エイチ ビューティ＆ユースに150体のソフビが出現！ 現代アーティスト、平子雄一とコラボしたポップアップが開催。

天王洲と六本木に拠点を置くギャラリー「KOTARO NUKAGA」所属の現代アーティスト、平子雄一さんをご存知でしょうか？

観葉植物や街路樹、公園に植えられた樹木など、人の手でコントロールされた植物を「自然」と定義することに違和感を感じ、そこに浮かび上がる疑問をペインティングやドローイング、彫刻、インスタレーションといったさまざまな手法で表現。植物をモチーフとしたキャラクターや温もりを感じさせる作風で、海外からも高く評価されている人物です。

先月より「練馬区立美術館」で展覧会を開催中の彼が、南青山の名店「エイチ ビューティ＆ユース（H BEAUTY＆YOUTH）」とコラボレーション。「NOT TOO BAD」と題したポップアップが、12月3日（土）より開催されます。

Seed Leaf ¥330,000

会期中は、海洋プラスチックを使用した半透明のソフビ150体が展示・数量限定販売されるほか、今回のためにつくられた新作のアートワークが登場。加えて、平子さんのイラストがプリントや刺繍で施された一点モノのリメイクアパレルも展開。併せてリリースされるクッションや大小のウッドチェアにも注目です。

今回の作品について、平子さんは以下のようにコメント。

「ポップアップのメインピースである透明のソフビの内部にあるゴールドの粒は、廃棄物からできています。昨今、持続可能社会やリサイクルの重要性を感じさせられる場面が増えてきていると思います。
それは、社会生活の強制的な使命になっていると言っていいかもしれません。もちろん資源は有限で、環境汚染は防ぐべきものではありますが、いまの状況は少しネガティブすぎるのではないかと、ぼくは感じます。
なぜ、廃棄物が発生するのか。それはぼくたちがより便利で心地よい生活を求めたからだと思います。廃棄物はぼくたちの営みの証。進化と発展の成果。いまの状況は、そんなに悪いもんじゃない。これから始めれば良いと思います」

不要になったものを価値あるプロダクトに昇華した平子さん。そんな彼の作品を眺めれば、環境問題に対する意識に何か変化が起こるかもしれません。