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ぼくたちフイ・マムート冒険隊!
「フイ・マムート冒険隊」とは、
渋谷を拠点にヒップな情報を発信する
フイナム編集部とゆかりの深いメンバーとともに、
それぞれの考える冒険を〈マムート〉のサポートをもとに実践、
考察していくための特設サイトです。
馴染みの渋谷界隈から、海や山、はたまた宇宙まで!?
8000メートル峰を舞台に
様々なドラマを繰り広げてきた〈マムート〉の魅力を、
都会をヒップにサヴァイブしてきた
フイナム編集部ならではの視点でご紹介していきます。

face Illustrator
街に住み、山で遊ぶ。
イラストレーターfaceさんに聞く、山のある暮らし。

マムートの登山用ギアには、クライミングで培ったテクノロジーや機能がふんだんに使われています。山でその真価が発揮されるのはもちろん、日常や都市生活においても頼りになる存在です。東京で暮らしながら、イラストやアート作品を作る毎日を送り、一方で最近登山に目覚めたというfaceさんとその仲間たち。実際にその山行とアトリエでの作品作りに同行しながら、道具のこと、山に行くこと、作品作りについて話を聞きました。

Photo_Eriko Nemoto
Text_Shinri Kobayashi
Edit_Hiroshi Yamamoto

右から
face / イラストレーター・アーティスト / @face_oka
SHINKNOWNSUKE / イラストレーター・アーティスト / @shinknownsuke
井岡千浩 / SUPPLY TOKYO、BACKDOORオーナー / @chihi_low

本日のルート:御嶽山&日の出山を登って、都内のアトリエへ

この日、登ったのは、御嶽山から日の出山という尾根伝いを歩くエントリークラスとしての登山道。東京都の奥多摩に位置する御岳山と日の出山は、都心からのアクセスの良さと、古くから信仰の山として人気を博しています。中でも御岳山へは、ロープウェイを使って簡単にアクセスできるので、登山を始めたばかりの人にももってこい。今回は、標高差も少ない、御岳山〜日の出山ルートを、ゆるゆると途中コーヒーブレイクを挟みながら楽しみました。

その後、都内にあるfaceさんのアトリエにお邪魔して、作品作りを見せてもらいながら、ギアのことや登山のある暮らしについて、話を聞きました。

山で美味しいコーヒーを飲むために。

ーfaceさんたちは、山を始めたばかりだと聞きました。きっかけはなんだったのでしょうか?

テレビ番組の『クレイジージャーニー』が好きでよく観ていたんです。さすがにあんな危険なところに行く気はなかったんですが、ちょっと冒険心みたいなものを刺激されて、ふつふつと登山に興味が出てきたんですよね。あとは、何年か前に京都の伏見稲荷に行った時に、間違えてトレイルコースに出てしまい、本来はすぐにたどり着けるのに、2時間くらいかかってしまったことがあったんです。まじかよ...と思いましたけど、一方で嫌いじゃないなとも思ったんです。

SHINKNOWNSUKEさん(中央)着用のシェル<Convey Tour HS Hooded Jacket AF Men ¥33,000 in Tax>
井岡さん(左) 着用のシェル<Microlayer HS Hooded Jacket AF Men ¥24,200 in Tax>

ー今日、一緒に山に登った二人(SHINKNOWNSUKEさん、井岡さん)が、山を好きだったわけでもないんですね。

井岡くんは、自分とほぼ同時期に山に興味をもったんですよね。それで美味しいコーヒーを山で飲もうと、最初はイヤイヤだったSHINKNOWNSUKEさんを誘いました。インスタでキャンプの写真はよく見かけたんですが、キャンプは興味がなかったし、コロナで自由に行けるところも多くなくて、山なら距離も取れるし、いいよと聞いたので、山に行くことにしたんです。

ーそれまでは登山経験やアウトドア経験はなかったんですか?

なかったですね。去年の冬に、御嶽山に行ったのが初めてです。当初は、冬山って閉山してないの? 入れるの? っていうくらい何も知らなくて。共通の知人がインスタでソーセージを山で食べていたのがすごく美味しそうで、それきっかけで3人で行こうとなったんです。

ーそれまではいわゆるインドア派ですか?

フットサルは定期的にやっていたんですが、コロナでなくなってしまったので運動不足でしたね。元から内なるアウトドア欲みたいなものはあったので、山でソーセージ食べたいとか、体を動かしたいとかが複合的に重なって、いよいよ山に行くことになったという感じです。

ーいわゆる山に詳しい友達や知り合いには頼らなかったんですか?

答えを教わってしまうと、過程を楽しめないと思ったんですよね。ガイドはなしで、行けるところまででいいから行ってしまおうと。あとは、装備や服について情報を集めたり、お店に行って見つけることも楽しみたいなと。

ーアウトドアは、ギア集めも楽しみですよね。

人生で今まで買ったことがないものを買うのがすごい楽しい。ピストが流行った時と似てて、すでに登山というものを知ってはいるんだけど、ものを通じて、今までにない景色を見たり、感じたりするのが面白いんですよね。あとは、友達とこれ知ってる? あれ知ってる? とギアについて話すのが楽しいですね。

現代の機能性を知ると戻れない。

ーどういうスタイルがお好きですか?

