ケアやリペアに力を入れるワケ。
―〈アークテリクス〉は、他のアウトドアブランドと比べて、ケアやリペアにまつわる取り組みを積極的に行なっていますよね。それはなぜですか?
高木:ブランドがグローバルで掲げるメッセージとして、「Make it last.」というものがあります。日本語に訳すと、「長持ちさせる」。ひとつのプロダクトを、いかに長く使えるようにつくるかというのが、アークテリクスのサステナビリティに対する基本的なスタンスです。長く使えるものでなければ、短期間で廃棄されてしまう。そしてそれは環境破壊に繋がってしまう。だからこそ、ケアやリペアのサービスに力を入れているんです。

リペアの相談に来たお客さまに私たちが必ず伝えるのは、「洗ってください」ということ。実は、リペアが必要になるケースのほとんどが、洗っていないことによる生地のはがれが原因です。「リバード™ サービスセンター」に洗濯乾燥機を導入し、ウォッシュ&ドライのサービスを提供する狙いも、洗うことの重要性をみなさんに知ってもらうため。製品のケアを身近に感じてもらい、汚れたら洗う、をご自宅で実践していただきたいです。気に入って購入した大切なジャケットが、2年や3年で着られなくなってしまったら、もったいないですよね。洗わないよりも、洗うほうが、確実に長持ちします。