〈ジーユー(GU)〉と〈アンダーカバー(UNDERCOVER)〉。片やあらゆるひとが気軽に楽しめるファッション、片や独創的な世界観とクリエイションを打ち出し、フィールドは違えども日本のファッションを前進させてきました。
そんな両者が初めてコラボレーションしたのは2021年のこと。当初は驚きを持って迎え入れられましたが、いまや3度のチームアップを経て、その関係は蜜月なものとなっています。
そして今回、待望のコラボコレクション第4弾がローンチを迎えます。コンセプトは、第3弾のときと同様、「KOSMIK/NOISE」。この言葉に込めた意味を、高橋盾さんはこう語ります。
普遍的なデザインを〈アンダーカバー〉的な手法でツイストするという主軸があるので、毎回新たにテーマを設ける必要はないと考えました。「KOSMIK/NOISE」とは“日常の中の心地よいノイズ”を意味します。日常生活の中で、このプロダクトを着ることによって心地よい刺激が生まれるよう命名しました。(高橋盾)
〈ジーユー〉のベーシックなアイテムを土台に、コンバーチブル仕様やインサイドアウトのデザインなど、〈アンダーカバー〉らしい表現を“ノイズ”として落とし込むことで、ありそうでないプロダクトの数々が完成しました。
そのラインナップには、アウター、トップス、ボトムス、グッズなど、全20型がバリエーション豊かに揃い踏み。フイナム的注目アイテムをピックアップしながら、コレクションの全貌をご紹介します。
MA-1タイプのブルゾンやアーミーコートは、〈アンダーカバー〉のインラインでも度々見られるコンバーチブルデザインを採用。前者は袖を取り外せばベストに、後者は腰のファスナーでブルゾンに変形するという、ギミックをきかせた仕上がりになっています。
高橋盾さんがこのコラボレーションにおいて「新たなチャレンジのひとつ」と語るのは、スタジャンとトラックジャケット。形自体はシンプルですが、カラーとグラフィックの使い方が秀逸。日常に溶け込むカジュアルウェアでありながら、袖を通せば気分があがる、そんなアイテムです。
組下のトラックパンツもラインナップするので、セットアップでの着用も可能。サイドにあしらわれた遊びの効いたテープが野暮ったさを払拭し、いわゆるそれとは一線を画す洒脱なトラックパンツになっています。
ローゲージで独特の編み柄を表現したカーディガン。ニットアイテムにジップという違和感のある組み合わせは、まさしく“NOISE”。〈アンダーカバー〉らしい編集力が光る1着です。
こちらのパーカも、「KOSMIK/NOISE」というコンセプトを体現するアイテムのひとつ。一見普通のパーカかと思いきや、細部に目を向けると、アームホールの断ち切りや、本来は内側に出る縫い代を表側に出したインサイドアウトなどが採用され、普通のようで普通じゃないデザインに。
『オズの魔法使』をフィーチャーしたトリプルコラボレーションも実現。〈ジーユー〉の代表的なアイテムであるヘビーウェイトスエットやTシャツに、〈アンダーカバー〉らしいグラフィックが落とし込まれました。ちなみに、かつて〈アンダーカバー〉はショーのBGMとして同作品のサントラを採用したこともあり、そんな歴史を知る往年のファンとってもたまらないアイテムなはずです。
バギーシルエットのデニムパンツにもコンバーチブルデザインを採用。膝下丈のショーツにもなるので、シーズンをまたいで楽しめる1本に。生地にはほどよくウォッシュ加工を施し、〈アンダーカバー〉らしさとトレンド感を兼ね備えます。
その他、“KOSMIC NOISE”の文字を配したTシャツやニット、オンブレチェックのパンツ、2段のコバがアイコニックなレザーシューズ、さらにはニットキャップやソックスといった小物まで揃います。
「普段の生活のささやかな刺激として楽しんでほしい」。高橋盾さんがそう話すように、どのアイテムも絶妙な塩梅で捻りをきかせたデイリーウェアに着地しています。
9月27日(金)から、全国の〈ジーユー〉店舗およびオンラインストアで発売スタートです。