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【FOCUS IT.】中目黒の閑静な住宅街にひっそりと佇むショップ、SO NAKAMEGURO SHOP & HOSTELの実態とは。

ファッション感度の高い人々が集まる街、東京・中目黒にセレクトショップ「SO NAKAMEGURO SHOP & HOSTEL」が先日オープンしました。

「1LDK」や「Taste AND Sense」を運営している「アイディーランドカンパニー」が手掛けたこのショップは、なんと民泊施設を兼ね備えているんだとか。これまでとは違ったアプローチをみせる、その実態を解明していきます。

中目黒駅から西郷山公園方向に、徒歩7分ぐらいの場所にある路地裏に入ると姿を表す「SO NAKAMEGURO SHOP & HOSTEL」。なんと、築60年の古家をフルリノベーションしたのだそう。

昔ながらの引き戸の玄関から中へ入ると、広々としたショップフロアがお目見え。圧倒的な開放感を与えてくれる高めの天井と小窓から日が差し込む古風な内装ということもあり、時代が昔へと巻き戻されているような感覚に陥ります。

まずはこちらのオリジナルで製作しているシンプルなフーディ。左胸にはショップカードのデザインがプリントされています。

新進気鋭のドメスティックブランド〈ジャスト ライト(Just right)〉のホッケーシャツとベーシックなトラウザーは適度にゆったりとしたシルエットが魅力的。国内では、同じく中目黒に店を構える「サンデーズベスト(SUNDAYS BEST)〉とここでしか手に入らない代物です。

ニュージーランド発のストリートショップ「チェックス(CHECKS)」のフーディとベースボールキャップ。このブランドも国内ではほぼ展開されていないものだそう。

続いては、ハイスペックなパンツのみを製作している〈プライベート ブランド バイ エスエフエス(Private brand by S.F.S)〉。こちらのナイロンパンツは、雨や雪の日でも着用できる撥水性(撥水性テスト5段階中4.5)に優れた素材が用いられています。

こちらのTシャツは、ロサンゼルスにある美術館「THE BROAD」のスーベニア。〈シュプリーム(Supreme)〉のブランドロゴの元ネタで知られているバーバラ・クルーガーが1989年に発表した作品「YOUR BODY IS A BATTLEGROUND」がプリントされています。

これら以外にも、国内外から独断と偏見で選ばれたここでしか出会えないブランドばかりがラインナップしています。これは一見の価値ありです。

もちろんアパレルだけでなく、一風変わった日用品もラインナップしています。

パリに拠点を置くセラミックアーティスト、マドカ・リンダルさんの陶器。それぞれにユーモラスな表情の顔が描かれていて、ひとつひとつ表情が異なります。

静岡の伝統工芸「静岡挽物」を継承するライフスタイルブランド〈シーシー(SEE SEE)〉とのコラボレーションアイテムは、スリッパとソックス。ちょっとしたプレゼントにも良さそうですね。

日用品コーナーで一際目を引いたのがこのカセットレコーダー&ミックステープ。こちらは民泊利用者に貸し出しをしていて、中目黒の街並みにあう音源が収録されているという。

そして、ここからは1.5階から3階に設けられた民泊スペースを紹介していきます。

小窓からはショップスペースが一望できます。

まずは1.5階にあるダイニングスペース。ここにはキッチンも常設されているので、料理も気軽に楽しめます。駅付近にスーパーがあるので、食材はそこからゲットしましょう。

さらに階段を上がった2階には、四畳間の和室スペースが。奥には浴室も設けられています。押入れに布団も常備されているので、ここで寝ることも可能です。

そして、3階の洋室は下のフロアに比べて、広い構造になっています。セミダブルのベッドが2つあるので、この部屋は最大4人まで宿泊可能。もちろん、テレビや化粧台も付いています。

「1LDK」のディレクターであり、このショップの指揮を執る三好良さんが、海外出張時に民泊施設検索サイト「エアビーアンドビー」の利便性に感銘を受けたことからスタートした同ショップ。日本人だけでなくインバウンド旅行者もラフに利用できるのも魅力的ではないでしょうか。ただし、民泊施設の準備が整っていないため、来年の一月オープンを目処に進行しているそうなので、お楽しみに。(ショップはすでにオープンしています。)

最後に、三好さんから「SO NAKAMEGURO SHOP & HOSTEL」のアレコレを伺いました。

ー今回、中目黒に民泊施設を兼ねたショップをオープンした経緯について教えてください

三好:「1LDK」が中目黒にオープンしてから今年で10年が経ちます。街並みは変わらなくとも、この街に来る人たちは年々変化していってるんです。それは世界がグローバル化の方向に進んでいて、日本でもそれが顕著になってきています。ぼくも仕事柄、よく海外へ行くんですが、その際によく利用する民泊施設検索サイト「エアビーアンドビー」に影響を受けたんです。ぼくは中目黒という街が好きですし、より多くの人々に楽しんでもらいたかったので、こういった形態のショップを企画しました。多くの方にこのお店を利用していただきたいですね。

ーショップ名の「SO NAKAMEGURO SHOP & HOSTEL」の由来についても教えてください。

三好:“SO”っていうワードは漢字の“荘”からきています。あとは、“SO”を日本語訳すると、“すごく”という意味もあります。この副詞をつけることで、文字に重みが増しますよね。なので、この名前をつけることにしたんです。

ーこの民泊施設はどうやって予約すればいいのでしょうか。

三好:このショップをオープンするきっかけとなった「エアビーアンドビー」から予約できます。ですが、施設がまだ整っていないので、これから軌道に乗せていくような感じです。オープンはInstagramの公式アカウントなどで発信していくので、チェックしてみてください。

ー最後になりますが、「SO NAKAMEGURO SHOP & HOSTEL」の今後の展望について聞かせてください。

三好:ここのお店は服屋として稼働させたくないので、今後は積極的にイベントやワークショップ、展示会などを開いていきたいです。直近ですと、〈アンユーズド(UNUSED)〉のアーカイブ展があるので、皆様のご来場お待ちしています。

Text_Ryotaro Miyazaki


SO NAKAMEGURO SHOP & HOSTEL
住所:東京都目黒区青葉台1-6-52
電話:03-6416-5549
https://sonakameguro.thebase.in/

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