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連載「憧れの逸品」No.316 新たなハードウェアを創造したグッチのローファー。

ローファーの名作は数あれど、業界人に思い入れのある一足を尋ねれば、クラシック畑はもちろん、モード畑の人間からもその名があがるのが〈グッチ(GUCCI)〉だ。

クラーク・ゲーブル、ジョン・ウェイン、フレッド・アステア。煌めくスターの足元を飾った「グッチ ホースビット ローファー 1953」の見どころは新たなデザイン、すなわちホースビットとクラフトマンシップの融合にある。

アルド・グッチが考案したホースビットは馬具のハミからインスパイアされた。馬具は〈グッチ〉のルーツともいうべき存在だった。

ダブルリングとバーで構成されるホースビットはもとはバッグを飾るものだったが、1953年、ローファーに採用された。上質極まりないレザーを熟練の職人仕事で仕立てたそのローファーは一足飛びにマスターピースの階段を駆け上がる。そうして80年、「メトロポリタン美術館」の永久所蔵コレクションに加えられて名声を不動のものとした。

現在のカラーバリエーションはブラック、ブラウン、グレー、グリーンの4色。若草を思わせるグレーがまた、たまらない。






今年誕生から70周年を迎えた「グッチ ホースビット ローファー 1953」。定番色のブラックとブラウンの他、グレーは昨年末に登場したニューカラーだ。各¥117,700

靴の内側にはこのローファーだけのタグが縫い付けられている。

Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

グッチ クライアントサービス

電話:0120-99-2177
オフィシャルサイト

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