スマホを開けば日々目まぐるしく流れるタイムラインのなかで、何がリアルなのか分かりにくい時代にこそ、ドキュメンタリー・フォトグラフィーから感じられる何かがあるように思えます。
アメリカを代表する写真家 / 映像作家のピーター・サザーランド。彼の名前を聞いて頭に思い浮かぶのは、ニューヨークの風景。それも、煌びやかな世界一の富裕都市としてではなく、より身近でリアルな人々の生活です。
〈マンハッタンポーテージ(Manhattan Portage)〉から届いた2023年秋冬のシーズンビジュアルもまた、ニューヨークに生きる自然体な若者たちが切り撮られています。
1983年ニューヨークで誕生した〈マンハッタンポーテージ〉の最初のバッグはニューヨークのバイク・メッセンジャーやイーストビレッジのDJのためにデザインされたものでした。
2001年、ニューヨークのメッセンジャーやスケーター達を撮影したドキュメンタリーで注目を浴びたピーター・サザーランドのキャリアのなかでも、〈マンハッタンポーテージ〉は兼ねてより密接な関係にあります。
今回も、“New York Tough”、“a bag for everyone”というブランドフィロソフィと、平凡な被写体や日常のシチュエーションに隠された美を撮影する彼の表現がリンクしたルックが完成しました。ニューヨークのローワー・イースト・サイドでの空気感が伝わる仕上がりです。
ニューヨークのリアルを切り取った写真とともに、アイコニックなメッセンジャーバッグや、多彩なライフスタイルに馴染む新作アイテムをチェックしてみてはいかがでしょう。ルックの全カットは、こちらからどうぞ。
Text_Shu Nissen