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南井正弘Freewriter&Sneakerologist1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

履けばわかるさ、着てもわかるさ

南井正弘
Freewriter&Sneakerologist

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドに10年勤務後ライターに転身。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。

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今日の1足

2009.06.08

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マラソンを効率よく走るための理想のフォームで、楽に速く走れるとして、ランナーから注目を集めているのが、フラット走法。これまで一般的とされていたのが、かかとから着地して、シューズがローリングして蹴り上げるという一連の動きに対し、フラット走法は身体の真下に足全体で着地して、つま先で蹴り上げるというよりも、足を抜くように走る感じ。身体全体の筋肉を使うので、疲労も少なく、局所的な負担も少なくなります。そんなフラット走法に最適なスペックを装備したのがニューバランスの「RT800A」。レースにもトレーニングにも対応する汎用性に優れた1足。足を入れると足長と足幅のバランスがピッタリ。今回は25.5cmでEE幅をセレクトしました。ニューバランスは足幅も選択できるのがいいですね。トレッドミルで走ると、なぜだか走りにくい。スムースに足が運べないんですよ。そのときに理解したのは「フラット走法に最適なシューズは、逆も真なりで、フラット走法以外の足の動きを是正しようとする」ということ。しばらく走り、フラット走法のコツを徐々に習得し始めると足の動きもスムースになりました。ほかのシューズでも、もちろんフラット走法に対応するけど、最高のパフォーマンスを追及するなら、このモデルのように、細部までフラット走法に対応したモデルのほうがいいでしょうね。「RT800A」はミッドソールの硬度を上げ、内側への倒れこみを防止するミディアルポストと呼ばれるスペックを前足部の内側に採用してるけど、通常のランニングシューズはかかとの内側が一般的だけに、このシューズの特異性が垣間見えます。このスペックはつま先で蹴ろうという動きを抑制する効果もありますね。

最終的には時速13kmまでスピードを上げたけど、安定性も高く、本当に走りやすかったです。
秋以降レースに再びエントリーする予定だけど、着用候補のひとつです。

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