フランス語で “赤” を意味するルージュ。赤といってもブライトな赤ではなく、ワインのような深い赤。口紅を指す言葉でもあり、酸いも甘いも知る大人の女性を連想させます。
そんな言葉を名前につけた香水が発売されました。手がけたのは〈コム デ ギャルソン・パルファム(COMME des GARÇONS PARFUMS)〉です。
このブランドといえば、これまで数々の実験的な香水で知られてきました。たとえば、“生い茂る森の喚起” をコンセプトにした「WONDERWOOD」、伝統的なお香の香りを感じさせる「KYOTO」、コンクリートを使ったユニークなボトルが目を引く「CONCRETE」など、まさに服と同様、常識に囚われない「コム デ ギャルソン」社ならではのプロダクトです。
新作の「ルージュ」は、スイートピンクペッパーコーンやジンジャーのスパイシーな香りではじまり、ミントのようなグリーン系のフレッシュさ、そしてお香やパチョリの魅惑的な香りへと変わっていきます。
ボトルはいまにも真紅の雫が滴り落ちそうなデザイン。この色が持つ儚さや色気のようなものを漂わせています。
香りを身に纏うことも服と同じように自己表現のひとつ。新しい香水でアイデンティティを示すのもありかもしれません。