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ぼくたちフイ・マムート冒険隊!
「フイ・マムート冒険隊」とは、
渋谷を拠点にヒップな情報を発信する
フイナム編集部とゆかりの深いメンバーとともに、
それぞれの考える冒険を〈マムート〉のサポートをもとに実践、
考察していくための特設サイトです。
馴染みの渋谷界隈から、海や山、はたまた宇宙まで!?
8000メートル峰を舞台に
様々なドラマを繰り広げてきた〈マムート〉の魅力を、
都会をヒップにサヴァイブしてきた
フイナム編集部ならではの視点でご紹介していきます。

All fields adventure with MAMMUT
登山や旅が小橋賢児さんにもたらす、極限の感覚。

元俳優にして、世界的ダンスミュージックフェス「ULTRA JAPAN」、未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」などを世界展開し成功に導いてきたクリエイティブディレクター・小橋賢児さん。実は、旅や登山を楽しむ小橋さんは、〈マムート〉ユーザーなのです。〈マムート〉を着て、背負って向かう山や旅は、小橋さんに何をもたらすのか。その感覚は、小橋さんの活動に欠かせないものでした。

Photo_Ari Takagi(only studio photo)
Text_Shinri Kobayashi
Edit_Hiroshi Yamamoto
小橋賢児(Kenji Kohashi)
The Human Miracle株式会社 代表取締役/クリエイティブディレクター

1979年東京都生まれ。88年に俳優デビューし、数多くのドラマに出演後、2007年に芸能活動を休止。『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターや『STAR ISLAND』の総合プロデューサーを歴任。500機のドローンを使用した夜空のスペクタルショー『CONTACT』でJACEイベントアワード最優秀賞の経済産業大臣賞を受賞。日の出桟橋の「Hi-NODE(ハイノード)」の企画アドバイザーを務めたり、都市開発や地方創生に携わる。2020年7月に完全ノンアルコールバー「0% NON ALCOHOL EXPERIENCE」、2021年1月に新時代のリトリートラウンジ「UNBORN(アンボーン)」をオープン。

ゼロの感覚に戻してくれるもの。

ー〈マムート〉は、プライベートのどんなシーンで使っていますか?

小橋: 3年前にインドをバックパッカーとして3ヶ月ほど旅をした時に、〈マムート〉のバッグを使いました。俳優の時もそうだったけど、うまくいっている時ほどこのままいくと危ない、自分を見失いそうという時に、旅に出ます。Facebookのマーク・ザッカーバーグが起業したての頃の悩みをスティーブ・ジョブズに相談したら、インドに行けと言われ、いざ行ってみたら、インドでは人々が繋がっているのをみて、Facebookのミッションを思いついたというエピソードを思い出して、自分もインドに決めたんです(笑)。

ーいろんなところでも言われていますが、旅は小橋さんにとって重要なんですね。

小橋: はい。見失いそうな時ほど、ゼロに戻すために旅をします。旅先では、好奇心も恐怖心もあって、全身の感覚が開く感じがするんです。旅先では誰も自分のことを知らないので、感覚はフラットになります。今いる環境を一つの極だとすると、反対の極に行った時に、どう感じるのか。両極の真ん中が本当の自分なのかもしれない。都会にいるなら自然へ行くこと、日本にいるなら海外を旅するのが極になりますが、旅をしなくたって例えば苦手な人と対話してみるのも一つの極ですね。

ー面白い考えですね。旅だけでなく、登山でも〈マムート〉のバッグを使われていると伺いました。

小橋: 最初は、知り合いにオススメされて使い始めたんですが、かっこよくてそこから火がつきましたね。なんでも1回目ってすごく大事じゃないですか。初めて山を登った時のバッグは、自分と共に苦楽を共にパートナーとしてすごく大切なものになりました。

ー山に登るのは、旅とも通ずる感覚を取り戻すためですか?

