよるランニングアパレルです。ボディには吸水速乾性とUVプロテクト機能を備えたドライマスターポンチ素材を採用。ゆったりシルエットにモックネックを合わせ、右裾にのみあしらわれたダイナミックな切り込み部分をリフレクター仕様にするなど、機能とファッションデザインが美しくクロスオーバーしてるのが見て取れます。文化服装学院のアイデンティティを踏襲した唯一無二のランニングアパレル。しかも、この取り組みは継続していくそうなので、今後も見守っていきたいです。
¥14,300

タヌキ
shop.tannuki.jp

charbon

シャルボンのウールフーディー

上質ウールをタイダイ染め!

当たり前だけど、冬は寒い。ましてや山に走りに行くとなれば、行動中は汗をかくし、足を止めれば汗冷えを招く。低体温症を防ぐためにも、脱いだり、着たりを繰り返しながら体温調整をすることを心がけています。とはいえ、その都度着替えるのは面倒なので、いい塩梅のミドルレイヤーを常々探し求めているわけです。そこでご紹介するのが、2023年にスタートした新鋭ランニングウェブランド〈シャルボン〉のウール素材のフーディーです。保温性に優れ、吸湿性にも富み、抗菌・消臭の効果も備えながら、肌触りは実にナチュラル。上質なウールの性能の良さを活かしつつ、立体的なハイネックやサムホールなど、山でも嬉しい機能的なディテールを随所にプラス。タイダイ染めのインパクトもさることながら、素材とデザイン、機能が絶妙にマッチした魅惑の逸品。この冬の山行には重宝しそうです。
¥19,800

charbon
Instagram:@charbon_running

Salomon

サロモンのフリースジャケット

コスパも含めて名品です。

〈サロモン〉のアパレルがイケてるのはご存知ですか? 山の道具としての優れた機能性はもちろんのこと、ここ数年でデザイン面も大幅にアップグレード。街にも馴染むスタイリッシュなアイテムが、数多くラインナップされているんです。なかでも個人的に愛用しているのが、こちらの「ESSENTIAL LIGHTWARM HOODIE」というフリースジャケットです。軽量ながら保温性にも長けたテクニカルなフリース素材は、通気性も備えているため、行動時の汗を素早く発散してくれます。それでいて裏面は起毛されているので、肌馴染みが良く、適度に暖かさをキープ。両サイドには、あるとうれしいハンドポケットを配備。小物類の収納や手先や腹部の保温にも効果的な役割を担ってくれます。トレイルランニングに限らず、スキーやハイキングでも使える万能ミドルレイヤー。コストパフォーマンスも含めて優れた名品かなと。
¥14,300

サロモン コールセンター
03-6825-2134
salomon.jp

Like the Wind

雑誌『Like The Wind 日本版 #01』

それぞれのストーリーに共感できます。

ランニングにまつわるカルチャーや歴史に興味はあるものの、いわゆる専門誌はまったく読みません。トレーニングにまつわる書籍もろくに目を通してこなかった。純粋に走ることが楽しいから、無邪気に走り続けてきたわけです。とはいえ、ときに『BORN TO RUN』のように感情を揺さぶるような1冊に出会うこともあるわけで。そういう媒体には食指が動きます。2014年にロンドンでスタートしたランニング専門誌『Like the Wind Magazine』の初の日本語版では、難攻不落のバークレー・マラソンズやマイボトルマラソンへと舵を切った湘南国際マラソン、はたまた田中希実選手にいたるまで、本国同様に走る人々のストーリーにフォーカス。おかげでぼくのような文化系へっぽこゆるふらランナーでも、共感できる内容が盛り沢山。走る人のこころをくすぐる『Like The Wind 日本版 #01』、ぜひ書店で手に取ってみてください。
¥2,750

Like the Wind Magazine Japan
www.likethewindmagazine.jp

村松諒

バッファロー’66

25年前の名作が映画館で上映されていることを知り、居ても立ってもいられず観てきました。時代は変わってもヴィンセント・ギャロ演じるビリーの姿はやっぱり最高。そしてクリスティーナ・リッチがとってもキュート!

amachi.

