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【FOCUS IT.】エーグルと行くリトリート旅 in 南阿蘇。

熊本県南阿蘇。阿蘇山の南麓に広がる、人口約1万人の村。「阿蘇なら知ってるけど南阿蘇?」という意見もあるかと思います。多くの観光客が目指すのは阿蘇市だから。実はこの南阿蘇が結構な観光の穴場で、初心者から上級者まで楽しめるアウトドアフィールドが広がっているんです。

今回、フイナムチームがこの地を訪れた理由は、〈エーグル(AIGLE)〉がサポートする「グランピングリゾートASO」の火曜水曜限定「スペシャルプラン・オールインクルーシブ」を体験するため。実を言うと〈エーグル〉は、国立公園のオフィシャルパートナーを務めていて、この宿泊施設があるのも「阿蘇くじゅう国立公園」。そのことから、相互のリレーションが生まれ、サポートすることになったと言います。

南阿蘇の大自然を感じられるアクティビティ、地の物を山ほど味わえるスペシャルなディナー、阿蘇山が一望できる宿泊テント…、いざ2021年末の癒し旅へ。旅程はざっとこんな感じです。

DAY1
10:15 熊本空港着、レンタカーで移動
13:00 「夢☆大地グリーンバレー」で乗馬体験
16:00 「グランピングリゾートASO」にチェックイン
18:00 オープンエアでディナー

DAY2
7:00 朝ヨガ
9:00 「グランピングリゾートASO」をチェックアウト
10:00 レンタサイクルで南阿蘇を巡る
11:00 「カミツレ ベイクス&ハーブス」でハーブ植え込み体験
13:00 帰京

阿蘇の草原を、馬にまたがり、駆ける。

熊本空港に降り立ち、最初に向かった先は「夢☆大地グリーンバレー」。今回のアクティビティのひとつ、乗馬体験をするためです。

ここは阿蘇山と、九州の屋根と言われる九重連山を一望できる場所に位置しています。360度見渡す限り、大自然。敷地面積は「東京ドーム」約32個分、標高は850メートルです。

「夢☆大地グリーンバレー」は20代で乗馬に魅せられた梅木康裕さん(通称:Boss)が、アメリカで修行を積み、43年前に立ち上げました。〈ステットソン〉のストローハットで決めた本場仕込みの梅木さんは、長いときだと1日7時間くらい馬に乗っているといいます。

阿蘇や南阿蘇には乗馬できる場所がたくさんありますが、本当の意味で外輪山の草原に制限なく “自由” に入り、馬にまたがり駆けれるのはここだけなのだとか。

乗馬の途中にはティータイムが設けられている。大自然のなかで楽しむ紅茶とお菓子は格別だ。

最初に簡単な講習を受けてから、馬と一緒に約1時間のトレッキング。周囲一帯に広がるすすきの草原を掻き分けながら、山あり谷ありの変化に富んだコースを進みます。「日本じゃないみたい」なんて常套句は使いたくないけど、日本じゃないみたい! 超テキサスです。

「馬はいいですよ。おかげで72歳になったいまも病気ひとつしてませんからね。体幹が鍛えられるっていうのもあるんだろうけど、馬には癒し効果もあるからね」(梅木さん)

確かに、1時間のトレッキングを終えたあと、太ももの内側が張っているし、呼吸も少しだけ乱れていて、体もじんわりと汗ばんできます。乗馬中は気づきませんが、知らず知らずのうちに足で踏ん張り、全身の筋肉を使います。自転車や水泳なんかの有酸素運動は、疲れたら休めばいいけど、乗馬はそうはいかないのです。

右が梅木さん、左が奥さんの直美さん(通称:Tear)。「馬好きってことに関しては、Tearのほうが上だよ」とBoss。

グランピングリゾートASOで、赤牛と酒。

馬で随分と癒されたのち、宿である「グランピングリゾートASO」へ。冒頭でも書いた通り、この場所は「阿蘇くじゅう国立公園」のなかにあります。大カルデラにそびえる阿蘇山と、その北に連なる火山群、周囲に広がる広大でなだらかな草原地帯、豊かな水源。いろんな景色と出会えるのが、「阿蘇くじゅう国立公園」のすごいところ。もちろん「グランピングリゾートASO」の眼前には、ドーンと阿蘇山が。

広々とした客室には、シャワーとトイレが完備。エアコンも付いているから、冬でも寒さ知らず。

「スペシャルプラン・オールインクルーシブ」の方には〈エーグル〉の防水トートバッグや虫よけ効果のあるアロマキャンドルなど、アウトドアに嬉しいノベルティがついてくる。※ノベルティの内容は変更の場合があります