小橋: はい。海やキャンプなど、自然に触れるのはどれも同じですね。僕は瞑想もするんですが、究極の忘我というものがあって、登山中にも感じることです。例えば、登山中は、上ばかり見ずできるだけ足元を見て歩いているんですが、ふとした瞬間にゾーンに入って、自分の思考から解き放たれ、自然と一体になる感覚になる時があるんです。危険な山を登っていても、浮石に触ってもいないのに、そこが浮石であることがわかっちゃう。こういう動物の勘は、本来人間が持っていたものでしょう。特に日本人は、古くから自然と自分を一体として捉えていたけど、江戸時代の頃に「nature」という外来語が入ってきて、「自然」と訳したことで、人と自然を切り離してしまいました。現代人の多くが忘れてしまっている感覚だけど、エクストリームスポーツの人は、ゾーンに入ることができます。僕も実際に入ったことがあって、先導してくれた山の達人を気がついたら追い越していて、自分で浮石を避けて登っていた時は、人間の能力を超えた感覚があって、涙が流れました。

ーそういった危険な場所だからこそ、出合える感覚ということでしょうか?

小橋: ゾーン、つまり忘我に入ると、究極的に幸せな状態だということが、最新の研究でわかっているんです。『超人の秘密』というエクストリームスポーツの人たちへのインタビュー本があるんですが、彼らは大怪我を負っても、なぜもう一度チャレンジするのかといえば、死と隣り合わせだから、彼らは常にゾーンに入っているんです。ゾーンに入っていないと、時間や思考に囚われていて、今という瞬間に集中していません。自然との対話の中に、今というものがあると考えているんです。あと、自然のすごさに気づいたのは、キャンプの次の日は、二日酔いはしないと気付いた時ですね(笑)。大自然の中にいると、自然治癒力の高くなるんだなと。コンクリートに囲まれていると二日酔いになって、自然の中だとならない。人間の自然治癒力は、本来すごいものなんです。

小橋賢児さんの道具考。

小橋さんの〈マムート〉私物。

ーちゃんと安全に帰ってくるためにも、エクストリームスポーツをはじめ、自然の中で使う道具は重要な気がします。

小橋: そうですね、軽さや防寒は重要です。山の天気はすぐ変わりますから、いろいろな状況を想像してギアを入れておくことが大切でしょうね。

小橋さんの〈マムート〉私物。

ー今日、お持ちいただいた服は、実際に着ているものですか?

小橋: 全部そうです。特に、このフリース素材のセットアップは、秋冬にかなりお世話になりました(笑)。温かくて、柔らかくて、気持ちいい。もうこれ以外着たくないくらい(笑)。僕は、サウナや瞑想で、心や体をととのえるんですが、体の感覚が鋭くなるから、硬い素材とかは着たくないんです。気持ちいいものを着たいので、買うものは素材で決めます。心地よくて、重すぎなくて、ちゃんと機能を備えているもの。〈マムート〉は、実際にアウトドアをする人がそのノウハウを生かして作っているから、心地よさをちゃんとわかっているんですよね。山でも平地でもどこでも着ています。

ーバックパックは、どういう時に使いますか?

小橋: 本格的に山に行くときですね。例えば、先ほどの浮石の話をした西穂高とか、山の上で一泊する時に使います。

テクノロジーの力を借りる。

ー小橋さんは、感覚というものを大事にする一方で、ドローンなどテクノロジーを使ったエンタメを手がけられることが多いですよね。なぜ、そこは原始的なものではないんですか?

小橋: 究極のアナログの感覚を体感すると、この感覚を同じやり方で全員が味わうのは難しいなと感じるんです。でも、それは無理でも、エンタメを通じて同じ感覚を味わってほしいんです。例えば、瞑想や登山の感覚をみんなが味わうのは無理だから、実際に山に登るんじゃなくて、その人なりの心地よさを追求すればいいんじゃないかと。そうしたら、まず入り口となるのは、“楽しい”ということだと思いました。例えば、一つの高揚感に出会えると、掘り下げてどんどん次に、次にと掘り下げていきますよね。僕自身もそうで、興味本位で訪れた音楽フェスを皮切りに、海外のフェスをはじめ様々な体験をしに行くようになりました。テクノロジー優先というわけではなく、テクノロジーをうまく使うと入りやすいというのが正しいかもしれません。例えば、自然の中に入ってその感覚を体感するのがベストだけど、実際には行けない人もいる。でも、自然とつながる感覚は、テクノロジーを通じてでも体験できるということです。

ー〈マムート〉の服も、テクノロジーを利用して、自然に入っていくためのものです。そこは今のお話とすごく共通する部分なのかなと。

小橋: まさにそう。この服の機能は、いわばテクノロジーですよね。たとえばインドのお坊さんは、修行をして4,000メートル級の山を登れるんですけど、普通の人でも〈マムート〉のテクノロジーを利用すれば、高い山に登れますよね。そういうことです。

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