海辺の開放感を感じさせる服。
ーお二人はどんなファッションが好きですか?
大澤: いままで黒い服を選びがちだったんですけど、髪の色を明るくしてからはブラウンとか、グレーの服も着るようになりました。テイスト的にはモードなファッションが好きです。
福永: ぼくは服の着方やシルエットはストリートっぽく仕上げているんですけど、あえてそれっぽくないブランドで表現するのがマイブームです。結構好きなものが幅広くて、新品も古着も着るし、ブランドもトラッドからモードまでジャンルレスに選んでいます。いろいろ混ぜるのが好きなんだと思います。
ー〈タトラス〉というブランドに対して、どんなイメージがありますか?
大澤: 前にキース・ヘリングとコラボしてましたよね? あれがすごくかわいくて印象に残ってます。
福永: ダウンジャケットのイメージが強かったんですけど、今回リゾートコレクションを着させてもらって「こんな服もあるんだ」って新しい一面を知れました。
ー今回はリゾートコレクションということで、海辺に広がる夕焼けをイメージソースにパームツリーの景色をレトロなタッチのイラストで表現したり、〈タトラス〉のモノグラム柄で織り上げたパイル地のポロシャツやフーディ、街でも着れる開襟シャツとショーツのセットアップなど、リラックスしたアイテムが揃っています。
大澤: パームツリーがプリントされたシャツはグラデーションで表現されているのがかわいいですね。裾を絞れるようになっているデザインも素敵です。
福永: 素材が柔らかくて着心地がよかったよね。本当にバカンスにピッタリっていうか。海沿いで撮影したっていうのもあるかもしれないけど、すごく開放感を感じました。気分が変わりますね。あのシャツに限らずどの服もすごく涼しくて、リラックスできたし。
大澤: 一気に夏の気分になったよね。夕焼けをイメージした色の服とか、普段浩平が着ないカラーリングだけど、すごく似合っていたよ。
福永: 本当に? ありがとうございます(笑)。
大澤: あと、私はポロシャツが気になりました。胸元にブランドロゴがさり気なく刺繍されていて、ラグジュアリーな雰囲気ですね。
ーリゾートコレクションを着てリラックスするとしたら、どんなシチュエーションになりますか?
福永: ぼくは旅行へ行って、贅沢な部屋に泊まって、とにかくゆっくり過ごしたい。あとは釣りをするのも最高のリラックスですね(笑)。
大澤: 私は海もいいけど、森の中で森林浴したいですね。マイナスイオン浴びて癒されたいです(笑)。鹿児島出身なんですけど、自然の中でキャンプをしたり、仲のいい友達とピクニックするのもいいなぁ。
ーお二人は鹿児島出身なんですよね。どうゆう繋がりでバンドを組むことになったんですか?
福永: 音楽の専門学校が一緒で同級生なんですよ。
大澤: もともと別々のバンドを組んでいたんですけど、私が一緒にやろうって誘ったんです。
ー去年、結成10周年を迎えました。振り返ってみてどうですか?
福永: いろんな経験をさせてもらいましたね。それを踏まえて、これからどうするか、自分がどうありたいかっていうのを考えられたいい節目でした。
大澤: メンバーが脱退したりとか、コロナ禍を迎えたりとか、結構いろんなことが起こった10年でした。特にコロナ禍で自由に活動ができない時期はじっくり自分たちと向き合って、やりたい音楽を突き詰められたと思います。
福永: 自分たちのやりたいことを突き詰める一方では、結果を残さなきゃいけないって思いながら活動して、ひとに喜ばれる楽曲に方向が寄ってしまった時期もあるんです。それで思うような反応が得られても、結局自分たちに響かなかったりもして。いまは「雨のパレード」として表現したいことを追求しているんですけど、そのほうが健康的だなって思っています。それで結果が出なくても、ぼくたちの中で納得はできる。そういうスタンスでバンドを続けるほうが難しいけど、やりがいがあります。
ー今年4月にリリースされた新曲『Melt』も「雨のパレード」のやりたい表現が詰まっていると。
福永: そうですね。去年『paradigm』という曲をつくってからは、自分たちが本当にいいと思うものを表現しています。曲もそうだし、ジャケも物販も再度見つめ直して、トータルで「雨のパレード」というものをつくっています。
ーメンバー同士、知り合って長いからこそ呼吸が合うというか、同じビジョンを共有できるというのもありそうですね。
福永: それはもちろんあります。曲に対するぼくのアイディアを、メンバーがどんどん大きくしてくれている感覚があって。ぼくはドラマーではないから、ビートの部分で表現しきれない部分を実音穂が突き詰めてくれたり。それは他のパートももちろんそうなんですけど。そうやって曲がどんどん磨かれていくんです。
大澤: 『Melt』はビートから構築してつくった曲なんですよ。浩平からアフロビートっぽいイメージでやりたいって言われて、いろんな曲を聴いて、リズムやアフリカの打楽器の音にもこだわったんです。キックの音ひとつで曲のムードが変わったりもするから、どういう音を、どういうリズムで、どんな音色で響かせるかっていうことを細かく調整しました。
ーそこまでこだわらないと、自分たちの表現したいことができないということですよね。
福永: そうです。だけど、それが楽しいんですよ。だからやりたいんです。
ー最後に今後の活動について教えてください。
福永: とりあえず今年はアルバムをつくりたいと思ってます。いま自分たちの中でいい感じで曲をつくれているので、それをまとめた作品を出して、ツアーをまわりたいです。やりたいことをやっていても好きと言ってくれるひとたちと一緒に楽しみたいです。
大澤: 日本はもちろんだけど、徐々にアジアの国々でのライブも増えてきているので、アジアツアーもできたらいいですね。
FOCUS ON
リゾートコレクションの中から
メンズとウィメンズの注目アイテムを
ピックアップ。

ブランドのイニシャルをモノグラムで表現したパイル地のポロシャツと、襟にブランドロゴをあしらったモックネックTシャツ。どちらもメンズのもので、〈タトラス〉ならではの上質な素材使いと、適度にゆとりのあるシルエットでリラックス感を表現している。 〈タトラス〉モックネックTシャツ ¥22,000、ポロシャツ ¥30,800(すべてタトラス コンセプトストア 青山店)

リゾートコレクションのメインアイテムのひとつであるウィメンズのセットアップ。程よいドレープを生み出す柔らかな生地は、滑らかな肌触りも魅力。着丈の短いシャツは、裾のドローコードでシルエットの調整が可能。セットアップで着てリゾート気分を盛り上げたい。 〈タトラス〉シャツ ¥52,800、ショーツ ¥46,200(すべてタトラス コンセプトストア 青山店)
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