コロナ禍は社会全体に大きく影響を与えましたが、時世を映すファッションは、そのマイナスをクリエイションとして昇華させ、わたしたちに喜びを与えてくれます。
例えば〈ビューティフルピープル(beautiful people)〉の21年春夏コレクションは、外出が制限される中で日々揺れ動く感情を表現したものとなりました。
そんなコレクションの世界観を反映させたインスタレーションが現在、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」にて開催されています。会期は5月23日(水)までです。
今回のインスタレーションでは、フランスの伝統的なテキスタイル・トワルドジュイで製作したドレスを展示。普段意識することの無い、生地の間にあるポケットに微粒のビーズを流し込み、ソファーと洋服の一体化を表現したといいます。
美術館で展示されているような荘厳なドレスと、流動的なシルエットを形成するビーズを融合することは、クラシックなものへの敬意を持ちながら、新たな価値を見出そうとする〈ビューティフルピープル〉の姿勢を感じさせます。
ちなみに会期中、〈ビューティフルピープル〉の「ジェイアール名古屋タカシマヤ店」にて、購入者にハンドピローのノベルティをプレゼントするキャンペーンも行うとのこと。こんなご時世ですが、ファッションの力で束の間の心の癒しを感じてみてはいかがでしょうか。