スタッフ総出で、DIYでつくったというダイニングキッチン。今日の宴はここで。

冬は屋内で、夏は屋外で食事が提供される。

「グランピングリゾートASO」は、テント3張りしかないこぢんまりとした施設です。場所はとても辺鄙なところにありますが、その稼働率は常にほぼ100パーセント。しかも、その多くがリピート客だといいます。一度来たら虜になる最大の理由は、提供される食事にありました。

岩手・久慈から移住してきた、キャンプマスターの大橋壮史さんが目の前で調理してくれる。

「食材はできるだけ熊本産を使います。それもここから半径15キロ圏内のもので揃えているんです。毎日仕入れているから、提供できる料理は日によって全然違うんです」(大橋さん)

この施設のキャンプマスター、大橋壮史さんは、長年パティシエとして活躍し、ヨーロッパの星付きレストランから誘いがあったほどの実力者。かつては、九州の人気寝台列車「ななつ星」で朝食を提供していた腕前です。

この日のお品書きはというと、新鮮野菜のサラダからはじまり、マスのカルパッチョ、ヤマメの塩焼き、赤牛のステーキなど計8皿が提供されました。しかも、今回のスペシャルプランは1グループにシャンパン1本をプレゼント。さらにアルコールも飲み放題というから驚きです。

マスのカルパッチョ

ヤマメの塩焼き

赤牛のステーキ

大橋さんが仕込んで、炭火を使って焼くパンはかなりの美味。

一般的なグランピング施設の場合、大体がラップのかかった食材を渡されて、自分で焼くお任せスタイルです。けれど、ここはこだわり抜いた食材を使い、完璧な調理をしてくれるシェフがいます。グランピングというよりもオーベルジュ。眼前に広がる大自然を眺めながら、最高の料理を味わうという贅沢すぎる体験ができるんです。

「グランピングってもともと、王様が砂漠に遊びに行くとき、宮廷のスタッフや家具を持ち出して、宮殿をそのまま砂漠に再現して遊ぶっていうのがはじまりなんです。だからぼくらもそういう体験を提供したかったんです」(大橋さん)

一方で、アナログ感も残してあって、薪割りもできれば焚き火もやり放題(薪代無料)。テントも必要最低限のものだけで、テレビはないし華美な装飾もない。

「個人的には、暖かくなりはじめた3月がおすすめです。ぜひみなさん一度体験しに来てください。ただ、冬の朝のビシッとした寒さも捨てがたいんですけど(笑)」(大橋さん)

夜は満天の星空が眺められる。これもアクティビティのひとつで、夕食後の21時ごろより楽しむことができる。

明朝、全身〈エーグル〉の服を身にまとい現れた大橋さん。

「みなさんが来たからってわけじゃなくて、最近は〈エーグル〉が多いんです。毎日、山に登ったり薪を割ったりしますが、〈エーグル〉の服は着やすいし動きやすい。汚れても気にならないですしね。それと、この格好のまま、街に出れちゃうのがいいんです」(大橋さん)

ゴアテックス メロディン ジャケット
大橋さんが着用しているブルゾンは、GORE-TEXに上質なダウンを充填したハイパフォーマンスな一着。雨にも寒さにも耐えうるモデルだ。大橋さん曰く「ポケットがありすぎると、知らないうちにムカデが入っていたりするんです(笑)。だからこのくらいシンプルなデザインの方が、ぼくの生活には合っています」。¥93,500

ゴアテックス モコピ コート
こちらは、モッズコートをモチーフにしたフィッシュテールのデザインが特徴。GORE-TEXメンブレンをあしらった2レイヤーの透湿防水素材を使いつつ、表地と裏地の間にはPRIMALOFT®を入れているので保温性も抜群。¥60,500

絶景×ヨガで調子を整える。

鳥のさえずり、ピンと張りつめた空気、そして絶景。ここ「グランピングリゾートASO」の朝は、もう説明しようがないほど爽快です。寒さを忘れるほど清々しい。そして朝食の前に、ヨガがスタート。講師は東京から移住してきたロコ先生です。


もともと東京で活動していたロコ先生。熊本大震災のあとボランティアで訪れ、そこから南阿蘇に魅せられ移住。

「阿蘇はやっぱりエネルギーが違うんです。活火山のエネルギーなんでしょうかね。東京の屋内で教えていたときとは、まったく別物で」(ロコ先生)