『Yosemite In the Sixties』の本が好きで、そこの出てくるようなクラシックな装備に、最初は興味がありました。でも、今は新しいものもいいなと。やっぱり現代の機能性を一回味わっちゃうとなかなか戻れないですね(笑)。

ー色々と買って試すんですか?

買ってますね。自分にとって、これまで神保町といえば、古本屋巡りの街だったんですが、アウトドアショップ巡りの街になりましたね。かっこいいか、よくないかでまずは判断して、みんなで試着して、店員さんに聞いて、買って試してみたり。今日使っていたこのマムートのバッグも形も気になっていたし、色もクリームで独特だなと。

バッグパック<Ducan Spine 28-35 ¥26,400 in Tax>

ーバッグのこのクリームは、あまりアウトドアにないですよね。

このクリームは、いいですよね。量もかなり入りますし。自分がもっていくのは、コーヒーとポールとちょっとした服くらいなんですが、バッグはパンパンに詰まっているのが好きなので、バッグによっては(かさ増し用の)アンコを入れると時もあるくらいです(笑)。

ー笑。スタイリング命ですね。シューズは?

これまでにいくつかのメーカーの登山シューズを履いてきましたが、ベストはこれですね。1日歩いても疲れないし、履きやすい。アッパーのニットのフィッティングもいいし、デザインとしても普段履きにもちょうどいい。GORE-TEX® EXTENDEDという汗抜けが良いという生地を使っていると聞きましたが、確かに蒸れないですね。

ーパンツのこだわりはありますか?

細すぎるのは嫌ですね。デカいトップスを着ることが多いので。なぜかいえば、自分も含めてみんなおじさんになってきているので、崩れてきた体型を隠すためですよね(笑)。将来的には、登山に合わせてある程度細いパンツを穿くことになるかもしれませんが、今の自分たちのようなエントリーのレベルとしては、太めのパンツがいいですね。

ーマムートのパンツもやや太めをセレクトしてますね。

膝周りが立体裁断になっているパンツは、デニム以来です(笑)。軽くて動きやすいし、今日は雨に降られなかったですが、雨に濡れても乾きやすいと聞いているので、重宝しそうですよね。

ージャケットも、このグレーが気に入っているそうですね。

はい。全身真っ黒になりがちなんですが、このいい感じのグレーはアウトドアものにはあまりないと思います。あと軽い。生地は透湿性の高いPERTEXのものと聞いてますが、今日も暑いなと感じる瞬間は何度かあったんですけど、蒸れて脱ぎたくなるような時は一度もなかったですね。

ー黒のアイテムが多いですか?

そうですね。基本は黒のものが多いんですが、Tシャツだけは白です。今日は速乾のTシャツの下に、ロンTを着てみました。

ー日常でもアウトドアの服は着ますか?

はい、登山を始める前からアウトドアの服は持っていました。街でもたまに見かける、おそらくこの人は山好きなんだろうなと感じる、山と日常が続いているようなスタイリングの人はかっこいいなと思います。

ーfaceさんは、デスクワークではなく、ペイント作業など比較的動きやすさが求められますよね。

日常生活でも、動きやすくてストレスがない方が、絶対にいいですね。

登山によって、faceさんの作風は変わったか?

ー最終的に、どの山を登りたいとか目標はありますか?

わかりやすく富士山を目指してます(笑)。一度は、富士山に行っといたほうがいいんじゃないかなというくらいですけどね。あとは、北アルプス、南アルプスという響きに憧れがあるので、その辺りも行ってみたいです。

ー観たり、読んだりするものも登山ものが増えましたか?

そうですね。漫画の『岳』とか、山関係のYouTubeも色々と観るようになりました。

ーそういえば、今回の山の帰りにも購入してましたが、ピンバッジは必ずゲットするんですか?

はい。以前、SHINKNOWNSUKEさんたちと仕事ついでに城を観に行くことになった時に、そこにコインを潰して記念にする機械が置いてあって、これいいなと。その代わりにということで、ピンバッジは記念に買うようにしてます。デザインも色々あって面白いんですよね。

ーfaceさんの作品といえば、やはりあの目を含めたキャラクターだと思うんですが、登山でいい風景を見ることで、作風へ何か影響はありましたか?

今のところはないんですけど、そのうち出てくるだろうなと。もともと自然を書くのは嫌いじゃないので。僕の場合、古本やストリートからの影響が強いんですが、作風に反映まではしなくても、自然の絵だけのzineを出すとかもいいなと思ってます。

ー登山のために、運動するようにはなりましたか?

運動と言っていいのかわからないですが、あえて階段を使ったり、一駅くらい歩いたりはしてますね。でも、山のトレーニングは山でしかできないという話も聞いたので、意味ないじゃん(笑)と。

ーアウトドアを始めたことで何か影響はありますか?

東京に住んでいて、今までは、地方に引っ越すという考えは全くなかったんですが、以前筑波山から下りてきた時の街並みが結構よくて、中にはオシャレな家とかもあって、こういうところに住むのもいいなと。今じゃなくて、40、50代とかくらいかもね、とみんなで話してました。そんなとりとめもない話を、ずっと話しながら、山に登るのも楽しいんですよね。

下山後に、この日の思い出として描いてくれた、ドローイング。

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