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偉大なるアートディレクターであり居酒屋探訪家、太田和彦がつくる波佐見焼の酒器。ゼントはカレー皿以外もイケるみたいです。

店で食べるとおいしいのに、家だとどうもイマイチ…。 という現象は起こりがちですが、器を変えるだけでその逆の生活が送れます。

波佐見焼のブランド〈ゼント(zen to)〉のカレー皿がいい例です。波佐見町に本拠地を構える「中善」が、1917年から培ってきた技術を結晶化させてできたオリジナルブランドの〈ゼント〉。

陶磁器デザイナーの阿部薫太郎が指揮を執りつつ、小宮山雄飛やツレヅレハナコなどのカレー好きたちをゲストに迎えて突拍子もない、でも使いやすくて上品なカレー皿を生み出しています。

普通のカレーをこの皿に盛るだけで、完全にカレー屋のカレーに。味までおいしくなりそうです。

と、ここまでカレー一筋だった〈ゼント〉ですが、この度、酒器を販売します。

お酒こそ、器で味が変わる最たるもの。とくに香りが味の半分を占める日本酒は、酒器の厚みや口の広がり具合で味わいが如何様にも変化します。

今回はアートディレクターであり作家でもある太田和彦を監修として迎え、3つの酒器ができました。

かつて資生堂宣伝部に在籍し、アートディレクターとして名高い太田氏ですが、一方で偉大な居酒屋探訪家でもあるのです。

完成したのは、酒を“きれいに飲む”盃、「蓬莱盃」。

日本酒好きの私は長年、飲みやすく、酒を美味くする盃を求めてきました。 その結論は「陶器よりも磁 器」。土ものの陶器は酒の味を曇らせますが、石の磁器は明快にきれいにします。形は「筒形のぐい飲み ではなく、浅い平盃」。ぐい飲みは香りをこもらせ、飲むときにあおるので姿がわるく、しかも一気に入ってきます。浅い平盃は香りがひろがり、縁を唇に当て、すこし傾けるだけでスイと飲め、様子がきれいです。日本酒は唇でも味わうものです。長崎県波佐見の窯の協力を得て、大きさ、厚さ、口当たりなどに理想を実現させました。浅盃は手に持つ姿が美しく、深盃はじっくり味を楽しめます。その盃に藍染付の絵をほどこし「蓬莱盃」と名づけました。蓬莱山=東海中にあって仙人が住み、不老不死の地とされる霊山。一杯の酒が、蓬莱の地に心を運ぶことを願っています。(太田 和彦)

器はもちろん飲み姿も美しく見えるよう設計された盃です。

蓬莱盃(浅盃) ¥3,300

蓬莱盃(深盃) ¥3,300

また、2つセットになった「夫婦盃」もつくられました。

ながく連れ添った夫婦ほど、心安らぎ、大切なものはないでしょう。まして、互いに「ごくろうさん」とかわす一杯の酒は。そのとき同じ盃であれば、さらに一体感は高まります。つがいで泳ぐ鯉に、夫婦の姿 を 託して「夫婦盃」をつくりました。世の荒波、時の流れを、こうして夫婦離れずに泳いで来たのです。この盃での晩酌が、互いの健康と長寿に導いてくれるのを願っています。(太田 和彦)

こちらは贈り物としても気が利いてます。

夫婦盃(2個セット) ¥6,600

酒器は3つとも3月26日(土)に発売。〈ゼント〉のオンラインストアと、東京・中目黒にある「ブリック&モルタル(BRICK & MORTAR)」で販売されます。

ついに新しい領域へと踏み出した〈ゼント〉。まさに前途洋洋、行末がますます楽しみになってきました。

INFORMATION

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zen to オンラインショップ

BRICK & MORTAR

住所:東京都目黒区中目黒1-4-4
営業:12:00〜19:00 不定休
 *日・祝は18:00 close
電話:03-6303-3300
公式サイト

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