大事なことは、“アンダーカバーっぽさが、そこにあるか”。

―では、最後に今回の座談会の振り返りとして、一言ずつ感想をいただいて締めたいと思います。
SYUNKI:誰でも手を出しやすいプライスゾーンでありながら、ディテールだけでなく素材にまでこだわってつくっているのが、このコレクションの素晴らしいところ。ぼくが〈アンダーカバー〉をキッカケに服が好きになったように、中学生や高校生といった若い世代の中には、このコラボコレクションを通してファッションに興味を持つひともいると思うので、そういう意味でもすごくいいプロジェクトですよね。
的場:本当にそう。このコラボコレクションがサンバイザーを拾って喜んでいたあの時代にあったら、どんなによかっただったろうなぁと(笑)。SYUNKIくんが言ったのとは逆に、〈アンダーカバー〉ファンもこれをキッカケに〈ジーユー〉のインラインにも興味を持ちそうだし、そうやってファッションの楽しさや自由さが広がっていけば最高だなと思いました。ちなみにぼくはこのカーディガンを必ず買います!
ジョニー:〈アンダーカバー〉は昔から本当に大好きで、ショーも何度も見させてもらって昔から触れてきたブランドだし、〈ジーユー〉も愛用している俺としては、こうやってコラボコレクションを介して、みんなに久しぶりに会えたのも嬉しかったです。
TEPPEI:一番大事なのは、“アンダーカバーっぽさが、そこにあるか”じゃないですか。こういうコラボレーションではキャッチーさが先行しがちですけど、このコラボコレクションではしっかりと高橋盾さんが監修している上、〈ジーユー〉らしさもミックスされている。そのちょうどいい塩梅が最大の魅力でしょうね。だから、ここにいる4人のスタイリングを見ても、嘘っぽくなくて、それぞれの“らしさ”とナチュラルに共存して着こなせているんだと思います。
―まさに4人の着こなしとコメントから、このコレクションが実際にそのカルチャーの真ん中で生きてきたひとたちにも届くものであることが、今回証明されたと思います。
ジョニー:あ、でも最後にひとつだけ言わせてもらうと、〈ジーユー〉のアイテムはテロンとした素材のワイドパンツを5本持ってるんですよ。だから、〈ジーユー〉のことが一番好きなのは間違いなく俺だと思います。
一同:(爆笑)