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石井陽介
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山本博史
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村松諒
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鈴木悠介
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脇山修平

Disco 2000
まさか令和の時代に日本でPulpのライブが見られるなんて最高かよ。おかげさまで2025年も幸先の良いスタートダッシュを切ることができました。しかしながら『Disco 2000』のイントロが鳴った瞬間の会場のブチ上がりっぷりよ。Pulpのファンって日本にこんなに居たんだね。なんか過小評価されている気がしていたのでうれしかった。






doublet
ダブレットのジャケット


俺たちのユニフォーム。
時代が変わったといえど、まだまだファッションとオタクの距離は遠い。どちらも純粋に好きな自分だからこそ、強く感じます。ですが今シーズンの〈ダブレット〉は、それをいとも容易く融合させることに成功しました。なかでも秀逸だったのがご覧の1着。一見するとハンティングジャケットですが、つぶさにディテールを見ていくとびっくり、完全にドルオタ仕様に変貌を遂げています。うちわがジャストフィットで収納できるポケットや、トレカを入れる専用ケースなど見所満載なわけですが、個人的にムネアツだったのがドルオタにとって三種の神器である「キンブレ」(光る棒。スイッチで色が切り替わるやつね)の専用ポケットを、なんの違和感もなく落とし込んだ点。しかも3つも。これが1つや2つじゃ足りないのです。実際に現場には3つは持って行きますから。見た目もさることながらしっかりと機能的。俺らにとって最強の推し活ユニフォームといえそうです。
¥140,800
エンケル
03-6812-9897

DOKKOI BEAT CLUB
ドッコイビートクラブのキャップ

頭で主張する。
趣味嗜好や主義主張を表現するツールとしてたびたびTシャツが用いられますが、夏でもTシャツをほとんど着ない自分にとっては、キャップがその役割を果たします。写真は、愛してやまないジェリー・ガルシアの顔が刺繍されたBBキャップ。手掛けたのは、サブカルネタのサンプリングに定評のある〈ドッコイビートクラブ〉です。アニメのようにデフォルメされた絵柄もかわいいし、サイケデリックに彩られた髪の毛とサングラスもツボ。そしてなにより、デカデカとレイアウトした刺繍が主張しまくっていて最高なのです。あまりキメ過ぎずに、バイザーはギュンギュンに折り曲げて、ボサボサの髪の上にテキトーにのっけたら良い感じにまとまるのではないでしょうか。当然ながら2色ともゲットしました。
各¥6,930
ドッコイビートクラブ
Instagram:@dokkoi_active


YOUTH OF THE WATER
ユース オブ ザ ウォーターのジャケット


魅惑の生地。
武骨で粗いテクスチャー。まるで石の表面を模したような、この不思議な生地に魅せられて思わず手に取ったワークジャケットは、昨シーズンにデビューした新鋭〈ユース オブ ザ ウォーター〉の作。なんでもこの生地は、縦糸にインディゴ、横糸にブークレの糸を使用しているそう。そのため着用していくごとにインディゴの色落ちが楽しめ、さらにブークレの糸が膨らみを増し、生地に立体感が生まれるんだとか。この生地一発で強烈に興味がそそられたのです。一方でステッチの処理や仕立ては非常に丁寧で、ラギッド一辺倒ではないスマートさも持ち合わせています。聞けばデザイナーの方は〈ジュンヤ ワタナベ マン〉のパターンナーを務めていた方と聞いて色々と納得。このジャケット以外にも、古着由来の質の高いデイリーウエアが豊富にラインナップされていて完全に自分好みでした。どうやらお気に入りのブランドがまたひとつ見つかったみたい。〈ユース オブ ザ ウォーター〉、今後も引き続きチェックして参ります。
¥103,400
エンケル
03-6812-9897

