芸術にまつわる作品や人物が起点となっている〈シュタイン(stein)〉のコレクション。今季フックアップされたのは、トランペット奏者のチェット・ベイカー。シーズンテーマは“BETWEEN DESTRUCTION AND ART”です。
チェット・ベイカーが奏でる音色のような静けさと、その対極にある破滅的な日常、またはざまの部分が表現されたという最新コレクション。
一見相反するモノだけど、“冷たさ” のような共通項で繋がっていて、深淵を覗けばうねりがあって熱い。ありとあらゆる違和感にこそ、表現の可能性が広がっているのだとデザイナーの浅川さんは捉えているのでしょう。
少し複雑なテーマだと認識したあと、あなたは何を感じるか。ルック本編をご覧ください。
たっぷりと取られた身幅や、前ぶりのアーム、大きい襟元など〈シュタイン〉らしいディテールが今季も満載。基本オーバーサイズのアイテムが全体を占め、ブランドの生命線と言える “落ち感のあるシルエット” が各アイテムに表現されています。圧巻の触り心地を誇る「Super 140’s」のウールをはじめ、素材選びにも抜かりはありません。
バルマカーンコートや、トレンチコートなど昨年の秋冬コレクションで圧倒的人気を獲得したアイテムなどが今季もラインナップ。それぞれ季節をまたぐごとに調整が加えられ進化している。アウターに目がいきがちだが、美しいタックが特徴のパンツにもご注目を。
昨シーズンの立ち上がりには、主な取り扱い店である「キャロル(carol)」に並びができ、アイテムによっては即完したモノもあったとか。ブランドが誕生してからずっと変わらない〈シュタイン〉の哲学が、行き届いた結果なのでしょう。このコレクションの発売は7月27日(土)です。