最近どこでも叫ばれている、SDGs。ファッション業界で取り上げられがちですが、服より身近なところにも、問題は潜んでいます。例えば食糧問題とか。
日本において一次産業に翳りが見えているのは、なんとなく気づいているはず。でもその理由のひとつに、鳥獣被害が含まれるってことはご存知でしたか?
実は鳥獣被害は想像以上に深刻で、丁寧に育ててきた作物が野生動物によって1日にして食べ尽くされてしまうことも……。それで畑を諦めてしまうひとが少なくないんです。
そこに目をつけたのは、「デイトナ・インターナショナル」のコミュニケーションメディア「フリーク(FREAK)」。害獣が出るなら、獲っておいしくいただくのはどうだろう? と考えました。
考えてみたら、畜産動物を育てるにはたっぷり資源が必要だけど、野生動物なら自然に育ってくれる。ってことは、間接的に負担が減ってることにもなりそうです。
そこで立ち上がった今回の企画「ジビエフリーク」では、コラボ缶詰の発売のほか、フリーペーパーの発刊、「FREAK’S STORE⻑野店」でのポップアップ、地元の飲⾷店18店舗が参加するジビエフェアなどなど、獣害問題に対してポジティブに取り組んでいます。
シカやイノシシなどの野生動物を捕獲して食すこと、つまりジビエ肉を食べることが、未来に農業をつなげていくために役立つというわけです。
鹿肉のカレー缶「ジビエフリーク缶」は、デザインまでキュート。これぞ、アパレル畑の手腕です。さらっと出してますが、実は一から開発を始め、なんと12回も試作を重ねてようやく完成したというハンパじゃない代物。
長野産の野菜や果物、何よりうまい鹿肉も加わって、滋味豊かな仕上がりです。ふるさと納税の返礼品にもなるとのことなので、県外の方もご賞味あれ。
とはいえ、この熱気、盛り上がりは、実際に長野県に足を運んで肌で感じるべし。地元の名店がそれぞれ趣向を凝らしたジビエメニューは、ぜひとも味わってみたいところです。
「フリーク」が編集したフリーペーパーが配布されたり、長野県立美術館では巨大なアドボードを立てたりと、とにかく県全体が活気づいてる様子。いま出かけるなら長野、いいかもしれません。
まずはジビエを食べて、普段とはちょっと別のアプローチで、SDGsしてみましょ。