まったくその通りで、我々のほとんどがヨガ初心者、感覚の鈍いクルーでも分かるほど、南阿蘇の大自然のなかで行うヨガは心身ともにほぐれていきます。「ストレッチの延長でしょ」なんて思っていた自分が馬鹿でした。

45分のコースで気分もさっぱりしたあとは、モーニングを食べてチェックアウト。サイクリングで、旅をしめくくります。


地元の野菜をふんだんに使ったモーニング。

レンタサイクルで南阿蘇めぐり。焼き菓子とハーブの名店で、苗植えを。

阿蘇の外輪山を眺めながらのサイクリング。起伏はあるけど、電動自転車だから余裕です。

南阿蘇は水資源が豊富で、至るところできれいな地下水が沸いている。もちろん飲んでOK。南阿蘇にいれば、ミネラルウォーターを買う必要なし。

県道にこぢんまり佇む焼き菓子とハーブの店「カミツレ ベイクス&ハーブス」。

最後のアクティビティであるサイクリングが、これまたよかった。南阿蘇観光案内所で電動自転車を借り、雄大な景色を眺め、南阿蘇の水源にも立ち寄りながらダイレクトに自然を感じられるんです。そして20分ほどかけて、最終目的へ到着。今年5月にオープンした「カミツレ ベイクス&ハーブス」です。

これは江藤弘明さんと志帆さんの夫妻が営む焼き菓子とハーブのお店。店主である江藤さんがハーブを育てハーブティーをつくり、志帆さんはケーキや焼き菓子を手掛けています。オープンして半年足らずなのに、評判が評判を呼び、いまや県外にも取引先があるほど。

ここで何ができるかというと、〈エーグル〉のラバーブーツを使ったハーブの苗植え。


規格外のラバーブーツをアップサイクルしてプラントポットに。色は好きなものを選べる。

この日植えたのは、ミントとマジョラム、そしてタイム。これがまた〈エーグル〉のラバーブーツに映えるんです。

「やっぱり阿蘇は、土がすごくいいんです。しかも水がきれいだから、いいハーブが育つんです」(江藤さん)

鹿児島の甑島で地域おこし協力隊として働いていたとき、ハーブづくりにはまったという江藤さん。そして南阿蘇のハーブティ会社に就職し、独立。生まれは北九州で、こちらもまた移住組。南阿蘇歴は5年。

ここで植えたハーブは食べられる状態なので、植えたものはいつ食べてもらっても大丈夫。そのまま葉っぱを摘んで熱々のお湯をかけてハーブティーにしてもいいし、料理に使ってもいい。乾燥させる場合は、風通しのいい日陰で、ティッシュの上に置いて。ここのホーリーバジルティー、香りがよすぎて、我々取材スタッフ全員漏れなく購入しました。

「カミツレ ベイクス&ハーブス」の江藤弘明さんと志帆さん。

普段の延長でアウトドアを楽しむことができるスペシャルプラン。

新型コロナもあっていま、空前のアウトドアブームです。自然に目を向けることは素敵なことですが、逆にそれがアウトドアのハードルを高めている気もします。いいギアを買わなきゃいけないとか、こういう楽しみ方をしなきゃいけないとか、目に見えない正解みたいなものができつつあります。だけど、本来、アウトドアってそうじゃない。畑作業もアウトドアだし、スニーカーで散歩するのだってアウトドアだし、自然のなかに身を置けば(最悪置かずとも)アウトドアだと思うんです。

〈エーグル〉はなにも、過酷な環境に身を置くためのものをつくっているわけじゃない。身近な自然に寄り添えるものづくりをしてきたブランドであり、外へ飛び出す最初のきっかけを与えてくれるブランドです。今回体験した特別プランは、そんなブランドの目指すべき姿を感じられるツアーでした。

のどかな風景が広がる阿蘇山の南麓。

Photo_Kazuma Yamano
Text_Keisuke Kimura

INFORMATION

グランピングリゾートASO
スペシャルプラン・オールインクルーシブ

金額:¥38,500(1泊2日ひとり)
※このプランは火曜・水曜限定
※アクティビティは2つ選択可能(乗馬、野菜収穫体験、アロマトリートメント、朝ヨガ、ハーブの植え付け体験、サイクリング、パンづくり、星空散歩)。3つ以上希望の場合は別途料金
※同施設は12月26日(日)〜2022年1月6日(木)、2月1日(火)〜28日(月)休業期間
詳しくはこちらから

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