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【GoPro Journal 】VOL.1 実はサーフカルチャーから生まれたものだった!? 単なるテック企業とは一味ちがう、GoProのルーツをひもとく。

創業者ニックが手に巻いているプロトタイプ。

マリンスポーツやモータースポーツ、ウィンタースポーツなどを臨場感たっぷりに捉えるアクションカメラのトップランカーといえば〈GoPro〉。手のひらサイズのコンパクトボディに優れた機能性を備え、操作はいたって直感的。豊富なマウントやアプリも取り揃え、あらゆるシーンで臨場感のある高解像度の写真・映像を撮影することができます。動画初心者からプロまで愛用する、そんな〈GoPro〉の魅力をフイナム的視点で探っていく連載企画、それがこの【GoPro Journal】です。

今回は、サーフカルチャーとリンクしたそのルーツや創業者について、紹介していきます。

ニック・ウッドマン / Nick Woodman

始まりは失意のサーフトリップから。

2002年に設立された〈GoPro〉の創設者兼CEOは、ニック・ウッドマンその人。現在44歳でカリフォルニア出身。多くの例にもれず、〈GoPro〉を成功へと導いてきたニックも辛苦を味わった時期があります。

〈GoPro〉の前に、ニックはオンライン・プロモーションのベンチャー企業を起ちあげますが、うまくいかず、2001年にその会社をたたむことに。その後、海外でサーフィン旅行へと出かけたニックは、そこで〈GoPro〉のファーストモデルとなる、手首装着型の35mmフィルム式カメラ「GoPro HERO」の構想を思いつきます。

正確にいえば、ベースとなるアイデア自体はすでに思いついていたものの、オーストラリアやインドネシアを回る長期間のサーフトリップの中で、自身や友人がサーフィンをしている姿を記録するという製品にニーズがあると確信するに至ります。それまでは、浜辺から誰かに撮ってもらうという方法しかない時代でした。

サーフィンを楽しむニック。

バリで購入したアクセサリーが最初の資金源。

ニックはそのサーフトリップから帰国してすぐに開発に没頭します。開発に必要な資金を獲得するため、のちに結婚することとなるパートナーのジルとともに、貝殻のついたネックレスやベルトをバリで購入し、それをカリフォルニアで売ります。このあたりは、サーファーらしい香ばしいエピソードです。

そして、2004年、ハードケースの中に35mmのフィルムカメラが入り、腕にリストバンドで固定する〈GoPro〉のファーストモデルが完成します。ニックは当時の愛車である1971年式のワーゲンバスで、サンフランシスコやサンディエゴを駆け回り、さまざまな展示会に出展。同じ年、サンディエゴで行われた展示会で初めて注文を受注します。

実は、この時に〈GoPro〉初の顧客として注文したのは日本人だったそうです。

「The Biscuit」と名付けた愛車のワーゲンバス。

革新的なハードウェアとともに確立したのは、GoProというスタイル。

その後、〈GoPro〉のカメラは35mmフィルムからデジタルへ、デジタルからHDへ、HDから4Kへとその機能を進化させていき、会社は順調に成長し、2014年にはナスダック市場上場企業に。ニックは、近年アメリカで成功したビジネスマンの中でも数少ない、ハードウェアで成功したひとになります。

こんな感じで、今回は〈GoPro〉のルーツをざっと振り返ってみました。

スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で語ったスピーチの中での名言「Stay hungry, stay foolish」。その価値観とも共鳴するかのように、サーフィンという自分の好きなものから、画期的なプロダクトを見事生み出したニック。そんなルーツと相まって、カリフォルニア州にある本社は非常にゆるやかで、自由な雰囲気にあふれているそうです。その詳細については、この【GoPro Journal】で今後お話ししていくことになるでしょう! お楽しみに。

Text_Shinri Kobayashi

INFORMATION

GoPro

gopro.com
電話:0538-66-0020 (タジマモーター コーポレーション GoPro事業部)

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gopro.com/ja/jp/news

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