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若き写真家トヤマタクロウが作品集『DEVENIR』に込めたもの。偶然の積み重ねが生んだ500枚は鑑賞者に何をもたらすのか。

写真が氾濫するいまの時代。デジタルの進化とともに誰もが気軽にこのメディアを使いこなせるようになりました。喜ばしい反面、大衆化するなかでぼくらの記憶に残り続ける作品は一体どのくらいあるのでしょうか。

そんな社会の流れに身を委ねながらもトライするひとりの若き写真家がいます。その名はトヤマタクロウ。音楽やファッションの世界を横断しつつ、自身の作品をより多くのひとに届けようと、定期的に写真集をつくったり、個展を開いたりしています。フイナムでも彼の活動を度々取り上げてきました。

トヤマさんの手法はカメラを三脚に固定して一球入魂というわけではなく、被写体との距離を計りつつ動きのなかでシャッターを切っていくから、平気でピントが浅かったり、ブレてたりするわけです。でも、そのいい意味でのラフさだったり、軽さがスマホでは太刀打ちできないテクニックのように感じられ、作品としての存在意義を際立たせています。

話を本題に移すと、ここでクローズアップするのは、10月22日(金)から発売されるトヤマさんの作品集『DEVENIR』。昨年から今年にかけて撮影された写真500枚を「CAMERA OBSCURA」「ERROR」「PORTRAIT」「OBJECT」「[[ ]]」「2020」「MY FUTURE」の7シリーズに振り分け、全254ページで構成した力作です。










写真集『DEVENIR』 ¥8,030

装丁を手がけたのはトヤマさんと旧知の仲であるアートディレクター、米山菜津子さん。出版レーベル「YYY PRESS」を主宰することでも知られています。

『DEVENIR』は特設サイトで発売。現在こちらではトヤマさんと米山さんにグラフィックデザイナーの加瀬透さんを加えた鼎談もアップされているのでぜひご覧ください。通常版に加えて、サインとナンバー入りのプリント付きエディション、受注生産によるグッズと作品集のセットも登場。受注生産分の締め切りは10月31日(日)までなのでご注意を。




写真集『DEVENIR』プリントエディション 各¥27,500

写真集『DEVENIR』キャップ セット ¥12,320

写真集『DEVENIR』ロングスリーブTシャツ セット ¥13,530

写真集『DEVENIR』ショートスリーブTシャツ セット ¥12,320

写真集『DEVENIR』トートバッグ セット ¥11,880

トヤマさんは本書を携え「TOKYO ART BOOK FAIR 2021」に出展。オンライン会場(10月22日から31日)と「東京都現代美術館」のリアル会場(10月30日と31日)でチェックできます。

ちなみにタイトルの “DEVENIR” は直訳すると「〜になる」「〜に変わる」の意。彼のフィルターを通した日常の何気ない景色が本書のなかで無限の広がりを見せます。

INFORMATION

DEVENIR

仕様:並製(階段上小口)+中綴じ冊子付き+特製スリーブ
サイズ:297×220ミリ
頁数:254
装丁:米山菜津子
発行:Fu-10 LLC.
特設サイトはこちら

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