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着るひとを選ぶのには、ワケがある。金子恵治、TANY、辻マサヒロの新プロジェクト第一弾は、”面倒” を顧みないレザープロダクトです。

着る人を選ばない、という触れ込みはよくフイナムでも使うのですが、今回ばかしは正直に言います。着る人、選びます。しかもなかなか即決しにくいお値段です。

製作者は「レショップ(L’ECHOPPE)」バイヤーの金子恵治さん、「イマジン(IMA:ZINE)」ディレクターのTANYさん、〈ブルーナボイン(BRÚ NA BÓINNE)〉のデザイナー辻マサヒロさん。

もうすでに玄人好みの匂いがぷんぷんします。

できあがったのは、金子さんディレクションのレザーカバーオールと、TANYさんディレクションのバックジップレザーベスト。

それぞれが思い描いたものを、辻さんが具現化する形で完成しました。ちなみにこれは3人による新しいプロジェクト「THE CLOTHES WITH NO NAME」の第一弾です。

レザーカバーオール ¥176,000

まずは金子さんモデルからご紹介しましょう。

インスピレーション源は、金子さんが所有する推定1920年代のフレンチビンテージのモールスキンJKT。生地はシープスキンを使用し、縫製後に水洗いをかけ乾燥させたのちにアイロンで部分的に伸ばすことでソフトさとナチュラルさを出しています。

経年変化で破れてしまったリペア部分を革で表現しつつ、手縫いによってクラフト感も加わり、ヨーロッパの古着屋でばったり出会えそうな、そんな雰囲気があります。

バックジップレザーベスト ¥99,000

TANYさんは、アメリカはスキッドロウで目にした現地のひとの着方からインスピレーションを受けました。
 
ややハリのある生地は、革から別注したカウハイドを使用。レザーをブラウンに染色したのち、表面のみをブラックで染め、水洗いとタンブラーでアタリを出す。手間ひま惜しまずにかけた結果、たいへんワイルドな雰囲気に仕上がっています。

もちろんそれには意図があって、長年着用しつづけることで表面のブラックが落ち、渋いブラウンが顔をだすという経年変化も見越したうえの手間ひまなんです。

フロントはライダースJKTを思わせるポケットディテールで、背面には中央にジップを配し、デザインひとつとっても斬新な仕上がりです。

すでにアイテムは「レショップ」「イマジン」「ブルーナボイン神戸」の3店舗にて発売中。

冒頭に話を戻すなら、本作は着る人を選ぶうえにいちど財布と相談する必要がありそうなのは事実。けれど、ほかのどんなレザーアイテムを買っても、どれだけスタイリングを工夫しようとも醸し出せないものがこの2着にはあります。

迷ってる方はひとまず3人の対談動画を見て、お店に行って試着することをおすすめします。

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