大胆、楽観的、カラフル、軽さ、ピュア…。聞くだけで元気がもらえそうなキーワードをテーマに据えた今シーズンの〈ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)〉はショーツにも色鮮やかなモデルを揃えた。
今回のキーカラーのひとつ、鮮やかなブルーを差したウィンドウペンチェックのリネンショーツ、大地にどっかと根を下ろしたパームツリーが印象的なコットンショーツ、そして光と陰のグラフィカルな動きを切り取ったスエットショーツ──いずれも前回紹介したシャツ同様、レン・ライのフィルム作品で遊んでいる。
無地のTシャツなら間違いはないが、前回のシャツに合わせてパターン・オン・パターンを楽しむのも一興だ。試していただければ分かるように、柄がかち合うことなくものの見事に調和する。それはひとえにその服のポテンシャル。軽やかに仕立てたアーティスティックなプリントは、パターン・オン・パターン特有のアクを丁寧にすくい取ってくれるのだ。