アマチのトップス

しんしんと。

10月末、渋谷の名店「吾亦紅」で開かれた〈アマチ〉のインスタレーションに行ってきました。そもそも〈アマチ〉のことは人づてに聞いて興味を持っていました。デザイナーの吉本天地さんはアメリカ・カリフォルニアにルーツがあり、現在は長野・松本の山麓で服づくりをしているそう。この変わった経歴が物語るように、「吾亦紅」でお会いした吉本さんはなんとも形容しにくい独特のムードがありました。その一筋縄ではいかない彼の雰囲気をこの一着は表しています。石が雪に覆われる情景からイメージを得たというトップスは、オフホワイトとフリントグレーの色を重ねたようなつくり。ウールの天竺をフェルト化させた生地を用い、雪のような表情に仕上げています。今季のテーマは「Covered」。“覆われる” “降り積もる” という現象にフォーカスしているのですが、それはまさに吉本さんが長野にいるからこそ持てる視点ではないかと。実はぼくも長野出身。吉本さんの話を聞いていたら、アトリエに行ってみたくなりました。
¥57,200

アマチ
info@amachi-jp.com
Instagram:@amachi.y

RED EAR

レッドイヤーのボアブルゾン

優れた加工技術。

先日お邪魔した〈ポール・スミス〉のショールームで気になる一着を見つけました。それがスプレーで色付けしたような〈レッドイヤー〉のボアブルゾン。念のため、説明すると〈レッドイヤー〉は〈PS ポール・スミス〉のスモールコレクションで、ミリタリーやワークといった服をベースに、メイド・イン・ジャパンならではの優れた加工技術でつくられています。このボアブルゾンは、ステイニングをイメージしたアートワークをインクジェットプリントで表現。ステイニングは抽象表現に用いられる絵画の手法で、浮遊感のある滲んだような色彩に特徴があるといいます。リアルなワークウェアと見紛うようなこの加工は見事です。見た目だけではなく、保温性に優れた「ポーラテック」社の両面ボアの素材を使っているところもポイント。これを手に取って、改めて〈レッドイヤー〉の服づくりに対する真摯な姿勢を感じました。
¥88,000

ポール・スミス リミテッド
03-3478-5600
www.paulsmith.co.jp

CDG

シーディージーの新作

あのシリーズの第二弾。

今年6月の「Shopping Addict」で紹介した〈シーディージー〉のワッペンシリーズ。それまでプリントだったロゴがワッペンに変わった品々で、スーベニアっぽい雰囲気がツボで取り上げました。今回はその第二弾となる新作たち。どこかユニフォームっぽい感じのアイテムのなかでも、ぼくのお気に入りはカーディガン。学校の先生が着ていそうな昔懐かしい色味とシンプルなつくりがいいなと。確かこのカーディガンは写真のカラーの他に黒のタイプもありました。ぼくのようなベーシックなものが好きなひとにとって、このワッペンシリーズはとても使い勝手がよさそうです。すでに店頭に並んでいるので、これはチェックしてみる価値ありです。
カーディガン ¥19,800、カットソー ¥12,100、ニット帽 ¥8,800

コム デ ギャルソン
03-3486-7611
jp.cdgcdgcdg.com

GREGORY

グレゴリーのバックパック

ようやく分かりました。

今年の夏、新たにクローゼットに迎え入れたものといえば、〈グレゴリー〉の「デイパック」です。近年、サコッシュばかり使っているぼくも、ノートPCや打ち合わせ用の資料を持ち歩く日はバックパックの方がいいんです。これを手にする前はサコッシュにデザインのよさげな簡易的なトートバッグを合わせて凌いでいたけど、ダメだなと(笑)。それでせっかくバックパックを選ぶなら、いままで背負ったことのなかった名作にしようと思ったんです。で、結果的にこの選択は間違っていませんでした。「デイパック」はバッグの口がガバッと下まで開くから荷物を出し入れしやすく、内側のスリーブポケットやメッシュポケットも使い勝手がいいです。ちょっと重たいモノを入れたとしても適度な厚みのショルダーストラップがしっかり肩にフィットするから疲れにくい。そして、いろいろなカジュアルスタイルになじむ、このサンドカラーもお気に入りポイントのひとつです。名作たる所以が使ってみたことでようやく分かりました。
¥27,500

グレゴリー/サムソナイト・ジャパン
0800-12-36910
www.gregory.jp

鈴木悠介

体力&気力勝負。

先日あるラッパーの方と飲んでいるときに「ここからは年を越すまでシラフでいるなんて考えてないんで」と仰っていて、狂ってるな…と思いましたがその会話をしたのもそもそも月曜日の28時ごろ。フラフラになりながら帰宅し、年越しまで体力&気力勝負だなとぼんやり思いながら電気毛布の世界にピットインしました。

