視認性に優れたマットブラックの文字盤、オールドラジウムカラーのアラビア数字&バトン針、レイルロードのミニッツマーカー、6時位置に配したスモールセコンドダイヤル、そして43ミリ径のステンレススティールケース。
スペックのいちいちが物欲を刺激するこちらのパイロットウォッチは〈ロンジン(LONGINES)〉が今年2月にローンチしたばかりの「ロンジン パイロット マジェテック」だ。
ファンならご存じの通り、“マジェテック” はチェコスロバキア軍の依頼を受けて1935年に完成させた歴史的モデル「Ref.3582」の愛称であり、「ロンジン パイロット マジェテック」は「Ref.3582」を継ぐモデルである。
オリジン最大の見どころは丸みを帯びたスクエア・シェイプのクッション型ケース、そして双方向回転フルーテッドベゼルにあった。クッション型ケースはスイス・ベルンの「国際工業所有権機関」に登録された。
「ロンジン パイロット マジェテック」はデザイン、ファンクションともに鋭く深化している。
クッション型ケースのシルエットはオリジンに比べてなだらかになった。アールを利かせたラグとのコントラストはモダンのひと言。フィット感もぐっと向上した。
双方向回転フルーテッドベゼルはトライアングルマーカーと連動させる機構に進化、これにより10気圧防水を実現した。
新たに搭載したムーブメントはスイス公式クロノメーター検定機関「COSC」認定クロノメーターのL893.6。パワーリザーブはおよそ72時間。
9時位置のケースサイドには “1935” を刻むプレートが添えられた。オリジンへのオマージュを捧げる心憎い演出だ。
このたび用意された初回限定のスペシャルボックスには、リサイクル素材のポリエステルファイバーを採用したNATOタイプストラップとベージュのトップステッチを施したレザーストラップが同梱される。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa