まるで生き物のごとく呼吸するショップ…? 渋谷パルコにSKWATと加瀬透が手がける自主展開の売場「4202122」がオープンします。

渋谷には商業施設が多々ありますが、「渋谷パルコ」はファッション、カルチャー、食、アウトドア、すべてで挑戦的な発信をしつづけている稀有な存在です。

これまで我々もその動向に都度おどろきをもって見守っていましたが、今回はそれどころではないというか、一本取られたようなふしぎな気分に…。

2月25日（金）より、4階に新たなショップがオープンするそうで、聞けば「SKWAT」と加瀬透さんのプロジェクトの一環なんだとか。すこしご紹介しましょう。

建設中の空間をあえて解放するという、これもショップのプロジェクトの一環。

ショップ名は「4202122」。のっけから只者ではない香りがプンプンするわけですが、リリースを読むと「商業施設がもつ形式的なシステムをこわし、より流動的な店づくりをおこなっていくショップ」なんだそう。

具体的には、これまでの商業施設の空間デザインに希薄だった「上書きしやすい軽快さ」を徹底的に追求。どんなコンテンツが入り込んでもその色を自由に足せる、柔軟性のある「ガイド」としての役割をショップが担っていきます。

そして、コンテンツも入れ替わり立ち代わりで、期間ごとに変わっていきます。

第一弾は、日本各地のファッション・インテリア・ライフスタイルのヴィンテージショップが集まるオンラインモール「Vintage Collection Mall （VCM）」による「VCM MARKET BOOTH」が登場。 普段は路面展開を主とするヴィンテージの名店が一堂に集結し、さまざまな色が重なる「予定調和ではない空間」がここに誕生します。

とてつもなく挑戦的なショップの裏には、立役者あり。

先に名前を挙げましたが、2019年に設計事務所「DAIKEI MILLS」を中心に発足した ”SKWAT” 、そしてグラフィックやエディトリアルなどのデザインワーク、またグラフィックワークの制作・提供・展示を中心に活動しているTORU KASE（加瀬透）が企画・製作に関わっています。

とにもかくにも、こういうコンセプトだけに、いくら言葉を尽くそうとも説明がつきません。いちど足を運ぶことをおすすめします。ふだん眠っているさまざまな感覚が叩き起こされる、ふしぎな体験となるはずです。