NEPENTHES
ネペンテスのクラフトビール

好きなブランドを飲み比べ。
クラフトビールとの出会いはちょうど10年前、アメリカはオレゴン州ポートランドを訪れたとき。この街には独創的なインディペンデト系ブルワリーがたくさんあって、飲み歩きをしながらさまざまなクラフトビールを堪能しました。それまで大手ビールメーカーのラガーの味しか知らなかったので、「ビールってこんなにもいろんな味があるんだ」と衝撃を受け、その後どっぷりと沼っていったわけです。最近のおすすめは「ネペンテス」のクラフトビール。種類は〈ニードルズ〉、〈エンジニアド
ガーメンツ〉、〈サウス2
ウエスト8〉、そして〈花、太陽、雨〉と4種類あって、それぞれブランドの世界観が落とし込まれた個性的な味が楽しめます。この4種を飲み比べしながら、奥深きクラフトビールの世界に触れるのも一興。個人的には好きなブランドがビールを出したというだけで、もう最高。毎日飲んじゃうんだから!
6缶セット ¥5,940、12缶バラエティセット(4種類 x 3缶)¥11,880、24缶バラエティセット(4種類 x 6缶)¥23,760
花、太陽、雨
Instagram:@hanataiyoame_biei
onlinestore-hanataiyoame.com

レース→ラグビー→サウナ。
あっという間の15km。年の瀬に出場した「FunTrails Round 韋駄天 in 飯能」。ついつい欲張ってロングレースばかり出ていたけれど、短いレースも悪くない。ちょっとした朝活のようにサクッと終わらして、午後にはラグビー観戦、からのサウナまで。充実した1日でした。





SAMBOB
サムボブのフーディー

暖かくて、涼しい。
寒さの厳しい冬の山を楽しむために必要なアイテムといえば、ミドルレイヤーです。しかも、発汗量の多いトレイルランニングでは、動いているときは優れた通気を、停滞時には高い保温性が求められます。そこで近年人気を博しているのが、ポーラテック
アルファ
ダイレクトです。60、90、120という3つの異なる厚みで展開され、今回ご紹介するメイン州ポートランド発ブランド〈サムボブ〉のフーディーでは90を採用しています。体温を閉じ込める一方で熱を放出してくれるロフト繊維に加え、多孔質生地のため優れた速乾性も完備。それでいて、重量は驚きの130gと超軽量!
まさに冬の山々を快適・軽快に駆け回るのには、ピッタリな1品。デザイナーによるハンドメイドというのも、物欲をくすぐってきます。
¥33,000
バンブーシュート
bambooshoots.co.jp

BAMBOO SHOOTS SOUVENIR
バンブーシュート スーベニアのDCFグッズ

中目黒の名店による土産物。
いわずとしれた中目黒の名店「バンブーシュート」。これまで20年以上に渡り、アウトドアカルチャーを独自の審美眼でスタイルとして表現してきました。そんな「バンブーシュート」の土産物ブランド、それが〈バンブーシュート
スーベニア〉、略して〈BSS〉です。2022年春夏よりスタートし、アウトドアとファッションを小気味よくクロスオーバーさせた、ならではのアイテムがラインナップされています。なかでも今回ピックアップしたのは、耐水性・耐久性に優れたDCF素材を使ったグッズ類。衣類を仕舞えるスタッフバッグから、小物類の収納に便利なポーチまで、サイズも様々あるのでトレイルランニングの必携品の格納にももってこい。しかも、スーベニアという謳うだけあって、値段もお手頃。東京土産の新しい選択肢として、お1ついかがでしょう。
(左)DCF スタッフバッグ M ¥6,930、
(右上)DCF ポーチ/プリント ¥4,290、
(右下)DCF スタッフバッグ S ¥4,730
バンブーシュート
bambooshoots.co.jp

Rab
ラブのフーディ

革新的な新素材。
羽毛のように柔らかく、暖かい。それでいて撥水性も兼ね備えた最先端の化繊インサレーションを開発し続けるプリマロフト社。そんなプリマロフトの革新的な新素材として、動物の毛皮を模した化繊毛を直接織りこんだプリマロフト®・エボルブが登場。そのローンチアイテムとしてリリースされたのが、この〈ラブ〉の「エボリュートフーディー」です。表地には軽量で吸湿発散性に優れたMotiv™
Aeroシングルジャージーを合わせ、プリマロフト®・エボルブはライニングに採用。この組み合わせにより、アクティブインサレーションのデミリットと言える耐久性を克服し、汗をかいても湿気を素早く拡散する仕組みを実現。運動量に反応しながら、内部を常に快適な温度に保ってくれます。プリマロフトの革新性と〈ラブ〉のアイディアが結実した注目作。冬山の相棒にぜひ。
¥18,700
Rab
rab-equipment.jp

