伝説再び。銘店とうたわれたETS.MATERIAUXが13年の時を超え、新宿の地に蘇ります。

かつて渋谷ファイヤー通りにあった名店、銘店「ETS.MATERIAUX（Ets.マテリオ）」を知っていますか？

服好きならば誰もが焦がれる、パリの某ショップのスタイルに共感し、ヨーロッパのメンズファッションの歴史と伝統、そして品質と機能美を追求するショップとして2003年にオープン。

凝った意匠の内装と外装、そして通好みのセレクトなど、あらゆる点において日本のファッションシーンのなかでも異彩を放っており、全国の目利きたちに愛されたお店でした。

セレクトの一例を挙げるなら、こんな感じです。

モディファイドラストを中心とした〈オールデン（Alden）〉、ナローラストの〈ビルケンシュトック（BIRKENSTOCK）〉、ヨーロッパのワークウェアやミリタリーウェアのデッドストック、フランスの土を用いて昔ながらの製法で作られた〈アスティエ・ド・ヴィラット（Astier de Villatte）〉のハンドメイドの食器などなど。

この編集をおよそ20年前にやっていたというセンスに驚かされます。

そんな伝説的なお店が、当時バイヤーを務めていた金子恵治氏のディレクションのもとに、一つのブランドとして生まれ変わります。

デザイナーには〈ウティ（outil）〉のデザイナー宇多悠也氏、〈ブラームス（blurhms）〉のデザイナー村上圭吾氏を迎え、ディレクターの金子氏とともに新生「ETS.MATERIAUX」を紡いでいきます。

当時も掲げていた「ヘルシー、コンフォート、リラックス」という言葉を引き継ぐかたちで、「経年が着心地の良さにつながり完成していく」をコンセプトに、現代に必要とする服が生み出された期限を辿り、日常着の本質を再定義していきます。

今後は、全国の感度の高いセレクトショップとパートナーシップを結び、永く愛用できる日常着を届けていくとのことですが、それと同時に「ETS.MATERIAUX」の世界観を高い純度で表現できる場所をも作り上げました。今度は新宿です。

服好きならば一度はその名を耳にしたことがあるだろう伝説のショップが、令和の世に最高の形で蘇ります。オープンは3月27日（土）です。