PROFILE
1984年生まれ。インテリアスタイリスト窪川勝哉氏のアシスタントを務め、2011年インテリアスタイリストとして独立。2022年「BOOTSYORK」を設立し、カタログ・広告・各種メディアなどの撮影現場でのインテリアスタイリングを手がける。そのほか、住宅展示場・商業施設のウィンドウディスプレイ、VMD・レストランの内装など幅広いジャンルで活躍。現在、アシスタント募集中。
PROFILE
1991年生まれ。モデル活動の傍ら、ケータリング・ロケ弁・レシピ開発などを行う「美菜屋」を運営し、美しくおいしいフードには定評がある。また、ランニングコミュニティ「GO GIRL」を主宰し、フルマラソンを11回完走するなど、ガチランナーの顔も。結婚を機に、東京と愛媛の二拠点生活を送っている。仕事や遊びに専念する東京では現代的な住まいに、家族と暮らす愛媛では改修した古民家に暮らす。
PROFILE
1987年生まれ。セレクトショップにてショップスタッフとして経験を積んだのち、スタイリストの道へ。2016年に独立し、雑誌や広告、ファッションブランドのカタログなど、さまざまな媒体で活躍中。特にアウトドアと旅を軸としたスタイリングを得意とし、プライベートにおいてもさまざまなアクティビティに精通している。二児の父としての顔もあり、いま家に欲しいと思っている家具はソファ。
店を回遊する楽しさ。
ー今回は、〈クラッシュゲート〉でアンダー15万円の欲しい家具を探していただきます。早速、店内を見てまわりましょう。
近藤: 〈クラッシュゲート〉はどういう家具が多いんですか?
ースチールなどを使ったインダストリアル風もあれば、ぬくもりのあるナチュラルテイスト、古材を使ったヴィンテージなど、幅広いテイストの家具や小物がそろっています。実店舗ではご覧の通り、各テイストがミックスされています。
近藤: 友達の家に行ったときに、実際に家具を使っているのを見ると、あれいいなと、めっちゃ欲しくなります。こういう感じで、家具がミックスされて並べられていると、イメージできていいですね。あとは、家具はあまり買い替えず、長く使えそうなベーシックなものがいいなと思っているんですが、ここにはそういうものが結構見つかりそうです。
ーどういうタイミングで家具を買い換えたりしますか?
近藤: やはり引越しでしょうね。
浅野: 私は衝動買いというか、結構ノリで買っちゃうことが多いです。めっちゃいいってその瞬間に思って買うんですけど、実際に使ってみるとちょっと違うかなとか。経験を積んでいくと変わるのかもしれないですけど、それで家具を変えていくことが多いと思います。
遠藤: ぼくもやはり引っ越しですね。仕事柄、自宅にものが増えていくので、いまの家に入らないとなったら引っ越そうというパターンが多い。で、ちょっと広くなったらものが置ける棚を増やしたり、ソファを2人掛けから3人掛けに変えたり。自分の場合は、どこか仕事で使えるだろうという考えもあって(笑)。気になるもの、好きなものを所有してから、考えて使うというパターンが多いです。すべてではないけど、ものを紹介するのも仕事なんで、まずは一回買って、自分が使ってみるということは大事にしたいですね。
ー近藤さんが何か気になるものを見つけたみたいですね。
近藤: このジャガード織りのソファが気になります。座り心地もいいし、この微光沢な畝が上品でいいですね。
ーいまはどんなソファを使っているんですか?
近藤: 実はソファがないんです。生活感が出てしまうし、都心の住まいに置くにはスペース的に難しいこともあり、家にソファを置かないようにしてました。だから、今回は初めてのソファを狙いに来ています(笑)。
ーなるほど。インテリアや家具の好みは?
近藤: 以前はコンクリート打ちっぱなしの家に住んでいたこともありましたが、いまは木の家がすごく好きなんです。結婚して二人で家具も家も選ぶようになったし、妻の実家が木材屋さんということもあってか、木の家具を選ぶことが増えました。
ー木を使った家具も豊富なので、その辺りもご覧になってください。
遠藤: このスツールも販売されているんですか?
