共に、HORIZON CLEAR clear / dark green lens 各¥8,800
アイウェアを選ぶとき、こだわり派のあなたはどんな基準を持っていますか?
ファッションアイテムに軸足を置くときは、つい歴史に惹かれます。「グローブスペックス」の岡田哲哉さんの影響力は大きく、昨今はフレンチヴィンテージものに注目が集まっています。
実用性が欠かせないときは生産地に注目します。アイウェアに関して、とりわけ高い技術を持つとされているのは鯖江市。質実剛健なジャパンメイドにグッとくるわけです。
どちらも難点はちょっとお値段が張る点ですが…。
最近見つけた〈ジュガードフォーティーン(jugaad14)〉のサングラスが、そのすべてのいいとこ取りをしてました。
知る人ぞ知るこのブランドは、先日2つ目のモデル「ホライゾン(HORIZON)」が出たばかり。ぴかぴかのアイウェアブランド1年生です。なのに恐ろしいほど、心をグッとつかんでくるんです。

HORIZON CLEAR green / light blue lens
HORIZON CLEAR yellow / light brown lens
HORIZON MATTE black / light brown lens
HORIZON CLEAR green / dark green lens
HORIZON CLEAR grey/dark green lens
まず持ってこの見た目。「ホライゾン」は50〜60年代のフレンチヴィンテージをベースにしたフレームです。ヴィンテージクラウンパントシェイプと言い、まさしく王冠のように上部に2つ角がある特徴的なモデル。最近のブームはこのフレームから始まっていると言っても過言ではないでしょう。
曲線と直線が交差するリムは、太陽が昇る水平線をイメージ。夏の心踊る夜明けを彷彿とする気分です。重すぎず古すぎず、うまく現代風に再構築されています。本物のヴィンテージものとは違い、カラーはフレーム7色に対し、レンズは3色からと、計21種類から選べるのも魅力的。
この表情で驚くなかれ、なんと日本製です。しかも鯖江メイドですから、衝撃はひとしお。日本人の顔のつくりを徹底的に研究し、鼻のパッドをやや高めにし、ズレを押さえています。
テンプルの先端部であるモダンは、弾性をもたせることで締め付けすぎず、さらに23〜24gと軽量なので、ストレスのない掛け心地に。ブリッジ幅にゆとりを持たせているので、日本人の目鼻立ちにピタッとフィットします。
まったく細やかな手仕事です。外国製ではなかなかこううまくはいかないでしょう。このクオリティで1万円以下というのは、なかなかどうして真似できるもんじゃありません。通常のレンズでも8,800円とお手頃ですが、これを偏光調光レンズに変更しても価格は同じ、8,800円…。破格です、規格外です。
これだけでも手に入れる価値は十分にありですが、〈ジュガードフォーティーン〉の密かな努力の奇跡をもうひとつご紹介。
じつは“エシカルさ”をブランドとして掲げる〈ジュガードフォーティーン〉。特徴的なのは、金属類がどこにも使用されていないことです。地球環境を考えた素材のみで構成し、SDGsなこの時代にあったものづくりを実行しています。
レンズとフレームはバイオポリマー製で、処分の際も二酸化炭素、水、バイオマスに生分解されるため、通常の家庭ごみと一緒に出せる仕様です。またテンプル表面の模様や裏面も、インクを使用しない含侵加工を採用しています。パッケージももちろん、すべて再生原料。
デザイン、品質、価格ともに申し分なく、その上ちゃんと未来のことまで考えられてます。感服です。
左から、OCEAN CLEAR green / light brown lensOCEAN CLEAR green / light blue lens各¥8,800
ちなみに好評を博した第一弾モデル「オーシャン(OCEAN)」の新色、イエローとグリーンも発売となりましたので、気になっていた方はチェックを。こちらもまたいい味、出してます。
この後もまだまだサングラスは必携。むしろ〈ジュガードフォーティーン〉に乗り換えてもいいかもしれません。ヴィンテージな雰囲気と職人技のきれいな合体技をその目でご覧あれ。