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連載「憧れの逸品」No.300 まさしく逸品と呼ぶに相応しいパテック フィリップのカラトラバ。

カチリと耳に心地よい開閉音を最後に、裏蓋のありかを見失ってしまう――。

サファイヤクリスタル・バックを保護する裏蓋は、開閉するための爪がわずかに認められるばかりで、ヒンジにいたってはどんなに目を凝らしてもみつからない。

〈パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)〉の「カラトラバ5227」はいわずと知れたマスターピース、「カラトラバ」にこれまた名作の誉れ高い「オフィサー」の象徴的な機構であるダストカバーを掛け合わせている。

〈パテック フィリップ〉はムーブメントはもとより、ケースも設計、製造、ポリッシングにいたるそのすべての工程を内製してきた。ヒンジも例に漏れない。美しい開閉音も閉じるなり姿を消し去る裏蓋もミクロン単位で調整を重ねることのできる環境があったからこそである。

類まれな美意識はもちろん “表” にも遺憾なく発揮されている。わずかに凹面となったベゼル、優雅なカーブを描くラグ、そしてラック・アイボリーのダイヤル。39ミリ径の18金ゴールド・ケースはエレガンスを極めている。バウハウスの理念に従い、ひたすら視認性を追求したダイヤルの美しさは比肩するものがない。


ムーブメントはキャリバー324 S C。パテック フィリップ・シール認定基準に準拠した日差−3秒〜+2秒という究極の精度を実現している。

2017年7月にスタートし、数多のコレクションを紹介してきた「憧れの逸品」がこのたび300回を迎えた。「カラトラバ5227」は記念すべき回にふさわしい逸品だ。

CALATRAVA 5227J
CASE : 18K YELLOW GOLD, 39mm
HEIGHT : 9.24mm
WATERPROOFNESS : 3bar
PRICE : ¥5,412,000

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター

電話:03-3255-8109
オフィシャルサイト

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