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ぼくたちフイ・マムート冒険隊!
「フイ・マムート冒険隊」とは、
渋谷を拠点にヒップな情報を発信する
フイナム編集部とゆかりの深いメンバーとともに、
それぞれの考える冒険を〈マムート〉のサポートをもとに実践、
考察していくための特設サイトです。
馴染みの渋谷界隈から、海や山、はたまた宇宙まで!?
8000メートル峰を舞台に
様々なドラマを繰り広げてきた〈マムート〉の魅力を、
都会をヒップにサヴァイブしてきた
フイナム編集部ならではの視点でご紹介していきます。

All fields adventure with MAMMUT
マムートと一緒に初登山。
写真家が山で呼び起こした感覚とは?

8000m超級の山々に挑戦する命知らずの冒険家たち。その命と肉体を過酷な環境から守ってきた〈マムート〉の歴史は、そのまま登山ギアの歴史と言っていいほど。さて、今回は〈マムート〉の原点とも言える、登山ギアとしての魅力に迫っていきます。8000m超級の山とはいきませんが、関東近郊の筑波山に登るのは、これまでにも登場してくれた、写真家・相澤有紀さん。ギアのレビューのほか、相澤さんが街で無くし、山で回復したというその感覚とは? マムートがサポートするアルパインクライマーの青木達哉のガイドで初登山に挑戦です。

Photo_Celine O'Connori
Text_Shinri Kobayashi
Edit_Hiroshi Yamamoto, Hideki Shibayama
相澤有紀 写真家

ファッションやカルチャーを中心に、ポートレートからライブ写真、スナップなどを手がける。これまでにzineや写真集『SURELY』、4人バンドGateballersとのインド旅を撮影したドキュメンタリーブック『Walkabout』を手がけるなど音楽業界との交流も活発。 www.instagram.com/izwyuki

今回のガイド:青木達哉さん クライマー

茨城県在住のアルパインクライマー。現在は、つくば市にあるクライミングジム「スポーレ」の店長を務める。2006年にカラコルム山脈K2(8,611m)南南東稜を世界最年少で登頂。また、2012年にはキャシャール南ピラー初登攀、2013年に第21回ピオレドール賞(仏)及び、アジアピオレドール賞を受賞するなど、日本有数のアルパインクライマーとして世界に名をはせる。

標高は877mだけど、登山の充実感を味わえる筑波山へ。

男体山からみた、女体山。

11月某日。お日柄はいいものの、それまでの異常な暖かさから一転、今年一番の冷え込みとなったこの日。このように初登山の準備を着々と進めてきた、写真家・相澤有紀さんが目指したのは、茨城県つくば市にある筑波山。相澤さんにとっての初となるこの登山を、〈マムート〉のギアはどう助けるのか。そして相澤さんは登山を通じて、何を感じ取ったのか。それでは行きましょう!

登山前に、まずは、筑波山について説明しよう。標高は877m(ちなみに富士山は3,776m)とあまり高くはなく、鎖場のような危険な場所もほぼないので、ビギナーにも優しい山と言えます。とはいえ、勾配は比較的きつめなので、登山らしい登山が味わえる山として、茨城県民を中心に、老若男女に愛されています。

出発に向けて、シューズレースを締め直す。

筑波山は、男体山と女体山が繋がった双耳峰(二つの顕著な頂をもつ山)。それぞれの山の頂上へはケーブルカー、ロープウェイがあります。古くから信仰の山として栄え、山道の各所に信仰にまつわる建物があります。

今回、ガイド役を務めてくれた、アルパインクライマーの青木達哉さんにどうして筑波山を選んだのかお聞きしたところ、「僕が細かなところまでガイドできるホームの山であり、レベルとしても初心者にいいのはもちろんですが、なにより山頂の景色が美しいんです。さらにいえば、勾配もあり、岩場もあるので、ハイキングではなく、充実した登山をしっかりと味わえるから」とのこと。

筑波山神社で参拝。

登山口には、鳥居が設置されている。

地図で、今日のルートを確認しておく。

筑波山の登山口の直前にある、筑波山神社で今回の登山成功の祈願をして、登山をスタート!

先述の通り、割と傾斜がある山。一流のアルピニストに聞く質問としては申し訳ないと思いつつ、早速負担の少ない山登りの方法を教えてもらいました。

スキル:傾斜を「殺す」
斜面の傾斜に対して、真っ正直に向かうのではなく、斜面を斜めにジグザクに登ることで、勾配を和らげて登ることができる。そもそも、登山道はつづら折り(道がクネクネと曲がっている)になっていることが多く、それも同じ理論。

地図で、今日のルートを確認しておく。

ちなみに、相澤さんは、週3回ほどランニングや筋トレをこなすそうで、これくらいの登山では全く疲れを見せていなかったことだけは、しっかりとお伝えしておきます。

マムートのギアの威力と山行。

ハーフジップスエット
<Performance Thermal Zip Longsleeve AF Men ¥10,450 in TAX>

イエローのジップスエットは、速乾生地。ただし、相澤さんも驚くほどの速乾ぶりで、汗をかく平地のランニングに使い、その高機能ぶりが走るモチベーションになっていたとのこと。もちろんこの登山でも、その機能を遺憾なく発揮!