BRING
ブリングのフーディ

あの煩わしさを解消。
最近はネックウォーマーを着けていることも多いけど、なんだかんだあると便利なのが、バラクラバタイプのフーディです。単純に暖かいし、状況によってはマスクとして使えたり。目以外の顔全体をすっぽり覆われると、どこか安心感があったりもします。ただ、フードを下ろすと首周りが煩わしい。そんな不満をズバっと解決してくれたのが、〈ブリング〉の「WUNDERWEAR
Half-Zip
HOODIE」です。フロントには胸元まで伸びたハーフジップを合わせ、フードを下ろしたときの窮屈な着用感を解消つつ、体温の効率的なコントロールまで実現。さらに袖口にはサムホールがあしらわれているため、手のひらや甲をほのかに暖めながら保護してくれます。ちなみに素材はウール70%、再生ポリエステル30%の混合タイプを採用。ウールの肌なじみの良さや防臭性をキープしながら、ケアが簡単なのもうれしいポイントです。
¥21,500
BRING
bring.org

クラン・モンタナ。
新年早々、訪れたスイス。標高1,500mの山岳リゾート、クラン・モンタナはアルプスの山々に囲まれた素晴らしい場所でした。スノーウォーキングしたり、スキーしたり、最高の時間をつくってくれたブランドの皆さま、本当にありがとうございました。





Stone Island Ghost
ストーンアイランド ゴーストのベストとニットジャケット

時計と服のいいカンケイ。
ぼくは「Commune H」で時計の連載を担当しています。そのタイトルは「Good Watch, Good Style –
時計と服のいいカンケイ」。フイナムのフォロワーであれば、もうチェック済みかと思いますが(笑)、知らない方のために説明すると、この連載は機械式ウォッチのコーディネートマニュアル。それなりの価格の時計をフイナム流のカジュアルスタイルで提案する企画です。最新回では〈パネライ〉の「ラジオミール
クアランタ」をピックアップ。この時計の祖先がもともとイタリアの軍モノだったのを手掛かりに、服は同じイタリアの〈ストーンアイランド〉のものを選びました。それが〈ストーンアイランド
ゴースト〉の二着というわけです。連載では時計に寄って撮影したので、ここでは服全体をお見せしたいなと。そもそも “ゴースト”
は知るひとぞ知るライン。モノクロのソリッドなコレクションで、特徴的なロゴバッジも同色でまとめられています。このベストとニットジャケットも例に漏れず。そして、二つを重ねてみると非常にバランスがよく、いいコンビの完成と相成りました。時計を合わせた写真はぜひ連載でチェックを。
ベスト ¥135,300、ニットブルゾン ¥124,300
ストーンアイランドジャパン
0120-988-943
www.stoneisland.com

MUJI
無印良品のロンT

これで冬もオッケー。
昨年10月、この欄で〈無印良品〉のロンTを紹介しました。それはもともと出張用に買ったものだったのですが、いつの間にかぼくのワードローブになじんで秋のコーデの主役に定着。手放せなくなり、買い足して、そればかり着ていました。だけど、冬の寒さには勝てず、暫くお別れすることに。それで目を付けたのが、このハイネックTというわけです。やや厚みのある生地は、表面を起毛させているから空気を孕んで暖かく、肌触りは滑らか。セーターやスエットシャツのインナー使いはもちろん、ボックスシルエットなので一枚で着ても十分サマになります。しかも、このネックの高さがちょうどいい!
高すぎず、低すぎないから着ていて、ストレスが無いというか。上からマフラーを巻いても違和感なんてありませんよ。で、この価格はさすが “MUJI”!
オンラインストアをチェックしたら在庫僅少なので、気になる方は早めにどうぞ。
一枚 ¥1,490
無印良品
www.muji.net

