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コレオグラファーYUMEKIが履いて踊って知るラコステ。
A choreographer meets LACOSTE

コレオグラファーYUMEKIが履いて踊って知るラコステ。

ひと昔前までは “裏方” のイメージが強かったコレオグラファー(=振付師)。ここ最近アーティストと肩を並べる存在といえるほど注目を集めているのが、今回ご登場いただくYUMEKIさんです。日本のファッションメディアに出演するのが初という彼が着用するのは〈ラコステ(LACOSTE)〉のスニーカー。ベーシックなコート系からハイブリッドなアクティブモデルまであるラインナップを、YUMEKIさんがプロのダンサーとしての目線で語ってくれました。

  • Photo & Video_Keisuke Kitamura
  • Styling_Taichi Sumura
  • Hair&Make up_Taro Yoshida(W)
  • Edit & Film Direction_Masaya Umiyama
  • Text_Reiko Matsushita
  • Edit_Ryo Muramatsu

ダンサーがアーティストとして
スポットライトを浴びる場所をつくりたい。

ーYUMEKIさんはダンスをはじめられたのが周りより少し遅いと聞きました。

YUMEKI: 中学入学後の13歳からはじめました。5、6歳から習うひとが多いので、その時点で7、8年は経験差がある状態でしたね。

ー他に何かスポーツなどされていたんですか?

YUMEKI: 兄の影響で水泳やサッカーなどをかじったこともありましたが、実は小さいころはあまりスポーツが得意じゃなかったんです。むしろピアノなどの楽器を弾いたり、歌うのが好きでした。なので最初は歌を習いたくてスクールに行ったんです。そこでたまたまダンスのクラスを受けてみたら、楽しすぎて一瞬で終わってしまって。すぐ歌からダンスに方向転換しました。

ー思春期に周りの子は経験者ばかりのなかチャレンジするのは大変だったと思います。

YUMEKI: 自分より年下の子がはるかに上手なんで、普通だったら恥ずかしくて嫌だと思うんです。もちろんそんな感情がまったくなかったわけじゃないですが、ダンスが好きな気持ちのほうが圧倒的に上回っていましたね。週1だったのが週2、週3になり、最終的には親に頼み込んで毎日スクールに通いました。頑張ったとか努力したとかじゃなくて、本当に踊るのが好きで楽しかったんです。

ーそこからアメリカに行かれるんですよね。

YUMEKI: 高校入学前の春休みにはじめて行ったのですが、いままで見たこともない光景に衝撃を受けてしまって。それまでは “趣味” だったダンスを、プロとしてやっていきたいとはじめて意識するようになりました。

ーその衝撃は、技術面ですか。感覚的なことなんでしょうか。

YUMEKI: もちろん技術的なこともあるんですけど、環境自体が日本とまったく違ったんです。アメリカ人は自分を表現するのに「恥ずかしい」って感覚がないんですよね。そのときは英語が分からなかったけど「私はこれが好きで、やりたいからやる」という意思をしっかり感じて。この世界で自分も活躍したいと思ったんです。ただ自分は高校生で学校もあるし、当時はまだ「ダンサーは職業じゃない」という風潮も強かったので周りから理解してもらうのが大変でした。でもなんとかなるという自信だけはあったんですよね。

高校を卒業する3月にSNSでオファーが来て、はじめて海外でワークショップをしたんです。それがきっかけでいろんな国から呼ばれるようになりました。

ー韓国に行ったのもその流れで?

YUMEKI: それはたまたまだったんです。友人との韓国旅行の最終日に「1MILLION DANCE STUDIO」に連れて行ってもらいました。流れで受けたレッスンを、ちょうど社長さんが目にして「いつか君と一緒に仕事ができたら」って言ってくださって。数ヵ月後にほんとに連絡がきて、韓国に招待してくれました。高校を卒業して1年も経たずに海外に住むことになったのには驚きました。

ー昨年多くのひとが熱狂した『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』ですが、YUMEKIさんがトレーナーとして参加するようになったきっかけは?

YUMEKI: 韓国の制作会社からお声がけいただいたんです。『PRODUCE 101』は韓国でもすごく有名な番組ですし、トレーナーはベテランの方がほとんどなので、最初は練習生としての出演のオファーだと勘違いしてて(笑)。トレーナーだと分かって嬉しかった反面、自分が誰かを評価したり審査する立場になるので葛藤もありました。ファイナルの一番最後で練習生のみんなに言ったんですが、ぼく自身が少し前に韓国のサバイバルオーディション番組に出演していたような現役のプレイヤーなので、誰かの人生を担うような責任のある役割をできるか疑問だったんです。でもそんな自分だからこそみんなにできるアドバイスだったりサポートがあるかなと。実際、ぼく自身も練習生から学ぶことが本当にたくさんありました。ひとの成長には年齢や経験は関係なくて、挑戦することが大切なんですよね。あと本気になったときの人間の成長スピードにも本当に驚いたし、ぼくも頑張らなくちゃと思わせてくれました。

番組がきっかけでたくさんの日本の方に知っていただけたので、今年はもう少し母国である日本でも仕事ができたらなと思っています。

ー今後の目標は?

YUMEKI: ぼくが韓国に行くと決めた当時は、韓国のダンスシーンで活動する日本人がまだ誰もいなかったんです。自分自身が1人目となって、まだ道ができていない真っ暗闇を切り開いていくのはハードルが高かったんですけど、次の世代の子にちゃんと道をつくってあげるとか、日韓の架け橋になるということを目標にひた走ってきました。

K-POPアイドルを目指したり、ダンスで活躍したいと思っている日本の子が本当に多くなっているいまの状況を見ると、やってきてよかったなと心から思います。自分の行動が誰かの背中を押しているって、すごく嬉しいですよ。

今後の目標としては、現役で第一線で活躍し続けて、5年後10年後にダンサーを目指す子たちの「夢」になりたいですね。もちろんサポートもしたいですし。ダンサーがひとりのアーティストとしてスポットライトを浴びる機会ってまだまだ少ないので、そういう場所もつくりたいです。

ーコレオグラファーとしての目標はありますか?

YUMEKI: 振り付けを考えるだけだと思われがちですが、コレオグラファーはアーティストを輝かせる仕事なんです。それぞれの長所短所を含めて、ステージに上がったときにどうしたら最大限魅力を引き出せるかを常に考えています。そのために、動画に収まったときにどうなるかとか、ステージでどう見えるかとか自分のジャンル外の部分まで勉強してディレクションしていきたいですね。ステージやミュージックビデオ、衣装、照明、全部を意識しながらサポートできるようになりたいです。

ーオーディションから生まれたグループ、ME:Iのステージで、いつかYUMEKIさんの全面プロデュースが観れそうですね。

YUMEKI: 自分がトレーナーとして関わってきたグループが誕生したので、親のような気持ちになっています。まさにいま、メンバーと韓国でいろいろ準備をしているところなので、楽しみにしていてください!

INFORMATION

ラコステお客様センター

電話:0120-37-0202
オフィシャルサイト
※商品のクレジットにリンクの無いものはすべて4月以降順次入荷予定

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