筑波山パワースポット「白蛇弁天」にて。白い蛇が棲んでいると言われ、この白蛇を見ると財を成すという伝説がある。

筑波山パワースポット「弁慶七戻り」にて。古くから神々の世界と現世を分かつ場所とされてきた石門。今にも落ちてきそうな頭上の岩を見て、恐れたあの弁慶が「七戻り」したと言われている。

シューズ< Ducan Low GTX® Men ¥25,300 in TAX>

ソールがしっかりとしていて、岩をしっかりとグリップする。このような石にかなりの頻度で遭遇する場合は、ハイカットを使う方がベターの場合もあるが、今回はローカットで十分!

山中には1,000種以上の珍しい植物が群生しているそうで、植物研究の宝庫でもあり、登山者の目を四季折々楽しませてくれます。今回の登山では、最初は杉の木と岩場が多かったものの、途中からは植物の種類や様相も変わり、相澤さんも「リラックスできて、のびのびと色々なものを撮影できました」とのこと。

登山中、様々なものにレンズを向けていた相澤さん。山のどんな部分がその感性に触れたのだろう。

相澤さん撮影した大きな木。

「木漏れ日も綺麗で、光と影の陰影が強くて、街では見れない風景が面白かったです。イかれてるくらい(笑)の大きな木があったり、街とは違うスケール感もよかったですね」

パンツ<Yadkin SO Pants AF Men ¥18,700 in TAX>

ストレッチが効いたパンツは、登山中の動きを助けてくれるのはもちろん、様々な位置や目線からカメラを構えるフォトグラファーという職業にもぴったり。

登山中は、チョコやグミ、ナッツ類でエネルギーを補給。エネルギーが切れ始めた体には、甘いもの一口が想像以上のパワーを与えてくれる。

当然のことながら、着実に一歩一歩足を運べば、頂上にちゃんとたどり着くのが登山のいいところ。そんなところも、登山が人生によく例えられる所以だろう。

男体山頂で記念写真。

男体山頂からの景色。広大な関東平野を見下ろす。

相澤さんが撮影した、男体山からの景色。

男体山と女体山をつなぐ尾根の途中にある食堂で遅めのランチ。この日は、あいにく見えなかったが、空気が澄んで遠くまで見通せる日には、富士山が見えます。

初登山を超えて。

ソフトシェルジャケット
<GRANITE SO Hooded Jacket AF Men ¥18,700 in TAX>

カメラを構えるときにも、腕の動きを妨げないのはクライミングの動きをベースに作られているから。

無事頂上へとたどり着いた一行。初の本格的登山にして、非常にいい手応えを感じているのがその表情からも伺える相澤さん。今回、マムートの数々のギアを身につけ、登ったわけですが、どうだったのでしょうか?

「全てが機能的で、快適でした。パンツもストレッチが効いて登り降りがしやすく、黄色のハーフジップスエットは速乾性があって。今回は黒いハードシェルは、着ていませんが、先日家から出るときに雨が降っていたものの、ハードシェル一枚で傘なしで十分雨を弾いてくれました。このシューズも雨の日に履いたんですが、全く濡れませんでした。しかも蒸れもなかったんですよね」

バックパック<Lithium Zip 25 ¥19,800 in TAX>
ダウンジャケット<Seon IN Cardigan AF Men ¥28,050 in TAX>

日陰で立ち止まると、体感としてすぐに冷え込む。そういったときのために羽織れるダウンを、フロントポケットの内側に差し込んでおくと、すぐに取り出せる。

さすが、登山のためにと〈マムート〉のショップスタッフと協議して選んだだけはある模様。さて、この登山を通じて、相澤さんはどんなことを感じ取ったのでしょうか?

「ずっと登山は挑戦したかったもののうまくタイミングが合わずできていなかったので、楽しかったのは間違いありません。あと、街にいるとどうしても感じてしまう色々な仕組みから、自分をリセットできた感覚が心地いいですね。街の中にいると、自分の体のスケール感がわからなくなるじゃないですか。身体感覚が麻痺していくというか。だから、こういった大きな自然に向かうとそのスケール感で、自分の身体感覚が取り戻せるような気がしました」

どうやら自然の中ででしか、感じ取れない感覚を楽しんでくれたようです。では、本職であるカメラへの何か影響は? 例えば、こんなものをもっと撮ってみたいとか...

「今回は、他の登山客もいたんですが、もっと自然が強いところに分け入っていくと、人間の手が加えられていない写真が撮れたりするんじゃないですかね。撮ってみたいですね。実は『ナショナルジオグラフィック』とか結構好きなんです。次は、もう少しだけ刺激のある山にもぜひ挑戦してみたい」

そういえば相澤さんの感想で印象的な話がありました。「ガイドの青木さんが大きな岩を見たときに、どこに足をかけて、どこに手をかけるのかを当たり前のように考えているのが面白かったですね。僕がよく撮影するスケーターも街でどこをどうやって滑るかを考える癖があるんで、それに近い感覚なんじゃないかな」と。確かに山と街と違いはあれど、遊ぶことに真剣であることは共通しています。〈マムート〉の服も、山だけでなく、実は街でも役立つ機能が満載ですし、遊び心を持って、ファッションとしても楽しんで欲しい。それが僕らの考える、〈マムート〉の面白さです。

スケールの大きな岩が屹立。

相澤さんが撮影した「弁慶七戻り」。

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