BLK × MOISTHROUGH360
ビーエルケー×モイスルー360のスニーカー

360度防水の新システム。
オンオフ問わずカジュアルスタイルが浸透するいま、多くのひとの足元はスニーカーです。〈ビーエルケー〉と組むニューカマーは、特許を取得した360度防水の新システムでぼくらを驚かせます。そのブランドの名前は〈モイスルー360〉。シューズ内に湿気の溜まりやすい防水フィルムではなく、通気防水機能のある特殊素材を使ったところがポイントです。アッパーはもちろん、靴底からも空気と湿気を逃がすから、雨の日も晴れの日も関係なく、パフォーマンスを発揮するとか。そんなシューズに〈ビーエルケー〉ならではのソリッドなデザインがよくなじみます。本作はすでに発売中。〈ホワイトマウンテニアリング〉のストアで足を通してみれば、きっと他との違いが分かるはず。
¥33,000
ホワイトマウンテニアリング 代官山店
03-6416-5381
whitemountaineering.com

Herman Miller
ハーマンミラーのコートラック

くたびれたアイツも喜ぶはず。
会社で使っている椅子は〈ハーマンミラー〉の「アーロンチェア」です。ぼくだけではなく、社員全員、同じ椅子。毎日座っているから分かりますが、これまで椅子が原因で体に支障をきたしたことは無いし、他のモノと比べて断然疲れにくいように感じます。安いヤツだと腰をいわすっていうしね。だから「アーロンチェア」に日々支えられているといえるかも。そんな浅からぬ縁がある〈ハーマンミラー〉の新作発表会にはじめて行ってきました。椅子をはじめとする、さまざまなプロダクトが並ぶなかで目についたのが、コートラック「イームズ
ハングイットオール」です。イームズ夫妻の代表作のひとつとして有名ですが、これはアーカイブをもとにしたニューカラー。この色がすごく素敵で、家にある姿を想像してしまいました。一日を共にし、くたびれたコートもこれに掛ければ喜ぶんじゃないかと(笑)。ちょっとした変化を加えるだけでも日々の生活はよりよいものになるのかな。
¥44,000
ハーマンミラー ストア 丸の内
03-3201-1820
hermanmiller.co.jp

夫婦とは。
ここ1ヶ月ほど、何人かの友だちから“◯◯◯なことがあって奥さまを怒らせてしまった”的な話を聞き、Netflixの『阿修羅のごとく』を観たばかりということもあって、夫婦というのはとてもむずかしいですねと思いました。とりあえずSICK TEAMの『Special』のISSUGIさんのヴァースを聴きながら適当に考えます。





rwche
ローチのコーデュロイパンツ

クラブやライブハウスのお供に。
365日のうち300日以上はスラックス。春夏と秋冬で素材を変えるくらいでこだわりはなく、毎日クローゼットから適当に選んで穿いています。とはいえひとつだけ気になる点があり、それは喫煙所がないクラブやライブハウスへ行った時につくにおい問題。タバコやアルコールのにおいがついてしまうたびにクリーニングに出していたら、お金と手間がかなりかかってしまい、家で洗いやすい&機能性の高いパンツでいいのがないかな、と思っていたら〈ローチ〉にありました。コーデュロイの生地が寒い時期に最高で、少し太めのシルエットもクラブやライブで動きやすい限り。サイドポケットは600mlのペットボトルもすっぽり入るので、泥酔対策のミネラルウォーター入れとして活躍してくれます。カラーも自分の1番な好きなブルー系というのもポイントで、裾の内側には紐があるからどんな靴でも裾を引きずる心配はありません。他にブラックとグリーンもリリースされているので、カラバリで揃えておくのもいい感じだと思います。
¥25,300
キオスコ
Instagram:@kioscojpn
newkiosco.com

TOKYO HARVEST ROOM
トーキョウ ハーベスト ルームの手ぬぐい&エアフレッシュナー

アイコン+レッドカラーが目印。
身につけるものはできる限り知り合いや関係性のあるひとの物がいい。それがTシャツや手ぬぐいみたいな、個人的に機能性を1ミリも求めていない物ならなおさら。右後ろポケットが定位置の手ぬぐいは、毎日使うものだし毎年数枚は記憶のない間に紛失してしまうので、何枚あったって困りません。昔からお世話になりまくっている鳥山さんが手がける〈トーキョウ
ハーベスト
ルーム〉は、青森産のアップルパイとリンゴジュースをイベントなどで販売。本牧から本場アメリカのモーターカルチャー+αを発信し続ける「ムーンアイズ」とコラボによる手ぬぐいは、赤いリンゴとアイボール(目玉のマーク)という、両者のアイコンが並ぶデザインです。同じく両者によるコラボのエアフレッシュナーは、自分はクルマを持っていないので家の仕事部屋で使用。この手ぬぐいは(他もそうですが)紛失したくなく登場回数が少ないので、もうひとつ予備をGETしておきたいところ。ちなみに鳥山さん、あのプロジェクトはそろそろでしょうか?
手ぬぐい ¥3,300、エアフレッシュナー ¥770
トーキョウ ハーベスト ルーム
Instagram:@tokyoharvestroom
tokyoharvest.thebase.in
ムーンアイズ
Instagram:@mooneyesjp
www.mooneyes.co.jp

