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連載「憧れの逸品」No.211 ウェアラブルアートなエルメスのアクセサリー。

「ワールド・オブ・ウェアラブルアート・アワーズ」はいまからおよそ30年前にニュージーランドの田舎町にあるアートギャラリーがはじめたイベントだ。アートを身につける、という突飛に思われたそのアイデアは予想を裏切ってアートとファッションの垣根を取り払う原動力になった。

アーティストとのコラボレーションが珍しいものではなくなったいま、アーティストの力を借りることなく、“ウェアラブルアート” なコレクションをつくり続けているのが〈エルメス(HERMÈS)〉である。

ひとつは「ターボ」。連結された “H” で構成されたデザインは自動車工学に着想を得たものだ。ヘアラインとポリッシュという二つの仕上げを施した真鍮のブレスレットとリングは動きのあるデザインと相まって、グラフィカルな美しさがある。

「サック・ア・デペッシュ」はファンならご存じの通り、1928年に誕生した名作バッグのモデル名であり、ここで紹介するコレクションはそのバッグの錠前式の留め金をモチーフにしている。ステンレススティールをポリッシュヘアラインで仕上げたそれらコレクションが放つ艶やかな光沢は、朝焼けの水面を思わせる。

不要不急なものこそ、心を豊かにしてくれる。さり気なく心を豊かにしたいなら〈エルメス〉は格好だ。




連結された “H” で構成されたブレスレットとリング。嫌らしさのないグラフィカルなデザインはさすがの一言。ブレスレット ¥83,600、リング ¥39,600





〈エルメス〉の名作バッグのひとつ「サック・ア・デペッシュ」の留め金をモチーフにしたという二つ。どこかインダストリアルな雰囲気も漂う。ブレスレット ¥56,100リング ¥39,600

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

エルメスジャポン

電話:03-3569-3300
オフィシャルサイト

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