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連載「憧れの逸品」No.249 ノンシャランなトッズのエスパドリーユ。

〈トッズ(TOD’S)〉のエスパドリーユは海辺で履くのを躊躇するほどに美しい。

ベージュやボルドーといったシックなカラーパレットをまとったスマートなエスパドリーユはそれだけで手に取りたくなるけれど、ひとたび手に取ればきっと財布の紐を緩めてしまうだろう。

とろけるように滑らかなスエード、そこにさり気なくあしらわれたモノグラムロゴ、ブランドアイコンのドライビングシューズ「ゴンミーニ」のペブルソールをモチーフにしたEVA素材のアウトソール、そして秩序正しく縫い込まれた、しかし手のぬくもりも感じられるジュート。トゥの裏には薄いファブリックライニングを当てており、指のかたちが外に響くのを防ぐのみならず、足あたりの向上にも貢献している。下手なドレスシューズよりもよほどドレッシーだ。

今シーズンの〈トッズ〉は “優雅で野蛮な芸術家” といわれたピーター・ビアードがテーマになっているという。ピーターはアフリカ象など野生動物の現実を切り取り、ニューヨークの社交界でもその名を馳せた写真家だ。ノンシャランなピーターを気取るなら、足元が砂まみれになるのも厭わず踵を踏み潰して履くのが正しいが、それにはちょっとばかり勇気がいりそうだ。





アッパーにソフトなスエードを使ったエスパドリーユ。ヒールを踏んでミュールやスリッパのように履くこともできる。色はライトナチュラルとライトボルドーを揃える。各¥72,600

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

トッズ・ジャパン

電話:0120-102-578
オフィシャルサイト

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