Northern Watters Knitwear
ノーザンワッターズニットウェアのバラクラバ

坊主の救世主。
坊主のデメリットのひとつは、とにかく寒いこと。真冬は帽子が必須なのに、刈りたての時は髪の毛が引っかかってニットキャップが入らなかったりと、冬になると必ず1度は風邪を引く原因は坊主のせいで間違いないはず。バリカンの設定を何ミリにするかの差こそあれ、基本的に刈りたてから3日くらい経たないとニットキャップが入らず、それまでキャップやハンチングだけだと正直寒い、というか痛さすら感じる時も。そんな坊主あるあるをどうしようかなとぼんやり思っていたところ、こちらのバラクラバが救世主のように現れました。バラクラバもさまざまな素材や形がある中、〈ノーザンワッターズニットウェア〉はかなりふわっとというかボリュームがあるので、ニットでも頭に張りつくようなことはなく、電車や室内ではパーカのフードのようにしておけます。紐を絞ればかなり頭部に密着して、坊主かどうかに関わらず東京の真冬の寒さは心配なし。これのおかげで(?)、今のところ今年の冬はまだ風邪を引いていません。
¥13,750
プロップスストア アネックス
Instagram:@propsstore_annex
propsstoreannex.shop-pro.jp

MITSUYO KAKUTA
角田光代の本「あなたを待ついくつもの部屋」

たぶん永遠の非日常。
40歳を超え、10代くらいにイメージしていた大人像と今の自分は、あまりにかけ離れています。今だに毎週のようにクラブへ行き、先週は飲みすぎて起きたら板橋のよくわからない路上で寝ていたり。そんな後悔と反省の日々を繰り返す自分にとって、「帝国ホテル」は雲の上のさらに遥か上の存在で、足を踏み入れたのはこれまで2度だけ。1度目は10年ほど前に撮影で、2度目は昨年にコミューン
Hで連載中の「ぼくの好きな店」で、森岡督行さんへの取材先としてでした。1Fにある「ランデブー
ラウンジ」での取材中に森岡さんから教えてもらった、角田光代さんの「あなたを待ついくつもの部屋」。東京・大阪・上高地の3つの「帝国ホテル」を舞台に42の物語が収録されていて、取材後の足で「紀伊國屋書店
新宿本店」で購入。自分にとっての「帝国ホテル」は非日常そのもので、「ランデブー
ラウンジ」にいるひとたちを眺めながら、“ここへ来る選択をする人生ってどんなのだろう”とぼんやり考えたことを、本を読みながら思い出しました。
¥1,705
文藝春秋
www.bunshun.co.jp

タイ行きたい。
つい先日までタイ出張に行っていました。あたたかなタイの気候とひと柄、街としての面白さに思わず帰りたくなくなったのですが、自分の航空券で名前のミスがあり、「帰りたくない」「帰りたい」という謎のやりとりをスタッフと苦笑いしながら繰り返していました。ああ、タイ行きたい。





mont-bell
モンベルのダウンアノラック

この冬のベストバイ。
この冬のベストバイをあげるなら、間違いなくこれです。〈モンベル〉の海外モデル「US
EXライトダウンアノラック」というアイテムなんですが、デザインから機能性、着心地も色も全部好き。アノラックというデザインが大好きというのも選んだ理由なのですが、機能性も抜群。向こうが透けるぐらい薄いのに強度もある7デニールのストレッチ性と透湿性を備えたナイロン生地に、900フィルパワーのEXダウンがほどよく入っています。平均重量215gと軽く、ほどよくあたたかく、スタッフバッグにコンパクトにまとめられる。耐えられない寒さのときは、縫い目からの風よけとして上にウインドシェルを羽織ることもありますが、東京ではほぼ不要なほど。これを書きながらウェブショップを確認したら、すでにこのカラーは売り切れていました。他のアイテムと比較するとやや高いのですが、コアな層に人気だったんでしょうね。ちなみに海外モデルはネットでしかほぼ買える場所がないのが難点なのですが、尊敬する先輩がたまたままったく同じものを先に買っていて、サイズ感などを確認できたのも最高でした。形も色もお揃っち、ラブです。
¥36,300
モンベル・カスタマー・サービス
06-6536-5740
www.montbell.jp

