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レインメーカーの24AWのキャンぺーンをヴィヴィアン・サッセンが撮り下ろし。京都を舞台に焼き付けられた、ファッションとアートの融合に刮目せよ。


京都を拠点にものづくりを行うファッションブランド〈レインメーカー(RAINMAKER)〉。和の持つ静謐さ、優雅さを独自の視点で捉え、自然にクリエイションに落とし込んでいくその手捌きは、多くの有識者から注目されています。

そしてこの度、世界的に活躍するフォトグラファー、ヴィヴィアン・サッセン(VIVIANE SASSEN)が撮り下ろした、2024年秋冬シーズンキャンペーンビジュアルが公開されました。

ファッションだけではなく、ファインアート界隈をも自由に泳ぎわたるヴィヴィアン・サッセンとの協業。

本キャンペーンのキモとなったのは、石を主材とする彫刻家である樂 雅臣(らく まさおみ)氏に制作依頼をした作品「輪廻」でした。

桃山時代、千利休に重用され樂焼を創設した樂家初代長次郎から450年。その長い歴史を紡いできた樂家15代吉左衞門の次男として生まれた樂 雅臣氏は「石の中に表現を、表現と共に自然を」を信念とし、自然を支配することなく、石の造形を生かした作品づくりを行っています。

「輪廻」 は自然の摂理を元に生と死の繋がり、それにともなう共存共栄を表した作品で、何を持って生とするか、何を持って死とするか。永遠に続く輪廻の回転を「円」の形状で表した彫刻とのこと。

また、撮影は樂 雅臣氏に所縁のある佐川美術館・樂吉左衞門館を舞台に行われました 樂吉左衞門館は樂 直入氏(15代樂吉左衞門)自身が設計の創案・監修を行い、その長い歴史に培われた美学を継承しながら、現代的な空間へと具現化されています。

〈レインメーカー〉というファッションブランドが持つ世界観の奥行きを存分に感じられるビジュアルとなりました。

現在、樂 雅臣氏によって制作された「輪廻」は〈レインメーカー〉旗艦店の坪庭に設置されています。京都を訪れることがあったら、ぜひ実物をご覧になってみてください。

INFORMATION

レインメーカー

住所:京都府京都市中京区御倉町 65
電話:075-252-2011
公式サイト
協力:イムラアートギャラリー

VIVIANE SASSEN / ヴィヴィアン・サッセン
1972年オランダ・アムステルダム生まれ。ファッションデザインを学んだ後、ユトレヒト芸術大学(HKU)とアトリエ・ アーネムで写真を学ぶ。彼女の作品は大規模な個展の対象となっており、「Lexicon」、Foto Kunst Stadforum(インスブルック、オーストリア、2017 年)、「Umbra」、 Deichtorhallen(ハンブルク、ドイツ、2017年)、「Umbra」、Museum of ContemporaryPhotography(シカゴ、アメリカ、2017年)などがある。2013年の第55回ヴェネツィア・ビエンナーレでは、メイン展示「The Encyclopedic Palace」で紹介された。2011年に、ニューヨークの国際写真センター(ICP)のインフィニティ賞(応 用/ファッション/広告写真部門)を受賞。2015年にはドイツ写真アカデミーからダヴィッド・オクタヴィウス・ヒル・メダルを授与された。また、出版物でも数々の賞を受賞している。

樂 雅臣 / らく まさおみ
1983年、樂家15代直入の次男として生まれる。2008年東京造形大学院美術研究領域造形研究科修了。石を彫刻することで人工物として支配する事なく、自然をいかし、造形と共存した作品を表現する。これを「石の中に表現を、表現と共に自然を」という自身の言葉に込め制作する。主な個展に美術館「えき」KYOTO、石川県立美術館での「彫刻家 樂雅臣展」 (2017)、京都の賀茂別雷神社「樂雅臣個展」(2015)・「石器 石から器を」 (2023)など。ヴェネチア・ビエンナーレにあわせ催される Palazzo Fortuny での特別展 「PROPORTIO」(2015)・「INTUITION」(2017)にノミネートされ出品。海外でも広く活躍する。2018 年京都市芸術新人賞受賞。

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