創立から40年を迎えた〈テバ〉より、2024年6月、トレイルランニングにフォーカスした新作「アベントレイル」がリリースされます。
極厚ミッドソールに圧倒的なクッション性と確かなグリップ力、Wストラッピングシステムによる優れたフィット感を備えた“走るため”のサンダル。その仕上がりはいかがなものなのか? というか、そもそも、サンダルで山を走れるの?
気になるところですよね。そこで、第一線で活躍するトレイルランナーに、このサンダルの走り心地をレビューしてもらうことに。レビュアーは、プロ山岳ランナーの上田瑠偉さん。上のビジュアルのモデルも務めています。
上田瑠偉 / プロ山岳ランナー
聞き手は、フイナム ランニング クラブ♡の榎本一生と山本博史。
3人で実際に「アベントレイル」を履いて走りつつ、その履き心地について語り合います。
つま先で風を感じる開放感はサンダルならでは。
榎本:〈テバ〉からリリースされるトレイルランニング用サンダル「アベントレイル」。これを履いて実際にトレイルを走ってみて、どうでしたか? 瑠偉くんの率直な感想を聞かせてください。
瑠偉:走りながらつま先で風を感じられる開放感はサンダルならでは。想像以上に気持ちよく走ることができました。
山本:同感。足が直に空気に触れるから、自然と一体になれる感覚があるというか。
瑠偉:まさに。自然を楽しめる一足だと思いました。普段トレイルを走るとき、水たまりや渡渉ポイントでは足元を濡らさないよう、気を遣うことがありますよね。でも、この「アベントレイル」ならそんなことを気にせず、ガシガシ足を突っ込める。サンダルだから、濡れてもまあいっか、と。
榎本:たしかに。そういう意味では、夏のトレイルランニングで、いわゆる「ドボン」のときにも重宝しそう。
山本:火照った身体を川に飛び込んでクールダウンするアレですね。川にドボンしてシューズがビチャビチャになると若干憂鬱ですが、サンダルならまったく問題なさそう。濡れても気にならないし、すぐに乾くので。
フットウェア界きっての革命家による発案。
榎本:フィット感や走り心地といった機能面は?
瑠偉:調整可能なストラップや足当たりのいいニットアッパーが足全体をしっかりホールドしてくれて、フィット感は良好。走っていて不安を感じることはなかったです。
山本:一般的な“走れるサンダル”ってソールが薄いものが多いけれど、これは真逆の極厚ソール。その点はどうですか?
瑠偉:クッション性や反発性が高く、まるでシューズのよう。先日、標高の高い岩場を走ったのですが、路面からの突き上げを感じにくかったです。ミッドソールに内蔵されたナイロンプレートのおかげかもしれません。
榎本:極厚のクッションとか、着地のたびにポーンと弾む感じとか、すごく心地よいのに、足元に解放感がある新しい感覚。「アベントレイル」は〈ホカ〉の創業メンバーのひとりが開発に携わっているとか。
山本:〈テバ〉と〈ホカ〉は同じデッカーズグループ。ブランドの垣根を超えて商品開発が行われているんですね。
トレイルランニングの楽しさを拡張する一足。
榎本:瑠偉くんにとって、そもそも〈テバ〉ってどんなイメージ?
瑠偉:みんながよく履いているお洒落サンダル、というイメージでした。
山本:スポーツよりもファッションの印象が強い?
瑠偉:ですね。だから、〈テバ〉からトレイルランニング用のサンダルが出ると聞いて、意外に思いました。
榎本:歴史を遡ると、グランドキャニオンのリバーガイドが「水辺で脱げないサンダルが欲しい」という思いから、世界初のストラップ付きサンダルを開発したのが〈テバ〉のルーツ。つまり、あくまでも自然を楽しむアクティビティのための高機能サンダルというのが〈テバ〉の原点であり、ブランドのアイデンティティなわけで。
山本:この「アベントレイル」は、そんな〈テバ〉のフィロソフィーを現代的に再解釈した一足といえるかも。
瑠偉:そうですね。冒頭で話したように、走りながらつま先で風を感じられる開放感が味わえて、トレイルランニングの楽しさを拡張してくれるのが、「アベントレイル」の魅力だと思います。その気持ちよさをぜひ多くの人に体験してもらいたいですね。
Text_Issey Enomoto
Photo_Akira Yamada
デッカーズジャパン
電話:0120-710-844
公式サイト
Teva「Aventrail」TRY ONイベント開催
6月22日(土):RUN-WALK Style 大阪店
6月22日(土):ART SPORTS 本店
7月7日(日):ART SPORTS 本店主催・上田瑠偉選手と走れるトレランイベント@高尾山
※イベントの詳細や追加店舗については、Tevaのインスタグラムアカウントで随時配信中。