if you have
イフユーハブのパンツ

マストハブ。
ここ1ヶ月、東京→北海道→三重→愛知→東京→タイ→東京と、気温差のあるいろいろな場所に行っていました。そうなってくると、軽くて、比較的コンパクトになって、あたたかいけど風通しのいいアイテムが気になってくる。そこで手を出したのが〈イフユーハブ〉の「オクタパンツ」でした。〈イフユーハブ〉といったらザックのイメージでしたが、最近はウエアも増えているんですね。名前の通り帝人のオクタという素材を使用したパンツなのですが、インナーにも履けて、1枚で履いてもいけるぐらいのフィット感がうれしい。オクタはタイツ感が強いのが多いので、このバランスがいいなと。そして、あたたかいのに通気性もあるでおなじみのオクタのなかでも、ダブルラッセル編みなので強度もあるらしい。やや嵩張る感じはありますが、パソコン込みで1週間の荷物を30Lのバックパックに収められたので許容範囲でしょう。都内で暮らしてるときはもちろん、氷点下を下回るトマムでのゲレンデスキー中も動かずにじっと待つ撮影中も、ホテルでインフルエンザにかかって体温が40度を超えたときも、30度超えのタイでショーツだと肌寒いときも、飛行機での移動中も、いつだってちょうどよく快適でした。つい毎日履いてしまう、めちゃくちゃ使える1本です。そうそう、バックに2つ付いてる伸びないタイプのメッシュポケットが、ごろつかず地味に便利でした。
¥14,300
イフユーハブ
ifyouhave.org

HALISON
ハリソンのソックス

大当たり。
ソックスは薄手よりもやや厚みのある方が好き。選ぶ素材はコットンも好きですが、足の冷えが気になるのでいまの季節はメリノウールも選びがち。デザインはリブがいい。そんな感じでいろいろ試しているんですが、自分にとっての正解が見つかった気がします。それが〈ハリソン〉の「メリノ
サポートパイル
トレッキング」というソックス。1925年創業の老舗で、ソックスといえばぐらいの有名どころなので、つい後回しにしていましたが、めちゃくちゃよいです。オーストラリア産のメリノウールを原料にした梳毛糸を使用し、特殊編みで仕上げたというこのソックス。肌触りはサラッとしながらも、厚みによるふっくら感もある。いい意味でちょっとだけ甘さのある編みのバランス感がこれまた絶妙で、30度超えのタイでも蒸れが気にならず、いまの季節も寒い感じがしない。老舗ってやはりいいものつくりますね。強度はまだわからないですが、飽きるまで、そしてなくなるまでリピートしそうな予感がします。
各¥1,980
ハリソン
www.halison.co.jp

OUTDOOR RESEARCH
アウトドアリサーチの手袋

冬のお供に。
ここのところ暖冬だからか、手袋をしない人をよく見る気がします。でも絶対、手袋はあった方がいい!
それだけで体感温度が全然違う気がします。夏はキャップ、冬はバラクラバや手袋など小物を多く愛用している〈アウトドアリサーチ〉で、おおっ!と思ったのがこのミトンです。ポーラテック
ウインドブロックの3レイヤーマイクロフリースを使用しているので、防風性があってあたたかい。そして、指の隙間がなくよりあたたかいミトンとしても、細かな作業をするときに指先を出して使うこともできます。個人的にフィンガーレスのタイプが好きだったので、そこもかなり惹かれたポイントでした。手のひらがしっかりと補強されているので、自転車のグリップを握りすぎてすぐに千切れるということもないでしょう。もちろん、電車通勤にだってバッチリです。
¥11,000
エイアンドエフ
03-3209-7575
outdoorresearch.jp