ーはい。福岡出身のアーティスト・OKI KENICHIさんが、この「クラッシュゲート 横浜みなとみらい店」に描き下ろした一点ものだそうです。
遠藤: ポップな作風でいいですね。一点ものはどうしても惹かれちゃいますよね。
浅野: 遠藤さんの家にはどういうアート作品があるんですか?
遠藤: このときに買わなかったら後悔するというのもあれば、好きなイラストレーターや知り合いの写真家など、作家の作品が多いですね。
ーインテリアスタイリストという職業柄、遠藤さんはたくさんのインテリアグッズや家具をご覧になると思うんですが、買う・買わないの基準はあるんですか?
遠藤: 大きなものは衝動買いはしないですけど、どちらかというと衝動買いが多いんです。いろいろなものを見るのが仕事なので、行った先々でいいものがあれば手に入れていて。かっこいいけど使い勝手は悪いというのは好きじゃなくて、人がちゃんと使っている感じを出すのが自分のスタイルだと思っています。となるとちゃんと使えるか、使って楽しいかを大事にするということが一つの判断基準かもしれないです。
近藤: いまのお話を聞いていて思い出したのが、少し前に北欧へ旅行したときに訪れたアルヴァ・アアルトの自邸です。特別変わった見た目というわけではなく、かなり自然な家というか、頑張りすぎない居心地のよさがすごくいいなという印象がありました。
ーお、浅野さんも何か見つけたようです。
浅野: 一つ目は、このガラスのローテーブルに決めました。いま自宅にあるのが小さな丸ガラスが3つに分かれる仕様のローテーブルなんですが、最初は気に入っていたんですけど、ちょっと違うなと感じてきていて。
近藤: いまあるのもガラスなんですね。
浅野: ガラスだと視線が抜けて、広く見えるのがいいんですが、ガラスだけだとちょっと冷たい印象になる気がするんです。このローテーブルは明るい色の木が使われていていいなと。
ーこれはミッドセンチュリーのテイストで、木は濃淡の2色から選べるようです。
浅野: 脚のデザインがユニークだなと。木の色を床に合わせて選べるからいいですね。
ー近藤さん、聞いてますか?(笑)。
近藤: このソファもいいなって。
遠藤: 背もたれを置けばどこでもくつろげますね。
浅野: 背もたれを動かせるのはいいですね。
近藤: 浅野さんの家のソファはどんなものですか?
浅野: 結婚を機に、愛媛と東京の二拠点生活をスタートして、東京はあまり家具がないんですが、愛媛は築100年くらいの古民家をリノベして住んでいます。そこで最近犬を飼い出したんですけど、成長するとすごく大きくなるので、合わせてタフな生地のソファに買い替えました。
ー遠藤さんはテーブルが気になるようですね。
遠藤: この大きさが絶妙で、あまりみたことないなと。高さも変えられて、すごく気が利いていますよね。
近藤: プロならではの視点ですね。どんな風に使うんですか?
遠藤: 高さを調節できると、ソファでパソコン仕事をするにもいいんですよ。パソコンとドリンクを置くのにちょうどいい広さですが、普通のサイドテーブルだともうちょっと狭いんですよね。両隣にスツールを置いて、ちょっとしたご飯を食べるテーブルにも使えます。とにかくこのサイズ感が絶妙で、いろいろな用途に使えそうです。
ー先ほどおっしゃっていた、もの選びにも通ずる使い勝手のよさが決め手ですね。
遠藤: それだけじゃなくて、この天板の厚みも華奢すぎなくて見た目がいいですね。それはこのダイニングテーブルも。大盤のいいデザインのテーブルを探していたんですが、まず気に入ったのがこの脚のデザイン。脚が直線ではなく、端に座るひとのことを考えていて、ちょっと奥まって脚が逃げているのがすごく気が利いています。
ーひとが増えたときにも重宝しそうですね。
遠藤: そうですね。脚の太さが徐々に変わっていくなど、ディテールまでしっかりとデザインされています。この天板の木とスチールの脚の異素材のミックス感もいいですよね。
浅野: いまはどんなダイニングテーブルを使っているんですか?
遠藤: 自分でDIYしてつくったものです。脚はこれに似てヴィンテージライクなものに、天板だけを買って載せているだけの簡単なつくりのもので、そろそろ別のものにしたいなと思っていたところです。