CABARET POVAL

キャバレーポバールのフランネルジップシャツ

中にも外にも。

寒くなってきて、シャツよりもカーディガンやパーカーに自然と手が伸びる今日このごろ。シャツの上にカーディガンって手もありますが、1秒でも長くベッドの中にいたい冬の朝に、シャツにアイロンをかけるなんてめんどくさすぎる。でも、たまには気分を変えて襟付きのものが着たくなる日もあったりします。そんなときに手に取りたくなるだろうなと思って購入したのが、〈キャバレーポバール〉のフランネルジップシャツ。フランネルならではの柔らかくて暖かい素材感は着ていてストレスフリーだし、シワにだってなりづらい。フロントがジップになっているので、インナーとしてだけでなく春や秋にはアウター的な感じでも着れたりできそうです。あまり大きすぎず、かといってタイトすぎないシルエットもちょうどいいし、USのヘビーデューティーさとは違う、UK好きのユウヤくんらしい上品さが漂うチェック柄もいい感じ。買ってすぐは缶バッジかピンズあたりを付けようと思っていましたが、とりあえずいまは襟を立ててシンプルに着てみようかなという気分です。
¥33,000

キャバレーポバール
Instagram:@cabaretpoval
cabaretpoval-shop.com/

SPECIAL GUEST K.K.

スペシャルゲスト ケー.ケー.のマフラー

今年こそ紛失注意。

年を重ねるごとに寒さへの耐性がなくなり、冬は手袋とマフラーが必須。特にマフラーは首だけでなく耳を覆うように頭に巻いたり、坊主頭にはなにかと便利というか優しい存在です。でも、だいたいクラブで酔っぱらってワンシーズンで無くしてしまうこともザラ。毎シーズンのように新しいものを手に入れないといけないのは、本当にアホらしいなと自戒の気持ちです。そんな感じで、いつもどこかにマフラーのことが頭の片隅の本当の隅のほうにあるなか、先日初めてお邪魔させていただいた〈スペシャルゲスト ケー.ケー.〉の展示会で目にしたこちらのマフラー。いい感じの絶妙なチェック柄はどんな服にも合いそうで、いい意味でむずかしいことを考えず適当に日常使いできそうだなと思いました。個人的には街にいる人やSNSをチェックし、“こんな巻き方あるんですね”という発見もマフラーの楽しみ方のひとつ。あとは映画やドラマの演出でよく見る、寒い日のデートや気になる女性の首へ自然とマフラーをかけるシーンを、日常で目にする機会があれば最高です。
¥9,900

スペシャルゲスト ケーケー
Instagram:@specialguestkk
www.specialguestkk.com/

TETSUKO KUROYANAGI

黒柳徹子の本『続 窓ぎわのトットちゃん』

42年ぶりの続編。

だれもが1度は目にしたことがある(はずの)黒柳徹子さん。トレードマークの玉ねぎヘアのなかにピンマイクを忍ばせ、1976年2月2日にスタートした『徹子の部屋』の放送回数は12,000回以上。今年8月には卒寿を迎え、テレビ越しに見る姿は90歳とは思えないほどお元気そうです。女優にタレント、司会者としてご活躍されているなか、1984年には緒方貞子さんの薦めでユニセフ親善大使に。当時のユニセフ事務局長が、1981年に出版された『窓ぎわのトットちゃん』を読んだのが就任のきっかけのひとつというのは、有名なエピソードですよね。これまで日本国内での発行部数は800万部を突破し、世界35ヵ国以上で翻訳。そんな黒柳徹子さんの幼少期を描いたノンフイクション作品の続編が、遂に今年出版されました。世界中で起こっている戦争に日本はクソな政治家だらけという、いまの時代だからより意味がある1冊は、先日NHKで放送された緒方貞子さんの特集を観た後だとよりグッとくるし、戦争を経験して今年93歳になるお婆ちゃんから色々話を聞いておかなきゃと思わされました。
¥1,650

講談社
Instagram:@kodansha_jp
www.kodansha.co.jp/

esqwe

esqweのZINE『esqwest』

自分で決める物の価値。

ファッションに限らずどんなジャンルにおいても、表(メディアなど)に出ている方々はすごいと思いますが、それと同じかそれ以上に表に“出てこない”方々が気になるし、総じてそういう方々はマニアックで捻くれまくっているので(褒め言葉です)、引き出しの数と奥行きがハンパじゃない。自分がめちゃくちゃ影響を受けたひとりにあるブランドの社長がいて、その方も滅多に表には出てきません。ちょっとでも話が聞きたいし自分を認識してもらい一心で、先輩カメラマンがWEBやカタログ用の撮影をする日には、金魚のフンのように付いて事務所にお邪魔する時期があり、そこで出会ったのがこのZINEをつくっているesqweさんです。当時もその社長と重箱の隅を突くような話をする姿を見て“なんてマニアックなんだ(褒め言葉です)”と思ったし、数年の空白ののちに目にしたSNSのポストも知識量&物量ともにただただ圧巻…! このZINEは文章がなければ脈略もないように見えるかもですが、見る人にはしっかりストーリーが伝わる内容。ぜひ自分の目でご確認ください。
¥2,200

esqwe
Instagram:@esqwe
esqwe.thebase.in/

脇山修平

もうすぐ師走。

師走はよく耳にしますが、他の月はそれほど聞かない気がします。1月の睦月、2月の如月、3月の弥生、4月の卯月、5月の皐月、6月の水無月、7月の文月、8月の葉月、9月の長月、10月の神無月、11月の霜月、12月の師走。旧暦の和風月名はどれも風情がありますね。

