〈オメガ(OMEGA)〉は「シーマスター」誕生75周年を記念し、7つのアイコニックなモデルから計11型にのぼる「シーマスター サマーブルー コレクション」を発表した。
「シーマスター サマーブルー コレクション」は、できうるならば全モデルを所蔵したくなる誘惑に駆られる。なんとなれば、当コレクション最大の特徴であるブルーで染めたダイヤルは防水性能を色の濃淡で表現しているからだ。水深が深いモデルならば濃く、浅ければ薄く、といった具合に。〈オメガ〉はいちからつくったそのブルーをサマーブルーと名づけた。並べたときに現れるブルーのグラデーションは、確かに夏の海を彷彿とさせる。
今回ピックアップしたのは「シーマスター 300」と「プラネット オーシャン」の2本。1957年に登場した「シーマスター 300」は「スピードマスター」「レイルマスター」と共にプロフェッショナル三部作と謳われた1本だ。視認性に優れたダイヤルとその名の通り300メートルの防水性能を特徴とする。「プラネット オーシャン」は「シーマスター 300」を着想源として2005年に完成させたモデルで、600メートルの水深に耐える。
どちらも裏蓋には三叉槍を構えるポセイドンと2頭のシーホースが描かれた。1頭は1956年誕生当時のデザイン、もう1頭は現行デザインだ。
「シーマスター」は海洋探査や海洋保護の分野においていまなお重要な役割を果たしている。これほどサマーブルーが似合うモデルはそうはない。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa