MAI TAKAHASHI 自分の中のモヤっとしたものを表現してくれるようなバンド。

PROFILE
Czecho No Republic とLiving Ritaという2つのバンドにて活動する傍ら、モデル業や自身のファッションブランド〈エラ カンタリア(ELLA CANTARIA)〉も手掛ける。Czecho No
Republicは年内にアルバムをリリース、Living Ritaとして初のワンマン開催を目標として鋭意活動中。
Instagram:@iamihsahakatiam
―トレードマークであるブルーヘアーとTシャツのカラーがマッチしていて、すごく素敵です。
ありがとうございます。髪が派手なので、普段はシンプルなデザインやカラーのTシャツなどを選ぶことが多いのですが、このTシャツはブルーが鮮やかで可愛かったので、逆に目立たせようと他のアイテムはすべて白で統一しました。
―Tシャツを実際に着てみていかがでしたか?
プリントが少し擦れた感じになっていて、新品なのにヴィンテージTシャツのような風合いが可愛かったです。新品のツルンとした感じで着るより、こっちの方がソニック・ユースらしいですよね。

―そうですね。ソニック・ユースは好きでしたか?
はい。学生の頃に知って、そのときはなんとなくいいなぐらいで、そこまで深く掘り下げることはしなかったんです。でも、コロナ禍の頃に時間があったので、新しい音楽から昔好きだったものまで、とにかくいろんな音楽を聴いていて。そのときにソニック・ユースを改めて聴いたら、めちゃくちゃいい!と思ったんです。そこからいまも結構な頻度で聴いていますし、YouTubeでライブ映像とかも観ています。だから、この撮影のお話をいただいたときは、何か運命的なものを勝手に感じてうれしかったです。
―すごいタイミング! よかったです。彼らの魅力は、どんなところだと思いますか?
これこれー! みたいな気分になるというか。自分の奥底に眠っているモヤッとした部分、内なるものを表現してくれるような感じがするんです。だから、音やライブパフォーマンス含めて、聴いていてすごく気持ちがいい。ほかにもノイジーなバンドとかも聴くけど、あの気怠さやギターの感じが、いまの自分にすごく響いているのだと思います。


―ソニック・ユースにしかない空気感がありますよね。
そうですね。あの世界観はなかなかつくれないし、憧れますね。自分の楽曲制作においても影響を受けていますし、すごくリスペクトしているバンドです。
―今日着ていただいたTシャツは、1995年にリリースされたアルバム『ウォッシング・マシーン』のアートワークで使わているTシャツですが、タカハシさんがほかに好きなアルバムや曲は何ですか?
『エクスペリメンタル・ジェット・セット、トラッシュ・アンド・ノー・スター 』です。このアルバムの2曲目の「ブルインザヘザー」を初めて聴いたとき、イントロのギターが鳴った瞬間から衝撃を受けたんです。キムの気怠そうな歌い方など全部含めて好き。この曲を聴いてから、このアルバムがお気に入りになりました。
