84年の歴史を覆す、新たな航海のはじまり。仏名門ジュエラー、フレッドが組んだのは出会うべくして出会ったあのファッションレーベル。

〈FRED（フレッド）〉がファッションレーベル〈CLOT（クロット）〉とコラボレーションしました。服のブランドとタッグを組んだのは〈フレッド〉の歴史で初めてのこと。同コレクションは10月16日（金）に開催される「楽天ファッション・ウィーク東京」で披露されます。

ご存じのない方のために説明すれば、〈クロット〉はエディソン・チャンとケビン・プーンが2003年に立ち上げた香港発のレーベル。〈ナイキ〉や〈フラグメントデザイン〉、〈サカイ〉、〈ステューシー〉、〈ビズビム〉といった錚々たる面々とコラボレーションしてきた、 いまやストリートシーンに欠かすことのできない存在です。

フランスを代表するジュエリーの名門老舗とストリートブランドの組み合わせは一見奇妙に見えるかも知れません。伏線は、今年6月に発売されて話題を呼んだ「フォース10」でした。

「フォース10」のブレスレット。ステンレススチールのバックルは今年6月にオンライン限定で発売され注目を集めている。ケーブルはギリシャの国旗をイメージしたカラー。バックル ¥113,000+TAX、ケーブル ¥37,000+TAX

この「フォース10」のブレスレットはK18ホワイトゴールドのバックルと二連のケーブルの組み合わせ。落ち着いた雰囲気が堪らない。バックル ¥275,000+TAX、ケーブル ¥58,000+TAX

シャックルをモチーフにした18Kホワイトゴールドのリング。ヒンジの部分に4粒のダイヤモンドがあしらわれた贅沢な一品。¥365,000+TAX

1966年に誕生した「フォース10」はセーリングのヨーロッパチャンピオンだった創業者の長男が愛妻のためにつくったブレスレットにルーツを持つマスターピース。ヨットのシャックル（結合金具）とケーブルをモチーフにしています。

K18イエローゴールドやダイヤモンドを惜しげもなく使ってきた「フォース10」に新たにラインナップされたのは、ステンレススチール。ソリッドなニューカマーはTシャツやデニムに溶け込むものでした。

つまり、この度のコラボレーションはスタイル、シーンに広がりが生まれた「フォース10」の魅力を広く知ってもらうための一手だったのです。

副社長兼アーティスティック ディレクターのヴァレリー・サミュエルはコラボレーションについて、次のようにコメントしています。

「ストリートに根づいたアーティスティックな〈クロット〉のビジョンは、実は私の祖父である創業者のパーソナリティ、すなわちメゾンのアイデンティティと完全に融合するもの。出会うべくして出会ったといえるでしょう」

ラインナップは、Tシャツやフーディなど全6種10品。「フォース10」の意匠をグラフィックに落とし込み、ネイビーとレッドというそれぞれのブランドカラーを利かせました。1950年代、60年代の広告ビジュアルなどをベースに90年代のヒップホップを融合させているそうです。

前身頃にプリントされたグラフィックが印象的なスウェットシャツ。良く見ると〈フレッド〉のアイコンであるバックルが連なりネックレスになっている。後ろ身頃には〈クロット〉と〈フレッド〉のコラボを示すロゴを刺繍。各¥42,000+TAX

胸元にバックルのグラフィックがあしらわれたフーディ。フードの紐には「フォース10」で使われるケーブルを採用。独特の光沢感があり、さり気ないアクセントを与える。また袖口には今回のコラボのためにつくられたロゴをプリント。¥88,000+TAX

撥水性のある素材を使ったコーチジャケットは、「フォース10」と同じケーブルをサイドスリットに使用。アイレットの色を変え、ベーシックなアイテムに遊び心を加えている。¥68,000+TAX

普段使いにちょうど良いキャップ。正面にプリントされたバックルのグラフィックは、〈クロット〉の頭文字である “C” をイメージ。¥15,000+TAX

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa