靴、靴、靴。その２。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー（？）

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始（？）。

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本日は予告通り、昨日に引き続きスニーカーのご紹介を。

＜'45 US ARMY GYM(?) SHOES MADE BY "HOOD" DEAD STOCK SIZE: 8 ￥20,790＞
まずは黒光りが眩しいコチラの１足から。
この年代の軍モノスニーカーといえば海軍仕様のUSラバー社製デッキタイプ、O.DアッパーXブラックソールのジャングル戦用スニーカーなどが有名ですが、このタイプは僕も初めて見ました。

メーカーはアスレチックシューズの生産以外に、軍にラバーブーツを納入していたことでも有名な「フッドラバー・カンパニー」。インソールには同社のロゴマークがしっかりと入っています。
またインナーの履き口付近には、ミルスペック＆契約年月日と思われる「MAY 25 1945」という日付がプリントされています。

いかにも古そうなソールパターンですね。
こういった古い年代のシューズにありがちなラバーの硬化は一切なく、珍しくまだ瑞々しさも残る完璧な状態です。
はっきりした用途は不明ですが、恐らくはトレーニング用のジムシューズではないでしょうか。

＜PUMA 80's CLYDE MADE IN TAIWAN SIZE: UK 11 ￥20,790＞
続いてはガラリと変わって、プーマの名作「クライド」のオリジナル。
「クライド」といえば初期から中期にかけて生産されたユーゴ製がポピュラーですが、コチラはオリジナル後期の台湾製。
昔から人気の高い、この年代ならではの「黒Ｘシルバー」というカラーリングがナイスですね。
「プロウラー」、「ラルフ・サンプソン」などと同時期、プーマがバッシュの生産国をユーゴから台湾にシフトした８０年代後半に生産されたモデルで、「インソールに直接プリントされているサイズ表記。」、「タンの目付きロゴ」等が、９０年代以降に生産された同国製レプリカとの大きなディテールの違いです。
ちなみにプーマもアディダスと同じく、この年代のモノはUSサイズではなくUKサイズでサイズ表記がされています。お間違えのないように。

＜adidas 80's STAN SMITH MADE IN FRANCE SIZE: UK 9 1/2 ￥15,540＞
コチラは特に説明はいりませんね。フランス製の「スタン・スミス」で８０年代に生産されたモデルになります。
ご覧の通り、程度もまずまずといったところです。右近さんファンの方、いかがでしょうか。

＜adidas V.I.P. MADE IN WEST GERMANY SIZE: UK 10 1/2 ￥23,940＞
続いてもアディダスで、７０年代後半～８０年代初頭頃に生産された「V.I.P.」というモデル。
上品なシェイプのアッパーと独特なシャークソールのマッチングが素敵な１足です。
革質も非常によく、試し履き程度といったミントコンディションなので、ドレスシューズ的な履き方をしてもらってもいいんじゃないかと。

＜adidas GSG9 MADE IN GERMANY DEAD STOCK SIZE: UK 9 1/2 ￥20,790＞
コチラはちょっとマニアックなモデルで、ドイツの連邦警察局に属する「GSG9」と呼ばれる特殊部隊の隊員に支給されている本格派ブーツになります。
そのため特殊競技用シューズなど一部のスニーカーと同じく、現在でも本国ドイツで生産されているようです。
また警察に納入されている備品という性質上、基本的に一般に向けての販売はされていないと思うんですが、ごく稀にこうやってアメリカで見つかることがあります。
今回のケースでは、コイツらを売っていた現地ディーラー曰く何かの映画用のプロットとして使用されたモノのようで、その辺りはハリウッドがあるロサンゼルスならではの出来事ですね。
画像のモデルはフラッシャー付きの完全なデッドストックですが、この他にも実際に撮影で使用されたであろう一回履きのモノが何足かあります。
ちなみにコチラ、８０年代頃から生産されている非常に息の長いモデルで、約１０年ほど前に日本でもちょっとしたブームがありました。
僕もその当時、９０年代前半頃に生産されたモノをユーズドで見つけてしばらく愛用していたんですが、５年ほど前に引っ越しをした際、靴箱の隅にストックされていたコイツを変死体で発見した悲しい思い出があります。（ミッドソールにPUを使用しています。）
コチラは'０５年製とまだ新しいモデルなのであと４，５年は普通に履くことが出来ます。その辺はご安心ください。

＜adidas PROMODEL "GOLD LABEL" MADE IN FRANCE SIZE: UK 9 1/2 ￥39,900＞
アディダスの締めはコチラのプロモデル。枠入りの金ベロにヒールロゴ入りの７０年代末～８０年代初頭頃に生産されたモデルになります。
この「白Ｘナチュラル」。８０年代バッシュの中では一番多く見られるカラーリングですが、この配色には「ラインを自分が所属するチームカラーに塗ってカスタム出来る。」というメリットがあり、ユーズドで出るとかなりの確率でリカラーされていますね。（この子はオリジナルのカラーで残っていた運のいいヤツですが。。。）

このシリーズ、次回に続くかどうかは今のところまだ未定です。ハイ。