おもしろいひとの頭の中は、常におもしろいことであふれている。
ー今回のコラボ、振り返ってみていかがですか?
加賀美: ゴローさんはアイデアが面白いし、出てくるのもすごく早いんだよ。そういうのって、実際に一緒にやってみないとわからないじゃん。
ー加賀美さんもどちらかというとアイデア出すの早いですよね。
加賀美: そうそう。だからリズムが合わせやすくて、すごくやりやすかった。自分は早いのに、相手がじっくり考えるタイプだと溝が生まれやすいでしょう。ゴローさんは早いし、なおかつアイデアもユニークだから最高でした。それでいて、加工とかはしっかりとこだわってくれたし。
中津川: 「加賀美さんといえばコレだよな」っていうのが頭の中にあったんです。お話をいただいた翌日くらいにはアイデアが浮かんでましたね。だけど、単なる思いつきかもしれないから少しだけ寝かせたりもして。次の打ち合わせまでにそれ以上のアイデアが浮かばなければ、これでいこうって思ってましたね。結局そういうのがいちばんよかったりするじゃないですか。アイデアをじっくり煮詰めて、ブラッシュアップしていくことも当然あるんですけど。
加賀美: 他の案件でそういうことってあったりする? 「もうちょっと考えてください」って言われたりとか。
中津川: ありますよ。それ以来、ギリギリまで出さないようにしてますけど(笑)。
加賀美: 考えているように見せかけるやつね。俺もよくその手を使うよ(笑)。サッとアイデアを出して、その鮮度をどれだけキープできるかが勝負だと思う。
中津川: 加賀美さんは「普段からいろんなことを考えている」って、メディアでよく話しているじゃないですか。自分もよく「こういうのがあったらいいな」とか、仕事をしていなくても、好きなブランドのことを考えたりするんです。それでたまたまこういう話が舞い込んできたときに、考えていたアイデアをパッと出すことが多いですね。
加賀美: いいこと言ったねぇ!
一同:(笑)。
加賀美: 本当にそれ。お題を言われてから考えるんじゃなくて、常にいろんなことを考えておくのがいいんだよね。常に頭を回転させているから、すぐに答えを出せるんだよ。「持ち帰って考えます」ってなっても、俺の場合いいアイデアは浮かばない。おもしろいひとの頭の中は、常におもしろいことであふれているから。


〈MINNANO & TOILET〉SMD TEE ¥7,700
ー3月1日(土)から「ドーバーストリートマーケットギンザ」でポップアップをスタートするということですが、期待することはありますか?
加賀美: 期待? もうドーバーに置かれるだけで大満足ですよ。ゴローさんパワーにあやかって売れることを願います(笑)。
中津川: ドーバーっていろんなお客さんがいて、加賀美さんや〈セパバス〉に触れたことがないひとも、また違った解釈で手に取ってくれるかもしれないですよね。インバウンドのお客さんがめちゃくちゃなコーディネートしたりとか。それこそハイブランドに〈セパバス〉合わせるみたいな。そういう見たことない光景が見れたらうれしいです。

加賀美: 「綺麗なやつありますか?」っていうお客さんいたりしてね(笑)。
中津川: B品だと思われたら最高ですね(笑)。