〈リー(Lee)〉101ライダースの広告や、ロデオ大会の余興でピエロの衣装として使われてきたロデオクラウンパンツ。
本来であれば販促用であり、普段使いしないこのパンツを民主化したのが「レショップ(L’ECHOPPE)」です。
サスペンダーで吊るすためのボタンに、ウエストアジャスター付けることでベルトをせずともウエストを絞って穿けるように設計。
もちろん、ベルトで絞ることも、サスペンダーで吊ることもできます。
そんな「レショップ」のオープン当初からリリースされてきた“PIERROT PANTS”がアップデートを果たしました。
7年前に企画したモデルからほとんど手を加えずに展開されてきたこのパンツ。そこに新たなエッセンスを与えたのが、〈リー〉のアーカイブに存在する、カウボーイパンツの大戦モデルでした。
まずは大戦モデルのご説明から。
このモデルが生まれたのは、1942年のアメリカ。
世界大戦時の物資統制下だったため、デザインやパーツが簡素化されることが余儀なくされました。簡素化されたことにより、通常のものよりクオリティが劣るアイテムですが、数年間だけしか生産されていない球数の少なさや大戦モデル特有のイレギュラーなディテールから、ヴィンテージフリークから厚い支持を得ているモデルでもあります。
ベースになっているのは、〈リー〉が他ブランドに先駆けてジッパーを採用した101Zではなく、1943年に生産されたヴィンテージのボタンフライモデル。
戦中に採用された右綾のピュアインディゴのデニムを用いながら、フロントボタン・リベットは真鍮や銅から、鉄製に変更。鉄が錆びることで独特な経年変化ももたらします。
さらにウォッチポケットのリベットは省略し、バックルバックも排除。
バックポケットの波打つステッチと補強布を省くなど、大戦モデルならではのディテールが落とし込まれています。
大戦モデルとロデオクラウンパンツを掛け合わせ、違和感と実用性がブランドされた一本。出自も時代も超えて完成した「レショップ」と〈リー〉の新型パンツは、これからのヴィンテージになっていくのではないでしょうか。
Lee WW2 PIERROT PANTS
発売:8月11日(金)
取り扱い:
L’ECHOPPE 青山店
L’ECHOPPE 渋谷店
ベイクルーズオンラインストア
Instagram:@lechoppe.jp