いまやファッションのひとつに定着した〈グラミチ（GRAMICCI）〉のパンツ。どんなカジュアルスタイルにも合わせられる汎用性の高いデザインに加え、着脱を容易なものにしたウェビングベルト、そして180度の開脚を可能にしたつくりは多くのファンを生むきっかけになりました。
〈グラミチ〉が更なる高みを目指すため、はじめてクリエイティブディレクターを迎え入れました。その名はステファン・ウェンドラー。これまで〈カーハート WIP〉や〈ステューシー〉といったブランドで手腕を振るった人物です。
そんな彼にフイナムはインタビュー取材を敢行。まだその記事をチェックしてない方は、ぜひこちらをクリックしてみてください。
ここで紹介するのは、ステファンが手がけたファーストコレクション。気温の高まりと共に本格始動した2022年春夏シーズンのルックです。まずはご覧いただきましょう。
インタビューでも答えている通り、ステファンが目指したのは、80年代や90年代のブランドの原点に立ち返った、アウトドアとストリートの双方で活躍するアイテムです。
アーカイブを参考にしたという、両サイドに大きなポケットを備えた「ガジェットパンツ」をはじめ、これまでの〈グラミチ〉には無かった、ダイナミックなグラフィックをあしらったTシャツ類、レトロな雰囲気漂うアノラックなどがキーになっています。また、「グラミチパンツ」はシルエットをいじらず、オーガニックコットンを採用。ブランドの代表作にこの素材を使うことで、環境への配慮も明確なものにしています。
ブランドを理解し、リスペクトするからこそのクリエーション。ガラッと変えるのではなく、いまの時代に合うよう軌道修正したと言えば分かりやすいかもしれません。ステファン率いる〈グラミチ〉、どのように進んで行くのか今後の展開が楽しみです。
