メンズファッション界の中心的人物のひとり、ヴァージル・アブロー。彼が愛してやまないスポーツといえばバスケットボールです。なかでもマイケル・ジョーダンはヴァージルの少年時代のスターであり、熱心に追いかけるほど、のめり込んでいたそう。それを証明するかのように、〈ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)〉ではバッシュをモチーフにしたスニーカーをつくり、昨年には「NBA」とのコラボを実現。かつて憧れた世界にファッションで交わり、老舗メゾンの歴史に新たなページを刻みました。
そんな記念すべき「LV×NBA」の第2クォーターがはじまります。今回はスタープレイヤーがひしめく90年代の「NBA」にフォーカスし、選手たちの3つのシーン= 「旅」「試合」「記者会見」をイメージしたワードローブを提案。一部のデザインにはなんとヴァージルの盟友、ドン・Cが関わっています。
まず「旅」で表現したのはリラックス感あふれるカジュアルウェア。モノグラム・フラワーのキルティングのブルゾンやパンツ、テクニカルな素材を使ったパーカなどが見どころです。
続いて、「試合」はマルチカラーで彩られた “LOUIS VUITTON” の文字がポイント。これは「NBA」のチームのロゴを参考にしたデザインで、アイテムの表情をポップかつスポーティなものに仕上げています。
3つ目の「記者会見」はブラックスーツやオーバーコートなど大人の男性をイメージ。チームジャケットを再解釈したようなレザーアウターにはヴァージルの遊び心が感じられます。
そして、〈ルイ・ヴィトン〉に欠かせないものと言えばバッグです。定番の「キーポル」は、ナチュラルカラーのレザーをまとい、サイドにゴールのようなネットがついたデザイン。通常の「キーポル」とは異なり、昔の選手が使っていたような雰囲気にモデルチェンジされています。
写真にはありませんが、〈ルイ・ヴィトン〉初となるバスケのボールもラインナップ。“LV” と “NBA” のロゴが入る贅沢な一品で、2021-22年シーズンから「NBA」に試合球を提供する〈ウイルソン・スポーティング・グッズ〉が製作。サイズは二つあり、試合球と同じ直径約24センチのタイプと、そのひと回り小さな直径約13センチのタイプです。どちらもファン垂涎のコレクターズアイテムになりそうですが、約13センチの方はトランク風のバックボードに取り付けたゴールとセットで販売されるというから気になります。
「LV×NBA」の第二弾は、限られた〈ルイ・ヴィトン〉の直営店とオフィシャルサイトで5月下旬から発売されます。「NBA」のファンはもちろん、第一弾を買い逃した方はこの機会をお見逃しなく。
Photo_Théo de Gueltzl, Renell Medrano
※価格はすべて予価