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連載「憧れの逸品」No.159 創業160周年を祝うタグ・ホイヤーのタイムピース。

「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」をご存じだろうか。メキシコ政府の大々的な支援のもと、1950年代に数年間だけ開催された伝説の自動車レースである。海抜3,000mを超える曲がりくねった山岳道を含む総延長3,113kmを5日間かけて走破する「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」は、世界でもっとも過酷なレースといわれた。

時は下って1962年。〈タグ・ホイヤー(TAG Heuer)〉はクロノグラフのリリースを間近に控えていた。CEOのジャック・ホイヤーが自らつくり上げた渾身の一本である。我が子同然のモデルにどんな名前をつけてやればいいのか。頭を悩ませていたそのタイミングで出会ったのが「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」だった。ジャックはその存在を知るや否や、我が子に「カレラ」の名を与えた。かつてないクリーンでピュアなクロノグラフは、アドレナリンが溢れまくっているレーサーにこそ相応しいと考えたからだ(ちなみにこのカレラを冠したプロダクトはもうひとつある。答えはポルシェだ。そう、あの「911 カレラ」である)。

ここで紹介するモデルは創業160周年を記念して登場した「カレラ」のリ・エディションだ。

ベースはオリジナルのデザインエレメントを踏襲しつつ、約80時間のパワーリザーブを誇る自社製ムーブメント「キャリバー ホイヤー02」を採用した。ムーブメントの更新に伴い、永久秒針を9時位置から6時位置にスライドし、ケース径を3mmアップの39mmとした。センターの時針と分針は面取り加工が施され、ベージュの「スーパールミノバ®」が塗布された。“CARRERA” と “HEUER” のシールドロゴが醸し出すレトロな佇まいも見どころだ。

“ONE OF 1860” と “LIMITED EDITION” を刻印したケースバック、ねじ込み式のサファイアクリスタルから覗く、アニバーサリーエディションをあらわすラッカー塗装のエングレーブ──仕上げにスペシャルな化粧を施したそのモデルは、「タグ・ホイヤー カレラ 160周年 シルバーダイヤル リミテッドエディション」と名づけられた。販売本数は創業年にちなんで1,860本。




1964年のシルバーダイヤルの「カレラ」をアップデートした新作。アリゲーターストラップがアクセントに。

ねじ込み式サファイアクリスタルのケースバックからムーブメントを見ることができる。
タグ・ホイヤー カレラ 160周年 シルバーダイヤル リミテッドエディション
自動巻きクロノグラフ/ケース径39mm/限定1,860本/100m防水/¥695,000+TAX

INFORMATION

LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー

電話:03-5635-7054
オフィシャルサイト

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