SELECTOR

#01 小牟田 亮(編集長)

着れるアメリカ、着たいアメリカ。
アンプラグドの制作ですべてのアメリカを吐き出したかと思いきや、まだまだあります。一つ確かなのは自分のなかの、“シンプル流行り”は完全に終わったな、ということです。

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01
RTH
RTHの新作コレクション

レイヤードしまくりたい。 CPCM内にショップを構える〈RTH〉というブランドはいい意味でハードルが高い服だ。独特のシルエット、雰囲気は着る人を選ぶし、それこそジョニー・デップなら完璧に着こなせるだろうけどさ、的な。ただそんなラインナップの中でも、自分のようなミニなアジア人にも似合うアイテムがありました。とくに気に入ったのは中央のコーデュロイ素材のポンチョ。大き目のポケットもかわいいし、ネックの開き方なんかとてもキュート。たくさんレイヤードしたくなるネックだ。そう、〈RTH〉の服はとにかく重ね着したくなるものばかりなんです。今回の3着、全部重ねて着てもきっとキマるのでは。
左から¥42,000+TAX、¥38,000+TAX、¥28,000+TAX

CPCM 03-3406-1104
https://cpcm-shop.com/

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02
ALEX MILL
アレックスミルのアメカジセット

けれんみのないアメカジ。 きょうび、ベーシックなアメカジを標榜するブランドは星の数ほどあります。その中で、どのブランドを自分のワードローブに取り入れるかはなかなかの難問。個人的にはここ1年くらい〈アレックス ミル〉がとても気になっています。昨日今日始まったブランドじゃないし、なんだったら本国アメリカではけっこう有名なブランドなんだけど、このブランドが持つなんでもない感じがとても好みで、注目して見ているのです。誰にでも似合う服だと思うけど、ものすごくベーシックなので、フツーに着てしまうと悪い意味でフツーになってしまう。磨くべきは内面なのは、いつの時代も一緒ですな。
キャップ ¥6,800+TAX、シャツ ¥24,000+TAX、Tシャツ ¥11,000+TAX

ジャーナル スタンダード 表参道 03-6418-7961

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03
doublet
ダブレットのポップコーンTシャツ

これぞアメリカな爽快感。 来期のダブレットの素晴らしさは、こちらのフイナムのニュースでも書いたのですが、今回ご紹介したいのは以前より制作している通称「ポップコーンTシャツ」。ご覧の通り、パッケージをアメリカ感爆発なデザインに、そして中には発砲スチロール製のポップコーン、さらには生地、縫製などにこだわりまくったTシャツ。お値段しめて15000円! 高い!(笑)でも、そこが面白くていいかなと。遊ぶなら徹底的にというか、勢い良く突き抜けてるブランドのスタンス自体を「いいね!」したい気分なのです。
各 ¥15,000+TAX

STUDIO FABWORK 03-6438-9575
http://doublet-jp.com/

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04
kellsport
ケルスポーツのスウェット

ドカンでズドンな一着。 日本に輸入代理店とかジャパン社がないブランドに惹かれます。要は、バイヤーさんたちが現地で交渉し、直接買い付けてきているブランドのこと。その方がより現地の匂いを感じられるし、日本の洗練されたディレクションが施されていない方が、最近の気分なのだ。そこでこの〈ケルスポーツ〉。1974年のアメリカの老舗スポーツメーカーらしいんだけど、このスウェットに注目したのは、完全に「レショップ」のコンセプターである金子さんのこのブログを見たせい(笑)。書かれている文章にも完全同意なのだ。
各 ¥16,800+TAX

レショップ 03-5413-4714