LE LABO

ル ラボの香水

香りと言葉。

言葉を正しく使う・伝えるのはとても難しくて、どれがいいのか毎回迷ってしまいます。たとえば、香り、匂い、臭い、ニオイ。今年の頭から〈ル ラボ〉とプレイリスト連動の連載をつくって来て、鼻から感じる表現をどの言葉で伝えるのが適切なのか、一生のうちで一番向き合った年だったと思います。異なる言葉なら分かるんですが、声に出したら同じワードなのに漢字にするとニュアンスが違うというのは、どうして生まれてしまったんですかね…。それはいいとして、〈ル ラボ〉の新作香水「LAVANDE 31」は、文字通りラベンダーが主役。誰でもつけやすい自然な香りで、使うと爽やかな人になれる気がします。種類がいろいろあるので、どれにするか店舗で試して大いに迷ってみてください。
¥29,700[50ml]

ル ラボお客様相談室
www.lelabofragrances.jp
0570-003-770

Danner

ダナーのブーツ

コードバンのダナーライト!

だいたいスニーカーで過ごしているんですが、そろそろ他の靴も履きたくなってきました。冬だしブーツなんていいよねと思っていたら、〈ダナー〉から気になるアイテムが…。「ダナーライト コードバン」という名前通り、「ダナーライト」のアッパーをコードバンで仕上げた1足なのですが、使用しているのはなんと「ホーウィン」社のシェルコードバンという贅沢さ。コードバンという時点ですでにアガりますが、「ホーウィン」となれば格別です。従来通り、お得意のダナー式ステッチダウン製法でしっかりとつくられた1足ですが、今回は「ゴアテックス」を採用していないというのもおもしろいところ。コードバンは雨が降りそうな日には履かない(履きたくない)と思うのでいい判断だと思います。数量限定らしいので、気になる方は「スタンプタウン」各店と〈ダナー〉直営店でチェックを。
¥199,650

ダナー
03-3476-5661
jp.danner.com

BAUM

バウムのスキンケア

冬の乾燥に。

敏感肌で荒れやすく乾燥しやすいので、肌に使うものには気を使いたい派です。そうしないと荒れてしまいます。なんて思っていたのですが、つい先日肌診断というのを受ける機会があったのでやってみたところ、意外と油分がしっかりあって、水分も問題ないくらいあるという結果に。自分でもびっくりでした。と言っても、乾燥する季節なのでここからは少し注意したいと使っているのが〈バウム〉です。ブランドによって数がありすぎてよく分からなくなりますが、〈バウム〉の基本的なケアは2個あればいいという分かりやすさが魅力。とろみのある化粧水「ハイドロ エッセンスローション」と、4種のモイスチャライザーから必要とするものを1種選ぶだけというそのシンプルさが嬉しいのです。今回は2番目に保湿力のある乳液「モイスチャライジング エマルジョン」をセレクトしました。熊野さんによるデザイン、パッと置いておいても絵になるのがやはり素敵です。
左 ¥8,800[100ml]、右 ¥4,400[60ml]

バウム お客様窓口
0120-332-133
www.baumjapan.com

RUI NAKAMURA

ナカムラルイのカレンダー

もういくつねると。

お正月♪ なんてハッピーに口ずさんいる訳ではないのですが、年末に向けての空気ってなんだかいいですよね。寒いのは大嫌いですが、独特なムードが好きです。この季節になると、紙のカレンダーをいただいたり、つい買ったりしてしまいます。そのなかで早めに届いたのが、イラストレーターとして活躍しているナカムラルイさんのカレンダー。ルイさんらしい抜け感のあるイラストが毎月載っていて、めくるのが楽しみです。便利さからグーグルカレンダーに頼ってしまいますが、紙でもあると日常のふとした時によさを感じます。お求めは長野市でヨウスケさんと運営している「POOLSIDE STORE」か、そのオンライン、「テンプラサイクル」などでどうぞ!
¥1,600

POOLSIDE poolside2021.stores.jp/
Instagram:@ruinakamura_1995

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