11月のプラス メンは定番のフィールドパンツに、フィッシャーマンセーター、3WAYのジャケット。やはり原点はミリタリーでした。

〈アズール バイ マウジー（AZUL BY MOUSSY）〉のハイトレンドライン「プラス メン（PLUS MEN）」。フイナムでは複数回にわたってその動向をお伝えしてきましたが、そろそろブランドの輪郭も掴めてきたはず。

11月リリースのアイテムはさらにブランドのクリエイティブに奥行きを感じるラインナップです。

まずはこちらのフィールドパンツ。ブランドの定番とも言うべきアイテムで、サイドのカーゴポケットをあえて省略し、フィールドパンツの傑作であるM-51とM-65をマッシュアップしたディテールを盛り込みました。

ミリタリーアイテムを踏襲しているだけあり、シルエットは股上を深く設定したワイドシルエットの仕立て。裾のアジャスターの具合でフォルムの変化が楽しめます。カラーはブラックカラーに加え、“M-90”の名で親しまれるスウェーデン軍の迷彩パターンがあります。

お次はゆったりとしたシルエットに編み立てたフィッシャーマンセーター。アイルランド西岸のアラン諸島に伝わる伝統的なパターンをボディ全体にあしらいました。

サイドにはボタンで開閉するスリットを設置しているので、インナーにシャツやTシャツを仕込んでレイヤードを楽しめそう。素材はウールとナイロンの紡毛糸を使っていて、たしかな保温性を確保しつつ、重すぎない印象に仕上げています。

最後にご紹介するのは、中綿入りジャケット。随所にミリタリーな要素を感じるアイテムで、フロントに立体的なポケットを4室レイアウトしているのもそのひとつ。

ただ当時のディテールをそのまま再現するのではなく、現代の技術でアップデートされています。たとえばファスナーで開閉するサイドスリット。先述のセーター同様、レイヤードに優れています。

また、着脱式の袖を外せばベストとしても着用可能で、さらに内側にはジャケットを背負えるY字のショルダーストラップが。つまりベストにアレンジすることもできるし、着ていて暑くなればバックパックのように背負うことができるんです。

異常気象と言われる今年も、いよいよ本格的に寒くなってきました。慌てて衣替えをしているひとも多いと思いますが、「プラス メン」にもぜひご注目ください。冬のファッションが楽しくなるはずです。