服とひと口に言っても、先鋭的なファッションから、古着、衣料品と呼べるものまでさまざまです。でも、ただ着れればいいというのは少し寂しくないですか？
「ファッションは日常を変える装置」と捉え、概念から問い続ける〈アンリアレイジ（ANREALAGE）〉の服と対峙するとそう思ってしまいます。設立から18年を迎えた今年、ニューヨークの名門出版社「リッゾーリ（Rizzoli）」から、その軌跡をまとめた『ANREALAGE: A&Z』が発売されることになりました。
『ANREALAGE: A&Z』 -ANREALAGE Special Edition- ¥7,700
『ANREALAGE: A&Z』 – Rizzoli Edition – ¥8,173
今回はハードカバー仕様で、表紙の異なるふたつのエディションでの発売となります。「ANREALAGE Special Edition」の表紙にはモデルに平手友梨奈さんを起用し、もう一方の「Rizzoli Edition」のどちらもブランドを初期から撮影してきた奥山由之さんの写真が採用されました。
本の中身はパンデミックに見舞われ、パリファッションウィーク史上初のオンライン開催となった2021SSコレクション「HOME」を軸に、「LIGHT/SHADOW（光陰）」、「GOD IS IN THE DETAILS（細部）」などの8章からなる、240ページの大ボリュームな1冊となっています。
写真は、奥山さんはもちろんのこと、藤原新也さん、レスリー・キーさんらの写真も起用。寄稿には、デザイナーの森永さんの他、「金沢21世紀美術館」館長の長谷川祐子さん、「パリ市立パレ・ガリエラ服飾美術館」キュレーターのアレクサンドレ・サムソンさんが参加しています。
“AtoZ”ではなく、“A&Z”と内容が気になるこの本ですが、「ANREALAGE Special Edition」は、「アンリアレイジ渋谷パルコ」、「ANREALAGE OFFICIAL ONLINE SHOP」で9月11日（土）から先行発売予定です。「Rizzoli Edition」は全国の輸入書籍取り扱い店舗で9月21日（火）から発売とのことで、もう少しお待ち下さい。
