CLOSE
NEWS

インターナショナルギャラリー ビームスとクオン。両者が価値を見出したのは日本古来のワークウェア “野良着”。

フイナムで幾度となく取り上げてきた〈クオン(KUON)〉。ご存知ない方のために説明すると、このブランドは2016年春夏シーズンにスタートしました。着古してつぎはぎだらけの服や布を指す襤褸(ぼろ)、日本古来の伝統技術である刺し子などにフォーカスしたものづくりで国内外に熱狂的なファンを獲得。

ただ服をつくるだけではなく、今年で10年の節目を迎えた東日本大震災の復興にも継続的に力を入れています。

そんなブランドに「インターナショナルギャラリー ビームス」が声を掛け、三着の野良着をつくりました。型はどれも同じですが、和服本来の直線的なフォルムをいかしつつ、体の丸みに沿う立体的なパターンで着心地を追求。内側にミリタリー感のあるポリエステルの生地を合わせることで “和風ボンバージャケット” をイメージしたといいます。それでは見て行きましょう。


¥44,000

こちらは表地に刺し子を使った一着で、高層ビル群、東京タワー、空の3つを配色で表現。生地に寄った画像を見るとイメージが掴めると思います。柄は40年以上前に考案されたものをアップデート。刺し子を現代のシャトル織機で表現するのは難しいといいますが、手織りに近いところまで織機のスピードを落とすことでこの生地をつくることができたそう。


¥44,000

続いて紹介する野良着の柄は、どこかトライバル風。長寿の象徴として知られる亀甲柄と毘沙門天の着衣や甲冑の柄を組み合わせた毘沙門亀甲柄で、縁起がいいことでも知られています。こちらはジャカードを選択することで、ドレープ感と艶のある表情に仕上がりました。


¥44,000

最後の一着は、二重織り刺し子の生地を使用。二重織りにすることで生地が透けづらく、太い糸を刺し子に使うことで立体的な表情になっています。こちらもシャトル織機を使い、スピードを落としてゆっくり丁寧に編み上げたといいます。

日本古来のワークウェアをモダンにアップデートした今作。季節的にはトラッドな香りのするものが気になりますが、いつもと趣向を変えて野良着を選択するのもありかと。カーディガン的な使い方ができるので便利だと思いますよ。

INFORMATION

インターナショナルギャラリー ビームス

電話:03-3470-3948
オフィシャルサイト

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP > NEWS

関連記事#KUON

もっと見る